ニュース
ZO MOTORS、EVトラック6車種日本投入へ 2027年の目標台数2100台
2025年1月15日 18:19
- 2025年1月15日 発表
ZO MOTORS(ゾウモーターズ)は1月15日、同社代表執行役社長の花田晋作氏が登壇する「ZO MOTORS事業説明会」を開催。日本市場において、2026年12月に向けて車両総重量3.5t〜7.5tクラスのEV(電気自動車)トラック6車種を日本に導入するなど、今後の事業展望を話した。
ZO MOTORSは、新エネルギー商用車のファブレスメーカーとして2023年に設立された。日本市場に適合する車両開発や車両販売、アフターサービスをZO MOTORSが担い、車両生産は中国のOEMに委託するファブレスメーカーとなる。日本市場参入にあたってはアフターサービスの充実に向け、日本全国で安心して使用してもらうため日本自動車車体補修協会や日本ロードサービスとの業務提携も発表している。
同社では、日本市場においては中距離・近距離の輸送にフォーカスしてEVを投入していく計画。花田氏は「EVは徐々にパワートレーンやバッテリコストが非常に安価になりつつあるということで、伸び始めているというような状況。それでも市場の規模から考えると3%弱ぐらいの規模で、これからなのかな」との印象を述べた。
同社が、すでに日本導入を公表している車両総重量6tの小型EVトラック「ZM6」の製品特徴としては、総電力量81.14kWhのバッテリを搭載し、航続距離は180km(WLTP-UN-R154)を実現するという。
また、コストパフォーマンスを1つの強みにして事業を展開し、「ZM6」は1390万円、2025年12月に投入を計画する車両総重量5tの小型トラック「ZM5」は約1000万円を超えるか超えないかの価格帯で提供を目指す。
将来的な製品投入のロードマップは、2026年6月には車両総重量7.5tの中型トラック「ZM8」、2026年12月には普通免許ドライバーに対応する車両総重量3.5tクラスの小型トラック3車種の投入も計画されている。
販売計画については、電動化推進目標として国土交通省が掲げる2030年環境省目標の中間値25%をターゲットにして、具体的には2023年度のトラック新車販売台数10万6300台(車両総重量3.5t〜8tクラス)をもとにした2万6575台の市場がターゲットになる。
同社の事業展望としては、2025年に目標台数300台、2026年に目標台数800台、2027年に目標台数2100台を目標に掲げた。
花田氏は「ターゲットは2万6575台、これをわれわれのターゲットに、2025年には300台、これはシェアで言うと1.5%。で、2026年に目標台数800台、これがターゲットの3%になります。2027年には2100台の8%で、大きな台数を本当は申し上げたいと思うのですが、ここはもうしっかりと、われわれのアフターサービスも含めて実績と、お客さまと向き合って会話をしながら進めていきたい」との意気込みを話した。
現在、同社の国内拠点は、東京都中央区に本社、大阪に西日本営業所、埼玉県戸田市に東日本サービスセンターを構えるが、今後2025年Q4には西日本、2026年Q1に中部、2026年Q3には九州地区にサービスセンターを設置する計画も示された。