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アルファ ロメオ、限定33台の「33 ストラダーレ」テスト走行で最高速333km/h、0-100km/h加速3秒未満の目標をクリア

2024年11月25日(現地時間) 発表

アルファ ロメオの世界限定33台の「33ストラダーレ」

 伊アルファ ロメオは11月25日(現地時間)、イタリアのナルドテクニカセンター(ナルド・サーキット)にて、12月下旬より1号車の納車を予定している新型「33 ストラダーレ(Stradale)」のプロトタイプによる集中テスト走行を行ない、空力、最高速度、最高温度、冷却システム、キャビンの静粛性など、動的パラメータの検証と確認を行なったと発表した。

 1975年に建設された試験場「ナルドテクニカルセンター(NTC)」は、700haの面積の中に20個のさまざまなテストコースがあり、中でも直径4km、長さ12.6kmの“ナルドリンク”は、世界最速レベルの円形自動車コースで、33 ストラダーレの開発チームは、目標の最高速333km/hと、0-100km/h加速を3秒未満で到達できるかの検証が行なわれ、クリアできたことが確認できたという。

イタリアのナルドテクニカセンター(ナルド・サーキット)でテスト走行を行なったという33 ストラダーレのプロトタイプ
サイドミラーからサイドエアインテーク、ヘッドライトからフロントグリルのVシールドに至るまで、すべてが高速走行時におけるエアロダイナミクスの強化を目的としている

 テスト走行を行なった33 ストラダーレは、620HPを超えるV型6気筒3.0リッターツインターボエンジン搭載仕様で、8速DCT、電子制御LSD(リミテッド・スリップ・ディファレンシャル)を備える。

 また数週間前には、1962年に建設され、F1、DTM、スーパーツーリングカーのレース車両などの開発が行なわれてきたバロッコ試験センター(バロッコ・サーキット)でも、ブレーキシステムやハンドリングに焦点を当てた、中速~高速領域のテスト走行を行なったという。

33 ストラダーレには、2つのパワートレインが用意され、バッテリEVモデルは、システム最高出力750HP以上を発揮し、推定航続距離は450km(WLTPモード値)というスペックが発表されている

 33 ストラダーレには「Strada(公道)」と「Pista(サーキット)」の2つのドライブモードがあり、Stradaは、スムーズなパワーとトランスミッション、ソフトなサスペンションおよび4000rpmを超えると開くアクティブ排気バルブなど、快適性と運転の楽しさを両立。一方Pistaは、エンジンはピークパワーまで解放し、アクセルペダルの応答性はより素早くなり、サスペンションはハード仕様に、シフトはクイックに、アクティブ排気バルブは常に開いた状態になるという。

33 ストラダーレをセットアップする開発スタッフたち

 また、ブレーキはブレンボ製のカーボンセラミックブレーキを装着し(フロントはアルミ製6ピストンモノブロックキャリパー、リアは4ピストンキャリパー)、高温によるフェード現象を抑制し、100km/hから完全停止まで33m未満という高いブレーキング性能を実現。

 アルファロメオのテストドライバーが、トラクションコントロールを解除(ESCをOFF)したところ、「一般ドライバーでも驚くほどの運転のしやすさを兼ね備えていることを確認した」という。

Alfa Romeo 33 Stradale| First laps on track(51秒)