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BYD、900万台目の新エネルギー車はBEV「YANGWANG U9」 中国深汕のスーパーカー専用工場からラインオフ

2024年10月3日 発表

 ビーワイディージャパンは10月3日、BYDの深汕工場において、BYDグループとして900万台目となる新エネルギー車がラインオフしたことを明らかにした。ラインオフしたモデルは、高性能なBEV(バッテリ電気自動車)スーパーカー「YANGWANG U9(ヤンワン ユーナイン)」となった。

「YANGWANG U9」は2024年8月に正式に納車を開始したBEVスーパーカーで、BYDグループの高級ブランド「YANGWANG」として、ラグジュアリーセグメントに投入されるモデル。

「YANGWANG U9」は中国国内初の量産モデルとしてカーボンファイバー製の車体構造部品を採用

「YANGWANG U9」には、中国国内初の量産モデルとしてカーボンファイバー製の車体構造部品を採用し、世界最大の単体カーボンキャビンを使用。BYDでは「YANGWANG U9」の超高性能と高い品質基準を満たすため、中国深汕に専用工場を設立。同工場は、中国国内初の新エネルギースーパーカー専用工場になるという。

 同工場ではカーボンキャビンの生産品質を確保するため、生産工程や作業員の技術に対して厳しい基準を設けており、カーボンキャビンの生産のために2000m 2 の常湿・常温のクリーンルームを特別に設置し、BYDの経験豊富な熟練工を含む高い技能を備えたスタッフを選任。すべての組立工程のスマート化を進めることで、車両一台一台の精密な組み立てを実現させたという。

「YANGWANG U9」に関しては、最新世代の四輪駆動プラットフォーム「e4プラットフォーム」と、最新世代のサスペンションシステム「DiSusインテリジェントボディコントロールシステム」という2つの技術を採用するとともに、さらに新エネルギー分野でのさまざまな技術的ブレークスルーを実現させたという。

 BYDの2024年上半期の新エネルギー車(乗用車)の販売台数は160万7000台に到達したほか、800万台の新エネルギー車のラインオフから、わずか2か月余りで900万台に達し、新エネルギー車の分野で世界トップの座にいることを示した。