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アウディ、新型バッテリEVモデル「A6 e-tron」を欧州で発売 「スポーツバック」と「アバント」をラインアップ

2024年10月29日(現地時間) 発表

アウディは欧州で新型バッテリEVモデルの「A6 e-tron」を発売した

 独アウディは10月29日(現地時間)、新型バッテリEVモデル「A6 e-tron」を欧州で発売した。価格は後輪駆動モデルとなる「A6 Sportback e-tron」が6万2800ユーロ、「A6 Avant e-tron」が6万4450ユーロ。四輪駆動の「A6 Sportback e-tron quattro」は7万9800ユーロ、「A6 Avant e-tron quattro」は8万1450ユーロ。

 新型A6 e-tronは、アウディが2021年の上海モーターショー(Auto Shanghai)で発表した「A6 e-tron concept」の市販車。「Q6 e-tron」に続き、アウディとポルシェが採用している高効率なバッテリEV専用の新型プラットフォーム「PPE(Premium Platform Electric)」を採用する2番目のモデルとなる。

アウディの新型「A6 Sportback e-tron」
新型「A6 Sportback e-tron」のサイドミラーを含めたボディサイズは、4928×2137×1487mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2946mm
アウディの新型「A6 Avant e-tron」
新型「A6 Avant e-tron」のサイドミラーを含めたボディサイズは、4928×2137×1527mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2946mm

 外観はダイナミズム、先進性、エレガンスを重視しつつ、スリムなデザインのデイタイムランニングライトと幅広グリルにより、フラットかつワイドなスタイルを実現。メインのヘッドライトや先進運転支援システム(ADAS)センサー、エアインテークなど機能要素は、フロントバンパーの黒い部分に集約。また、サイドの黒い部分は後方のリフレクターへとつなげることで、フラットでスリムな外観を演出した。リアは連続した立体的なライトストリップを搭載するほか、フォーリングスは点灯するタイプへと進化した。

 ヘッドライトとテールランプは3Dデザインで、フロントはオプションでLEDテクノロジーを採用した「デジタルデイタイムランニングライト」が用意されるほか、リアは第2世代のデジタルOLEDリアライトが装備される。

デジタルデイタイムランニングライトはオプション設定
第2世代のデジタルOLEDリアライト
フォーリングスも光る構造となった
デジタルデイタイムランニングライトの点灯パターン
デジタルOLEDリアライトの点灯パターン

 エントリーモデルとなる後輪駆動の新型A6 e-tronは、総電力量83kWh(正味容量75.8kWh)のバッテリを搭載し、システム出力210kW(ローンチコントロール付き240kW)で、0-100km/h加速は6秒を誇る。また、ハイパワー充電器であれば、Sportbackは約10分で最大260km、Avantは最大245km分の走行電力を充電できるほか、バッテリ残量10%の状態でも、21分で80%まで充電できる。一充電走行距離はA6 Sportback e-tronが最長627km、A6 Avant e-tronが最長598kmとなっている。

新型「A6 Sportback e-tron」の内装
曲面デザインとOLEDテクノロジーを採用したAudi MMIパノラマディスプレイは、11.9インチのアウディバーチャルコックピットと14.5インチのMMIタッチディスプレイで構成される
後席

 四輪駆動モデルの新型A6 e-tron quattroは、総電力容量100kWh(正味容量94.9kWh)のバッテリを搭載し、システム出力315kW(ローンチコントロール付きで340kW)で、0-100km/h加速は4.5秒を達成。また、ハイパワー充電器であれば、Sportbackは約10分で最大290km、Avantは最大280km分の走行電力を充電できるほか、後輪駆動モデルと同様にバッテリ残量10%の状態でも、21分で80%まで充電可能。一充電航続距離はA6 Sportback e-tron quattroが最長716km、A6 Avant e-tron quattroが最長685kmを誇る。

透明度を切り替えられる新しいパノラマガラスルーフを採用
Meet the Audi A6 Sportback e-tron(1分54秒)
Meet the Audi A6 Avant e-tron(1分46秒)