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2021年F1アブダビGPで逆転チャンピオンを獲得したホンダF1パワーユニット「RA621H」を至近距離で 1月27日まで展示中

本田技研工業の本社ショールーム「ウエルカムプラザ青山」に展示されたレッドブル・ホンダF1のショーカーとホンダF1パワーユニット「RA621H」

レッドブル・ホンダがF1チャンピオンを獲得したアブダビGPのパワーユニット「RA621H」

 本田技研工業は本社ショールームである「ウエルカムプラザ青山」(東京都港区南青山)において「Encore! TOKYO AUTO SALON 2025」と題したイベントを1月27日まで開催している。このイベントでは、新型プレリュード プロトタイプを360度好きな方向から見られるのが大きな話題となっているが、それに劣らず話題となっているのがホンダF1パワーユニット「RA621H」の展示。

 型番から想像が付く人もいるだろうが、RA621Hは2021年シーズンのF1を戦ったパワーユニット。前年にホンダがF1から撤退することが発表され、新骨格とよばれるエンジンブロックを前倒しで導入。最終戦のアブダビGPでメルセデスを下し、F1チャンピオンとなったパワーユニットになる。

2021年F1アブダビGPでチャンピオンを獲得したホンダF1パワーユニット「RA621H」。その実物を至近で見ることができる

 さらに展示されているパワーユニットは、そのアブダビGPを戦ったそのものであり、東京オートサロン2025にも展示されていたもの。東京オートサロン2025では、壁に埋め込む感じで展示されていたため片側しか見ることができなかったが、こちらはウエルカムプラザ青山の中央付近に展示してあり、右からも、左からも、前からも、後ろからも見ることができる。

 しかも、触ることはできないが至近距離で見ることは可能なため、現代F1パワーユニットに装備されているMGU-Hに関連のターボユニット、MGU-K関連のERSユニットやバッテリなどを、しっかり確認できる。

触れてはいけないが、このくらいまで近づくこともできる
後方から見ることも可能
ホンダがチャンピオン獲得の武器とした高速に電気の出し入れが可能なバッテリとERS
圧縮比は18(レギュレーションで最大が18)、それを実現するコモンレールは排気管の奥に見える。熱対策が大変なのが分かる
ターボまわり
こちらはエアインテーク。インテークベーンとなっている

 RA621Hの上部にあるインテークチャンバーの温度確認用シールや、独特のインテークベーンなどは、「これでチャンピオンを獲ったのか」という背景に関係なく語りかけてくるものがある。貴重な機会であるのは間違いないので、多くの人に見ていただきたい展示だ。