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TOYOTA GAZOO Racing、WEC富士6時間耐久レースに向けドライバーが意気込みを語る

2024年9月13日~15日 開催

TGRドライバー

 TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は、2024年シーズンのWEC富士6時間耐久レース(9月13日~15日開催)に向けてドライバーが意気込みを語った。

 全8戦で争われている2024年シーズンも残すところ2戦。6シーズン連続でのチャンピオン獲得を目指すTGRは、前戦ローンスター・ル・マンで7号車が2位フィニッシュを果たしたことによってマニュファクチャラーズ選手権で首位に立った。しかしポルシェが11ポイント差、さらに8ポイント差でフェラーリが追っており、シーズンは今週末の富士と11月2日に行なわれるバーレーン戦の2戦を残すのみとなる中、タイトル争いはまだまだ予断を許さない状況。

 2023年の富士大会の覇者である小林可夢偉/マイク・コンウェイ選手と、今季より加わったニック・デ・フリース選手が駆るGR010 HYBRID 7号車は、ドライバーズチャンピオン争いに生き残るべく今季2勝目を目指す。前戦オースティンでは終盤のペナルティにより僅差の2位に終わったものの、この結果により小林選手とデ・フリース選手は、ドライバーズチャンピオン争いにおいて首位のポルシェ6号車に12ポイント差まで詰め寄っている(コンウェイ選手はル・マン24時間を欠場したことでチャンピオン争いの権利はなく、この2名のサポート役に徹することとなる)。

 また、ドライバーズ選手権のディフェンディングチャンピオンであるセバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮選手のGR010 HYBRID 8号車は、2022年の富士で勝利を飾っており、アクシデントとペナルティにより今季初めて無得点に終わった前戦オースティンでの雪辱を誓う。

 2024年仕様のGR010 HYBRIDによる富士スピードウェイでの初走行は、9月13日の2回に渡る90分の公式練習で開始。14日は午前中の1時間の公式練習走行後、決勝のスターティンググリッドを決定する予選とハイパーポールが行なわれる。ハイパーカークラスの予選はLMGT3クラスの予選のあと、15時に開始される。6時間で争われる決勝レースは15日11時にスタートフラッグが振られることとなる。

 以下、ドライバーのコメントを記す。

小林可夢偉選手(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)

 チームの誰もがホームレースを待ちわびています。富士はル・マンに次ぐシーズン2番目のハイライトであり、我々にとっても非常に重要なレースです。日本人ドライバーとして、また日本のマニュファクチャラーとして富士で戦えること、そして、日本のファンの皆様に直接会えるという意味でもとても大事なイベントです。我々はこれまで富士では強く、10戦中9勝という非常に良い成績を残しています。もちろん、日本のファンの皆様やパートナー、関係者の皆様の前で、この記録を更新することが目標です。

マイク・コンウェイ選手(7号車 ドライバー)

 単に富士のレースを戦うということだけでなく、トヨタの代表としてホームイベントに参加するという意味で、本当に特別で、楽しみにしています。日本、そして東京は、私個人としても大好きな国と都市のひとつで、日本の関係者の皆様から暖かい歓迎を受けるのも素晴らしい体験です。日本ではいつも楽しい時間を過ごしてきたので、再訪が待ちきれません。富士はまた、私にとってお気に入りのコースのひとつでもあります。特に最終セクターがトリッキーなサーキットです。今の勢いを維持し、連勝記録を伸ばすことを目標にしています。

ニック・デ・フリース選手(7号車 ドライバー)

 富士でのホームレースを迎えるにあたって、とても興奮しています。日本のファンの皆様やトヨタ関係者、そして日本のパートナーの皆様が見守る中でのレースは、我々にとって非常に重要な週末になります。私たちはサーキットに来ていただけるファンの皆様を暖かく迎えたいですし、また私たちを応援し、誇ってもらえるような走りを見せたいと思います。富士ではこれまで何度かLMP2で戦い、好結果を残していますが、TGRドライバーとしては初めてのレースで、とても楽しみにしています。シーズンも終盤に入り、チャンピオン争いも激しさを増しているので、さらに重要なレースになるでしょう。

セバスチャン・ブエミ選手(8号車 ドライバー)

 ホームレースをとても楽しみにしています。日本を訪れるのはいつも楽しく、これまで富士で何度も勝利を挙げてきており、再び富士で戦うことが待ちきれません。コースはとてもチャレンジングで、非常に長いホームストレートは、多くのオーバーテイクのチャンスを生み、続く第1セクターも本当に高速です。最終セクターは非常にトリッキーで難しく、上りながら低速コーナーで良いトラクションを得るために、リアタイヤへの負担も大きいです。当然チャンピオン争いにおいて非常に重要なレースになりますので、クルマの能力を最大限に引き出せるよう尽力します。

ブレンドン・ハートレー選手(8号車 ドライバー)

 日本で、特に富士でレースをするのは大好きです。レース前にはパートナーの皆様にお会いしたり、トヨタの施設を訪問する機会もあります。トヨタのレーシングスーツを身につけて、応援してくれる日本のファンの皆様の前に立つのはいつでも特別な気分ですし、富士で好結果を残すための大きな力になってくれます。コースは面白いですが、マスターするのは大変です。高速コーナーがある一方、最終セクターはトリッキーで、逆バンクがあるのでリアタイヤを労わる必要があります。とは言え、幸運なことに我々チームには可夢偉と亮という、富士を知り尽くした2人がいるので、どんな秘策でも教えてもらえるのです。

平川亮選手(8号車 ドライバー)

 富士はシーズンにおいてル・マンの次に重要なレースで、毎年チームにとって大きな一戦です。日本人ドライバーとして母国のレースですし、特に私自身長い期間スーパーフォーミュラやSUPER GTを戦ってきているので、もちろん特別な一戦です。富士は私にとって本当にホームコースで、走るのはいつでもとても楽しい体験です。過去2年のように、チームでの1-2フィニッシュを達成できればと思っています。それは簡単なことではありませんが、パートナーやファンの皆様、そして知人や家族が見守る前で良い結果を得るべく、我々全員士気が高まっています。