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マセラティ、新グローバルストアコンセプト採用の日本初店舗「マセラティ目黒」7月6日オープン
2024年7月5日 11:33
- 2024年7月4日 開催
マセラティ ジャパンは7月4日、新グローバルストアコンセプトを採用した日本初の店舗「マセラティ目黒」のオープニングセレモニーを開催し、報道関係者向けに先行公開した。
7月6日にリニューアルオープンするマセラティ目黒は、イタリア・ミラノの第1号店に続き、欧州、中国、米国などでも展開しているマセラティの新グローバルストアコンセプトを採用する販売店。マセラティの正規販売店としてSKY GROUPのトライデント イタリアが店舗運営を行ない、259m 2 のショールームに新車3台を展示する。
マセラティ目黒概要
所在地:目黒区碑文谷5-2-5
営業時間:10時~18時
定休日:火曜日
電話番号:03-5725-8280
敷地面積:730m 2
ショールーム延床面積:259m 2
新車展示台数:3台
2022年9月に発表されたマセラティの新グローバルストアコンセプトは、ニューヨークを拠点とする「Eight Inc.」との協業で生み出された新世代のストアコンセプト。マセラティブランドが持つイタリアンラグジュアリーとクラフトマンシップを、洗練されたサルトリア(仕立て屋)とオフィスチーナ(工房)を融合させて表現しており、顧客が自身の創造力と情熱を開放して“究極のラグジュアリースポーツカー”をオーダーメイドできるようなスペースを目指しているという。
店内は一般的な「明るく無機質なショールーム」とは一線を画し、アートギャラリーをイメージして照明を落とした展示スペースでは、スポットライトを使って展示車両をドラマチックに照らし出す演出を行なっている。
「イタリアンラグジュアリーというレンズを通して情熱、革新、美というマセラティの価値観を体現している」とデルフィーノ氏
オープニングセレモニーでは、かつてマセラティ ジャパンの代表取締役社長を務め、現在はMaserati S.p.A.のグローバル チーフ コマーシャル オフィサーであるルカ・デルフィーノ氏が最初にプレゼンテーションを実施。
デルフィーノ氏は「新グローバルストアコンセプトはイタリアのラグジュアリークラフトマンシップが持つ実力を表現することを意義として、テーラーのアトリエであるサルトリアの洗練された雰囲気と、工房であるオフィスチーナを融合させた革新的な思想となっており、お客さまは“究極のラグジュアリースポーツカー”をフルオーダーメイドするため、想像力や情熱を解き放つことができるようになっています」。
「この先駆的なコンセプトは、ニューヨークを拠点とするエクステリアデザイン会社の『Eight Inc.』と私たちのジェントルスタイルの共同製作によって生み出されており、従来の明るく無機質な自動車ショールームの美学とは一線を画すものです。新たにイタリアの美を採り入れた魅力的な環境は、シックなアートギャラリーに置かれたダイナミックな彫刻のように、展示車にドラマチックなスポットライトを当て、引き立てることを目指しています」。
「新グローバルストアコンセプトによってもたらされる究極のラグジュアリー体験は、『フォーリセリエ』と呼ばれるマセラティのカスタマイズプログラムによって運用されます。お客さまは自らの個性や創造性を発揮して、唯一無二のクルマをデザインすることができます。大胆なボディカラーやインテリアのレザートリムに施す繊細なディテールに至るまで、ゼロから始めて幅広いパーソナライゼーションが可能なのです」。
「新型車開発の初期段階からラグジュアリーなユーザー体験に至るまで、マセラティではすべての面においてお客さまのことを念頭に置いてデザインを行なっています。私たちの新グローバルストアコンセプトにおいても、イタリアンラグジュアリーというレンズを通して情熱、革新、美というマセラティの価値観を体現しており、お客さまが自分なりのマセラティ車を創造することで、お客さまが持つ情熱を表現できるよう私たちは願っています」と語り、マセラティの新グローバルストアコンセプトについて解説した。
「店舗そのものがブランドになることも必要」と木村氏
続いて登壇したマセラティ ジャパン 代表取締役兼アジアパシフィック代表 木村隆之氏は、リニューアルオープンするマセラティ目黒と従来型のショールームの違いについて説明。
