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アルファ ロメオ、バッテリEV/ハイブリッドの新型BセグメントSUV「ミラノ」を2024年4月にワールドプレミア
2023年12月15日 12:19
- 2023年12月14日(現地時間) 実施
パワートレーンはバッテリEVとハイブリッドの2種類を用意
ステランティス傘下の自動車メーカーであるアルファ ロメオは12月14日(現地時間)、次世代Bセグメントの新型SUVの車名が「Milano(ミラノ)」であることを明らかにした。
アルファ ロメオCEOのジャン・フィリップ・インパラート氏によれば、ミラノにはバッテリEV(電気自動車)とハイブリッド(HEVとPHEVかは明らかにされていない)の2種類が用意され、世界中の異なる市場に応じて両方、あるいはどちらかを2024年以降に順次提供するとしている。ワールドプレミアは2024年4月に、その車名の由来となったイタリアのミラノ市で行なう予定とのこと。
インパラート氏は会見の冒頭で、この3年間の取り組みについて触れ、「ステランティスが2021年に設立してから2年以上が経過したが、電動化に関しても着実に進め、進化を遂げてきた。赤字だった財務体制も2021年中に黒字に転換し、JDパワーの評価によれば、2022年のプレミアムブランドの評価で、BMWからマイナス5ポイントまでジャンプアップするなど、着実に成長を続けている。さらに2023年は非常に素晴らしい年になっており、11月までの段階で販売の伸び率は前年比で34%に達している」と説明した。
アルファ ロメオによれば、2021年にステランティスが設立された時に「From 0 to 0」という名付けられたプランが策定され、2021年の時点で電動車両が0の状況から2027年までに全ラインアップを排出ガス0に、自動車業界の中で最も早くフル電動化を実現するという大胆な目標を掲げているという。
その中には「毎年1つの新型モデルを投入する」という計画も盛り込まれており、2022年には「Tonale(トナーレ)」のHEVとPHEVを出荷し、2023年には世界限定33台のスーパーカー「33 Stradale(ストラダーレ)」を投入している。
その中で、2024年にどのような電動車を投入するのか注目が集まっていたが、それが今回発表されたBセグメント向けの車両となる。インパラート氏によれば、「ミラノ」は、イタリアのミラノ市の都市名に由来するというもの。
アルファ ロメオは1910年にミラノ市で創業した企業で、現在でも本社はミラノ市に設置されている。アルファ ロメオのエンブレムにはミラノの企業であることを示す、ミラノ市の歴史的なシンボルである十字架とミラノ市の貴族の紋章でビショーネ(蛇)という2つの紋章が使われており、アルファ ロメオ車両に今でも装着されているのはよく知られているところだ。
さらに、1910年~1960年の60年にわたっては、エンブレムの下部に「MILANO」の文字が入っていたという。そのような歴史的なつながりをリスペクトして、今回のアルファ ロメオの新型モデルの車名をミラノに決めたという。
新型ミラノは、ハイブリッドとバッテリEVの2種類が用意され、市場の事情に応じて両方ないしはどちらか1つが提供されることになるとしているが、例えば欧州のようにEVへの関心が高い市場ではバッテリEVモデルが、そうではない市場ではハイブリッドモデル、または両モデルという形になるということだった。
また、車両はステランティスのコモンプラットフォームに基づいて設計され、それにより比較的低コストで設計、製造が可能になり、アルファ ロメオにとっては高収益を、顧客にとっては比較的低価格で提供できるとインパラート氏は説明した。