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ジャガーランドローバー、ダカール・ラリーとFIA世界ラリーレイド選手権参戦マシンに「ディフェンダーオクタ」を起用
2025年1月21日 15:13
- 2025年1月20日(現地時間)発表
ジャガー・ランドローバーは1月20日(現地時間)、2026年から参戦予定のダカール・ラリーおよびFIA世界ラリーレイド選手権(W2RC)に使用するマシンは、「DEFENDER OCTA(ディフェンダー オクタ)」をベースにすると発表した。
FIAとダカール・ラリーの主催者は、高性能4×4やSUVの人気が高まっていることを受け、2026年までに「Stockカテゴリー(市販車をベースにした競技車両)」を、より競争力の高いものにすることを目的とした新たな規定を導入。この新規定によってさらなる性能向上が見込めるディフェンダー オクタが、パフォーマンスと耐久性を実証する最適なプラットフォームであると判断。
W2RCの市販車を対象とした「Stockカテゴリー」の全5ラウンドに、ディフェンダー オクタをベースにした競技車両2台を投入し、また2026年からは同選手権のメインイベント、ダカール・ラリーに3台体制で出走する予定という。
ディフェンダーは、軽量アルミニウム製モノコック構造の堅牢な「D7x(xはエクストリームの意味)ボディアーキテクチャ」をベースとしていて、従来のボディonフレーム設計よりも3倍の強度と優れたねじれ剛性を実現。パワートレーンはV型8気筒4.4リッターツインターボエンジンで、この堅牢性とディフェンダー専用のジオメトリおよび運動学設計を組み合わせることで、究極の走破能力と耐久性を示せるとしている。
すでに競技テストおよび開発プログラムは順調に進行しているほか、2026年のダカール・ラリーおよびW2RCに先駆け、2025年後半にはテストイベントとチーム体制の発表を予定しているとのこと。
ディフェンダー担当マネージング・ディレクターのマーク・キャメロン氏は、「世界で最も過酷なW2RCに挑戦することは、究極のディフェンダーにとって最高のテストの場となります。ダカールが非常に大きな挑戦となることは分かっていますが、ディフェンダーオクタは、ディフェンダー特有の機能と耐久性に加え、優れたパフォーマンスを兼ね備えていますので、完璧なベースとなり、非常に競争力の高いラリーレイド車両になると確信しています」と述べている。
また、JLR(ジャガー・ランドローバー)モータースポーツ担当マネージング・ディレクターであるジェームズ・バークレー氏は、「ディフェンダーのダカール参戦は、非常にエキサイティングな挑戦となるでしょう。私たちは、ラリーレイドのベースとなる市販車両の未来像を描いてきました。そのため、ASO、FIA、そして他のマニュファクチャラーと協力し、Stockカテゴリーの新規定を作成できたことは非常にいい流れとなりました。そして今、オフロードモータースポーツ最大の挑戦において、ディフェンダーの能力を実証するための適切なプラットフォームとなります。2026年のダカール・ラリーに向けて、入念な準備、テスト、学習にこれからの1年を費やすことになります。チームはすでに本格的に始動しており、ダカールとW2RCの両方への参戦をとても楽しみにしています」とコメントしている。