ニュース

マセラティ、Ken Okuyama Designとのコラボモデル「Pureness of Asia」日本初公開 最新ショールーム「マセラティ横浜港北」メディアプレビュー

2025年2月14日 開催

2月14日にマセラティ横浜港北がオープン。「Pureness of Asia」が日本初公開された

新グローバルコンセプトを採用した日本最大級のショールーム

 マセラティは2月14日、新グローバルコンセプトを採用した最新ショールーム「マセラティ横浜港北」をオープン。同日にメディアプレビューが開催され、韓国で発表した「Colors of Seoul」から「Pureness of Asia」と改名したKen Okuyama Designとのコラボレーションモデルを日本初展示するとともに、日本限定車の「MC20 Cielo ロッソ ヴィンチェンテ」、世界限定車で日本には1台のみが導入される「MC20 レッジェンダ」の2台も初公開された。

 マセラティ横浜港北は日本最大級の敷地面積を誇り、ショールーム延床面積は424.800m 2 。マセラティブランドの魅力を存分に体感できる空間として、新グローバルコンセプトを採用しマセラティが誇るイタリアンラグジュアリーとクラフトマンシップを表現した。

 さらに、3.7tまで対応可能な最新のリフト3基を備える約400m 2 の広々としたワークショップ、環境への配慮を重視して太陽光パネルを備えたカーポートなども設置される。

マセラティ横浜港北の外観
店内の壁面にはアパレルのほか、ボディカラー見本、ハンドクラフトレザーのサンプルなどが並ぶ。このほか、個室のコンサルテーションルームが用意され、最先端のMXE 3Dデジタルコンフィギュレーターを大型スクリーンで体験できる
ショールーム裏側に配置されているワークショップは、検査ライン1基、最大で3.4tまで対応可能な最新のリフトを3基、通常のリフトを1基完備
テープカットが行なわれた。左からマセラティ横浜港北 店長 馬場義隆氏、双日オートグループジャパン株式会社 代表取締役社長 髙橋達雄氏、マセラティ ジャパン株式会社 代表取締役 兼 日本・韓国統括責任者 木村隆之氏、KEN OKUYAMA DESIGN 代表 奥山清行氏

マセラティ横浜港北 店舗詳細

所在地:〒224-0043 神奈川県横浜市都筑区折本町460
電話番号:045-507-6800
FAX番号:045-507-6890
営業時間:10時~18時(火曜日、第1・3水曜日定休)
店舗責任者:店長 馬場義孝氏
サービス責任者:工場長 二宮猛史氏
新車展示台数:3台
ショールーム延床面積:424.800m 2
リフト数:4基(うち3基が3.7tに対応)

MC20 レッジェンダ
2024年6月に発表されたマセラティのレースシーン復帰20周年を祝うMC20の特別仕様車。世界限定20台。ボディカラーにはヴィタフォンレーシングチームの「MC12 GT1」のボディカラーを踏襲したネロ・エッセンツァとデジタル・ミント・マットを採用。ボディサイズは4670×1965×1220mm(全長×全幅×全高)。最高出力463kW(630PS)/7500rpm、最大トルク730Nm/3000-5750rpmを発生するNettuno V型6気筒3.0リッターターボエンジンを搭載し、トランスミッションに8速DCTを組み合わせる。最高速は325km/h、0-100km/h加速は2.9秒。価格は4150万円
MC20 チェロ ロッソ ヴィンチェンテ
2024年11月に発表された日本専用のスペシャルエディション。限定台数は2台。レースへのオマージュとして誕生し、1950年代後半に活躍した「350S」からインスピレーションを受け、「勝利の赤」を基調に青と白の3色ストライプを採用。ボディサイズは4670×1965×1215mm(全長×全幅×全高)。最高出力463kW(630PS)/7500rpm、最大トルク730Nm/3000-5750rpmを発生するNettuno V型6気筒3.0リッターターボエンジンを搭載し、トランスミッションに8速DCTを組み合わせる。最高速は320km/h、0-100km/h加速は3.0秒。価格は4886万円
グレカーレ トロフェオ Pureness of Asia。世界限定1台のモデル。ボディサイズは4890×1980×1660mm(全長×全幅×全高)。最高出力390kW(530PS)/6500rpm、最大トルク620Nm/2750rpmを発生するNettuno V型6気筒3.0リッターターボエンジンを搭載し、トランスミッションに8速ATを組み合わせる。最高速は285km/h、0-100km/h加速は3.8秒。価格は2550万円
グレカーレ トロフェオ Pureness of Asiaのエクステリア
グレカーレ トロフェオ Pureness of Asiaのインテリア

