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パイオニア、サイバーナビ2024年モデルなど新商品説明会 ディスプレイオーディオ、ドライブレコーダーなど新製品続々
2024年10月13日 17:50
- 2024年10月10日 開催
パイオニアは10月10日、東京都内において「2024冬カロッツェリア新商品体験説明会」を開催した。この発表会ではサイバーナビ2024年モデルの8機種をはじめ、ディスプレイオーディオのハイエンドモデル、スピーカやアンプといったオーディオ、ドライブレコーダーなど、多くの新アイテムがお披露目された。
最初に登壇したパイオニア CMO-最高マーケティング責任者 兼 モビリティコンシューマーカンパニー マーケティング統括グループ マーケティング推進部長の井上慎也氏は、まず「クルマの中のオンライン化を通じてより充実したカーライフを実現するサイバーナビ。また、最近伸びておりますディスプレイオーディオ、ドライブレコーダー、そして7年ぶりの新商品となりますカスタムフィットスピーカー、アンプ、スピーカー、こういったサード商品も含めてさまざまな多彩な商品を展開していきます」と前置き。
こうした商品を充実させていく背景は、「ユーザーに充実したカーライフを提供していく」という取り組みの1つとなっているが、最近は「若い人を中心に、実はそんなことができるのか、カーナビってこんなに進化していたんだ、スピーカーって取りつけられるんだ、イイ音だね」など、こういった商品の存在が意外と知られてないことに気がついたという。そこでこれまで同様、イベントなどを通じてこういった体験や選択肢を広げていきたいと述べた。
サイバーナビの説明を行なったパイオニア マーケティング推進部 堤大士氏は、まず新製品となる4モデルとそこにネットワークスティックを同梱したモデルと計8モデルを紹介。カロッツェリアは2019年からオンライン機能を強化しており、ローカルなメディアがメインだった車室内を、ネットワークスティックによりYouTubeの再生やレコーダー連携、車内のアクセスポイント化などを実現し、カーライフの可能性を無限大に広げるとコメント。
同時にナビ基板とオーディオ基板を分けるなどのマスターサウンドアーキテクチャー、高音質パーツを採用する最適な音場を作り上げる調整能力などにより、サイバーナビ史上最高音質を実現。これらの組み合わせにより「オンリーワンのオンラインカーエンターテインメントを実現できている」とした。なお、補足しておくと新製品は基本的に前モデルを踏襲しており、変更点は地図のアップデートのみだという。
ディスプレイオーディオについては、最上位機種となる「DMH-SF900」をリリース。こちらはディスプレイが従来の9インチから10.1インチに大型化するとともに、「Apple CarPlay」「Android Auto」へのワイヤレス接続を実現しているのが大きなトピックだ。そして独自の試みとしてオーディオやナビゲーションと連動して光る「ルミナスバー」の搭載、スマートフォンに専用アプリをインストールすることで独自のショートカットキーにより操作が行なえる「PxLink」を導入するなど使い勝手を高めていると説明。また、オーディオ面に関しても調整能力やパーツなどにより「クリアかつ臨場感あるサウンドを実現している」とした。
続いてサウンド事業を担当する東北パイオニア 事業企画部 佐藤広大氏が登壇。同社はもともとスピーカーの専用工場だったが、現在はカロッツェリアのサウンドコンセプトである「原音忠実再生」、そしてドアにスピーカーを装着することを念頭に置いた「Open&Smoothコンセプト」をもとに企画、開発、設計、生産まで担当する。
クルマに大きな加工を施すことなく装着可能なカスタムフィットスピーカーは、「フラグシップモデルであるVシリーズ、ハイグレードモデルあるCシリーズ、エントリーモデルであるFシリーズ」の3つを用意しており、今回はVとCシリーズを大きくグレードアップしたと前置き。
Vシリーズは「ハイエンドオーディオを味わいたいと考えている方に対して、ぜひ使用していただきたいモデル」で、「厚く芯のある音楽性であったり、豊かなベースライン、伸びやかで臨場感のある旋律を再現」「フラグシップならではの高品位かつ無駄のないデザイン」「バイアンプ接続に対応したクロスオーバーネットワークやボールジョイント機構を採用したツイーター」など実現。
Cシリーズについては「基本的な音質向上を目指す方に向けたハイブレードモデル」であるとし、17センチ、16センチ、それぞれにセパレートタイプとコアキシャルタイプを用意するなど、「お客さまのニーズ、クルマに合わせて商品を選んでいただける」と説明。その上で「ライブ会場のように臨場感のあるボーカル、そして明瞭なベースラインの再現を目指した」といい、同時にデザイン性や取り付け性も向上させていると述べた。
また、車種専用としてホンダ「N-BOX」、スズキ「スイフト」用の専用ツイーター取付キットを新設定したほか、小型&省電力な4チャンネルパワーアンプ「GM-D2400」もラインアップした説明した。
最後にパイオニア マーケティング推進部 井上徳也氏がドライブレコーダーについて説明。同社ではこれまでもスタンドアローンモデルおよびサイバーナビ連動モデルなどを導入していたが、今回はスタンドアローンモデルを3機種導入した。「いずれのモデルも圧倒的な高画質、暗闇でも高画質、コンパクトで高画質」であると前置きし、ドライブレコーダーに求められるのは「証拠能力、いろいろなトラブルをいかに残すかというところになりますので、この画質というところに一番重きをおいております」とその理由をコメントし、最上位モデル「VREC-DZ810D」には4Kカメラを、そのほかのモデルもフルHDを採用しているとした。
加えて上位2機種にはこれまでの「ナイトサイト」をさらに強化した「ウルトラナイトサイト」を搭載。これは高感度&高画質を実現するソニー製CMOSセンサー「STARVIS」にプラスし、これまでに培ってきた画像処理のノウハウを取り入れてチューニングを施す「AI-ISP」を組み合わせることで、「夜の走行、街中の映像記録におきまして飛躍的な画質向上を図っている」という。
ミドルモデルとなる「VREC-DZ410D」はVREC-DZ810DのフルHD版。エントリーモデルとなる「VREC-DZ210D」は上位2モデルより少しコンパクトでウルトラナイトサイト機能は非搭載となるものの「フルHD画質やノイズリダクションなど、価格を抑えながらそのクラスの中で妥協のない設計を心がけている」と述べた。