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パナソニック、法人向けカーナビアプリ「ゴリラーダプロ」正式ローンチ 作業管理者とドライバーが地点・位置情報を共有

2024年10月8日 発表

 パナソニック オートモーティブシステムズは10月8日、法人向けタブレット/スマートフォン用カーナビアプリ「Gorillada PRO(ゴリラーダプロ)」をリリースした。モビリティ社会の変革を目指した新サービス事業の一環として、市販カーナビを基にした高品質ナビ機能と地点データ共有で業務効率化を実現させた法人向けカーナビアプリとなる。

「Gorillada PRO」は、同社市販AV一体型カーナビ「Strada(ストラーダ)」を基に開発され、ルート検索や丁寧な案内、詳細地図表示の技術を活用し、「Gorilla(ゴリラ)」で培ってきたポータブルナビとしての使いやすさを踏襲したタブレット/スマートフォン用カーナビアプリとして提供するサービス。

 アプリでは、設備の場所など住所がない地点もピンポイントで登録でき、さらに作業管理者(オペレーター)が各ドライバーへ地点情報を共有することで、ドライバーが現場に行くまでの負担軽減や業務効率化に貢献するという。

住所のない地点でも目的地登録でき、チームで共有可能

画像:住所のない地点でも目的地登録でき、チームで共有可能 電力設備の場合(※画像はイメージ)

 具体的には、作業管理者(オペレーター)が各ドライバーに地点情報を共有できるため、作業管理者の情報共有における業務効率化や、ドライバー自身が目的地を検索し設定する手間の削減に貢献。また、住所がない地点情報の登録ができ、屋外の設備や広告物など、住所だけでは特定しきれない地点への案内を可能にした。

 これにより電力・都市ガス等のインフラ設備、基地局、鉄道設備、街灯、屋外広告など、さまざまな業界の保守点検業務で業務効率の向上が見込めるとしている。

ドライバーの位置をリアルタイムで把握可能

画像:ドライバーの位置をリアルタイムで把握可能(※画像はイメージ)

 また、作業管理者(オペレーター)は、ドライバーの位置情報をリアルタイムで確認できるため、実態に沿った進捗管理や、緊急時にドライバーの位置を考慮した指示ができるようになる。

圏外でも利用可能、常に最新の地図を利用可能

 そのほかの特長として、地図データのダウンロードによりオフラインでの使用も可能なため、山奥など電波の届かない地域や災害時でも安心して利用できるようにした。また、クラウド上から地図データを取得することで常に最新地図に更新される。

「Gorillada PRO」開発の背景としては、近年、働き方改革や労働力不足といった社会課題が深刻化する中、クルマで営業や設備等の保守点検に向かうドライバーは、作業や訪問する場所の検索・目的地設定に手間がかかることが多く、現場や訪問先への移動も経験と勘に頼ることが一般的であった。その結果、現場に迅速に向かえないなどドライバーに負担がかかっており、業務効率化やデジタルトランスフォーメーション(DX)が重要な課題となっている。

「Gorillada PRO」の今後の展開としては、現在、トライアルを実施している企業があり、トライアル終了後には本格導入が検討されている。リリース後も利用者からのフィードバックを基に、新機能を追加するアップデートを行ない、安全で効率的な移動、現場で働く人を支援していくサービスを提供。また、同様のニーズがある業界への展開も検討中としている。