Pureness of Asiaは「実際にオーダーできる1つのサンプル」と奥山清行氏

 メディアプレビューでは、マセラティ ジャパン 代表取締役 兼 日本・韓国統括責任者 木村隆之氏がプレゼンテーションを実施し、マセラティ横浜港北は、2024年にリニューアルオープンしたマセラティ目黒、マセラティ心斎橋に続く国内3店舗目の新CI導入になることを紹介。ショールームとワークショップが一体となった大型店舗を交通至便な港北という場所に開設することで、神奈川県全体からの集客を図りたいとした。

マセラティ ジャパン株式会社 代表取締役 兼 日本・韓国統括責任者 木村隆之氏

 マセラティ港北横浜を運営する双日オートグループジャパン 代表取締役社長 髙橋達雄氏もあいさつを行ない、2021年7月から横浜エリアの2店舗の運営を行なっているとのことで、より上質なサービスを提供するために移転を目指していたところ、今回ようやく念願が叶って新店舗をオープンできたと喜びを語った。

双日オートグループジャパン株式会社 代表取締役社長 髙橋達雄氏

 また特別ゲストとして奥山清行氏が招かれ、Pureness of Asiaに関するスピーチを実施。「私がマセラティとのコラボレーションをするのは二十数年以来でございまして、クアトロポルテ・ファイブ、グラントゥーリズモを当時開発・デザインをして以来です。実は私自身が開発しましたマセラティ・ファイブを私自身のクルマとして今日運転してまいりまして、もう1台動態保存しております。ですから、ファンとして私だったらこういったマセラティが欲しいなというアジアの目線から、今回木村社長と皆さんと一緒に開発をさせていただきました」と説明。

KEN OKUYAMA DESIGN 代表 奥山清行氏

 さらに「今こちらでご覧いただいているのはショーカーではありません。マセラティが今、非常に力を入れておりますフォーリセリエプログラムの中で、皆さまがここのショールーム、アトリエに来ていただいてオーダーができるのです。そのオーダーできる1つのサンプルとして、このクルマの開発をさせていただきました。このクルマの作り、塗装、内装のすべてはマセラティのイタリアの工場で実際に作ることができますし、このクルマ自体の大部分はマセラティのイタリアの工場で実際にここまで仕上げることができたわけです」と、マセラティの技術力の高さを語った。

Pureness of Asiaはショーカーではなく、オーダーできる“サンプル”として開発されたという

 続けて奥山氏は仕様について説明。特徴的なマセラティのロゴを用いたグラフィックは、ショーカーのように派手すぎず街中でも乗れるようにエレガントで洗練されたブランドバリューをイメージしてアパレル的なアプローチでデザインされ、塗装でデカールの技術を使いながらグラデーションを表現。ボディカラーはMC20にも用いられている特別色「ビアンコアウダーチェ」を採用し、外装の各部にはマセラティのブランドカラーであるブルーを特徴的に配色した。内装はMC20 チェロにも使われているアルカンターラやV字のグラフィックをモチーフとして採用し、「(Pureness of Asiaは)すべて皆さまが実際にオーダーできる1つのサンプルとしてのコンセプトだととらえてください」と話した。

 最後に、「Pureness of Asiaと僕らが命名しましたのは、アジア圏というのは陶器の文化がございます。物の質感とか肌触りとかそういったところを非常に重要視する文化、これが日本や韓国だけでなく、アジア全般に通用する1つの大きな文化だと思いました。そういった陶器のような磁器のような質感を塗装で表わすこの色と、マセラティが持つ素晴らしい塗装工程の技術、職人技、そういったところをこちらの車両で味わっていただきたいと思います。また今後もいろいろなマセラティとのコラボレーション、そして何よりもこちらの素晴らしいショールームで皆さんと一緒に自分が次に乗るクルマをオーダーしたいと思っております」と奥山氏は思いを語った。

マセラティ横浜港北のワークショップに並ぶマセラティ車