昨今ではクルマの購入を希望する人は、まずインターネットなどでさまざまな情報を集めてから販売店に足を運ぶケースが非常に多くなっており、クルマのデザインや装備、性能などの情報を知るためにオンライン情報は便利なツールで、クルマという商品の情報は来店前の段階ですでに十分手に入る時代になっている。その状況では、販売店は購入体験を充実させていくことが求められるようになり、来店者に実際のクルマを見てもらい、試乗してもらうというだけでは不十分だとの考えを示した。
そこで、これからの販売店では従来はメディアを通じて行なってきたブランドストーリーの発信を店舗でも担っていき、「店舗そのものがブランドになる」ことも必要だと説明。そのうえで、ラグジュアリーブランドにふさわしい最高の体験を味わえる場を、マセラティ目黒ではメンバーと力を合わせて目指していく。具体的には「ブランドのストーリーを味わえる」「信頼できるブランドであるか知りたい」「棟別な情報を知りたい」「いつも気にかけてほしい」といった顧客の希望に応え、最高のブランド体験ができる店舗を目標として設定した。
従来型のショールームとは異なる「ブティック型」の販売店となるマセラティ目黒では、店舗の外からも内部を見やすくしてさまざまな車両を展示するスタイルではなく、「メインウィンドウ」と呼ぶ展示スペースに「ヒーローカー」と位置付けた車両を1台だけ展示。これにより、ヒーローカーを印象的なアート作品のように感じてもらう効果を発揮する。ヒーローカーは定期的に変更することで、来店するたびに異なるイメージを楽しんでもらえるようにするという。
また、店内では「イタリアの田園地帯にある古い街並み」を想起してもらうため、フロアのパレットなどインテリア全体にアースカラーを使用。統一されたパレットにより、イタリアらしいラグジュアリーで落ちついた雰囲気を演出して、ゆっくりとクルマ選びを楽しめる空間としている。さらにカスタマイゼーションプログラムのフォーセリエで選択できる内外装の多彩な選択肢を、実際のトリム類などを使ったサンプルを手に取って見ながら比較できるカウンターも設置。世界に1台だけのクルマをデザインしていけるようにしている。
このほか、販売店の一角には「ローンチパッド」と呼ぶ車両引き渡しスペースを用意。ユーザーの気持ちが一番盛り上がる納車の瞬間をエモーショナルに盛り上げていく。マセラティ ジャパンではこのマセラティ目黒のオープンに続き、新グローバルストアコンセプトを採用する関西初の店舗となる「マセラティ心斎橋」、2025年には日本国内にある正規ディーラーとして最大規模となる「マセラティ横浜港北」をオープンさせる計画を進めていると木村氏は今後の予定について触れ、説明を締めくくった。
「マセラティはイタリアの特徴を融合させた本当に特別なブランド」と大島氏
マセラティ目黒を運営するトライデント イタリアの取締役 大島功孝氏は「発展を続けるマセラティの新たな第一歩となる、新CI(コーポレートアイデンティティ)を導入する日本で初めての店舗を皆さんにお披露目できることを大変うれしく、非常に光栄に思っております。私たちはマセラティ ジャパンの発足後、震災のあった2011年の1月に正規ディーラーの1号店として、この目黒で活動をスタートしました。当時は全国でも新車登録台数が250台に満たない規模でしたが、今では1500台を超えるところまで成長を遂げています」。
「私どもSKY GROUPとしては、マセラティ車をクルマのカテゴリーにはしたくないぐらい特別な思い出取り扱っており、マセラティは芸術やクラフトマンシップ、スポーツカーといったイタリアの特徴を融合させた本当に特別なブランドです」。
「新CIによってアトリエや高級ブティックを連想させるマセラティ目黒は自動車ディーラーとは思えない作りとなっており、プライバシーを守り、最先端で快適な愛車選びを可能としています。専用の納車スペースや壁一面の大型デジタルサイネージ、コンサルテーションルームのスクリーンを使ったMXE 3Dデジタルコンフィギュレーターなど、最先端で快適な空間をお客さまにもいち早くご体感いただきたいという高揚感でいっぱいです」。
「自動車業界では電気自動車や自動運転が注目を集めていますが、いかなる環境変化の中でも、今後のマセラティブランドのさらなる発展があることを確信しております。そんなマセラティビジネスに携わる喜びとともに、最新のCIを最大限に活用して、私どものお客さまを世界一幸せにするに全力を注いでいくことを皆さまにお約束いたします」とコメントしている。
【お詫びと訂正】記事初出時、マセラティ目黒は新グローバルストアコンセプトを採用するグローバルで2番目の販売店と表記していましたが、この情報は誤っておりました。お詫びして訂正させていただきます。