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ランドローバー、英女王 エリザベス2世の即位70周年を祝う世界に1台の「ディフェンダー 130」を英国赤十字社に寄贈

2023年5月10日(現地時間)発表

英女王 エリザベス2世の即位70周年を祝う、特別な装備を施した世界に1台の「ディフェンダー 130」

 英ジャガー・ランドローバーは5月10日(現地時間)、英女王 エリザベス2世の即位70周年を祝うプラチナジュビリーを記念した特別仕様の「ディフェンダー 130」を、英国赤十字社に寄贈したと発表した。同モデルは今後北ウェールズに配備され、スノードニア山脈、リーン半島、アングルシー島など、緊急事態発生時にすぐに到着することが困難な地域の人々を支援するために使用されるという。

 英国赤十字社と協力して製作した今回のディフェンダー 130は、ジャガー・ランドローバーが追求するモダンラグジュアリーの原則に基づいて改造したとしし、最先端で高度な通信機能を搭載。ウェールズは4Gデータ通信の普及率が英国で2番目にわるい地域とされており、この地域の海岸線、山岳地帯、遠隔地では通信機能が不可欠となる。

 そのため、同モデルには場所を問わず強力な信号を発信するために強化された4G接続アンテナ、電話、通信用VHFラジオ、GPS追跡機能付きの最新のテレマティクスシステムを搭載。ルーフに設置した太陽光発電システムはエンジンが作動していないときに補助バッテリを充電して電力を供給するため、より長い時間データ通信が行なえるという。

 また、3列目シートを取り外し、さまざまな支援物資を収納するためのスペースを用意。このスペースには引き出しを追加し、毛布や食料、救急用品などを収納できるようにしており、これらの装備によって嵐、洪水、火災、凍結といったさまざまな緊急事態に対応できるとした。

 さらに抗菌処理を施したシートカバーや充電端子を備えた充電式トーチも用意して実用性を高めるとともに、ボイラーを内蔵することで緊急時に温かい飲み物を提供することもできるという。

 今回の発表について、ジャガー・ランドローバーのブランドパートナーシップ、エクスペリエンス、コレクション担当ディレクターのローラ・ウッド氏は、「私たちは、約70年間にわたって英国赤十字社と協力関係を構築してきており、私たちの車両とテクノロジーを通して彼らの支援活動に貢献し、成長する方法を絶えず模索してきました。私たちは協力して全国の孤立した農村地域の人々に手を差し伸べ続けています。今回特別に製作した『ディフェンダー 130』は、北ウェールズで最も支援を必要としている人々を助けるという重要な役割を担います。また、今回の寄贈は、女王陛下が70年にわたりパトロンを務められてきた英国赤十字社活動へ献身を称えるための最善な方法でもあります」とコメント。

 また、英国赤十字社の危機および緊急対応責任者であるであるクリス・デービス氏は、「約70年間にわたって、英国赤十字社のボランティアは、ランドローバー車両を使用して緊急事態に対応してきました。火災や洪水から暴風雨、停電に至るまで、『ディフェンダー』とのパートナーシップは、危機に瀕している人々に寄り添う活動において非常に重要な役割を担ってきました。この賞賛すべき支援は、北ウェールズの緊急対応チームにとって大きな助けとなり、たとえ人々がどこにいても、どのような天候に遭遇しても、人々を引き続きサポートできるようになります」と述べている。