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マセラティ、新型スパイダー「MC20 チェロ」をオートモビル カウンシル 2023で日本初展示

2023年4月14日~16日 開催

「MC20 チェロ」とマセラティ ジャパン株式会社 代表取締役兼マセラティ アジアパシフィック地域 地域統括責任者の木村隆之氏(左)、業務執行取締役ジャパン・ジェネラルマネージャーの玉木一史氏(右)

 マセラティは4月14日、「オートモビル カウンシル 2023」(幕張メッセ:4月14日~16日開催)で「MC20」のオープントップバージョンとなる「MC20 チェロ(Cielo)」を国内初展示した。あわせて1964年の「マセラティ ミストラル スパイダー」も展示した。

 MC20 チェロはMC20のオープントップバージョン。マセラティのV型6気筒3.0リッターツインターボエンジンを搭載し、トランスミッションは8速AT。最高出力は463kW(630PS)/7500rpm、最大トルクは730Nm/3000-5500rpm、最高速は325km/h。ボディサイズは4670×1965×1217mm(全長×全幅×全高。全幅はドアミラー含まず)。

 会場に展示されたモデルはアクアマリーナのボディカラーを採用する限定車「MC20 チェロ プリマセリエ ローンチ エディション」。プリマセリエ(Primaserie)専用外装仕上げと、専用トノカバー・トライデントなどを装備し、インテリアはプレミアムレザーAlcantaraインテリア&プリマセリエ専用ステッチ色、ヘッドレスト・トライデント&プリマセリア・ロゴ・ステッチを施した。さらに、プリマセリエ専用20インチMMXXホイールを装着したものとなる。

MC20 チェロ プリマセリエ ローンチ エディション。ボディカラーはアクアマリーナでプリマセリエ(Primaserie)専用の外装をまとう
MC20 チェロのボディサイズは4670×1965×1217mm(全長×全幅×全高。全幅はドアミラー含まず)
トノカバーに大きなトライデントが。バッヂはゴールドの特別仕上げとなる
足下は新デザインとなる20インチのネロ・マット(マットブラック)のホイールを採用し、特徴的なホワイトゴールドで「PrimaSerie」の文字がレーザー彫刻される。
インテリアには10インチパネルを2台設置。中央に配置された1つ目はコクピット用、2つ目はMaserati Touch Control Plus(MTC Plus MIA)用
オープンにかかる時間は12秒
ルーフトップが後方に収納される

オープントップカーの存在は極めて重要

マセラティ ミストラル スパイダー

 マセラティブースのプレスカンファレンスであいさつに立ったマセラティ ジャパン代表取締役でマセラティ アジアパシフィック地域の地域統括責任者である木村隆之氏は、マセラティの歴史としてロードカーの第1号のプロジェクトがオープンモデルだったことを紹介し、「もともとレースカーとして生まれたマセラティにとって、軽量で低重心で風を感じて走るスポーツカーをロードカーとして求めていくことは、ごく自然なこと」とMC20 チェロ登場の意義を語った。

 また、マセラティの歴史を表現するモデルとして、同時に展示したマセラティ ミストラル スパイダーも説明し、3500cc、3700cc、4000ccと排気量の異なる3種類のエンジンから選ぶことができたモデルで、展示車は3500ccのエンジンを搭載。木村氏は「いずれも生産台数が少なかったことから、大変貴重なモデル」と紹介した。

特別にオーナーから借りてきたというマセラティ ミストラル スパイダー

 続いてMC20 チェロの詳細については、マセラティ ジャパンの業務執行取締役ジャパン・ジェネラルマネージャーの玉木一史氏が紹介。「MC20 Cielo」のチェロはイタリア語で空を意味し、クーペボディに対して重量増加を65kgに抑えていること、クーペと同様の軽量で高剛性なボディで圧倒的な加速と卓越したハンドリングをもたらしているとし、「スポーティさとラグジュアリーを完璧に融合したモデル」と紹介した。

 開閉式のルーフはガラス製で、航空機のエアバス A350にも採用される高分子分散型液晶の技術で、ボタン操作で瞬時に通常のガラスの透明度からスモークガラスに変化させることができるとした。さらにルーフ開閉速度も12秒とクラス最高とし、「ルーフをスモークガラスの状態にすれば、包み込まれるような感覚。ルーフが透明な状態では、光が溢れるような空の美しさを楽しむ感覚。そして、ルーフトップを格納すれば、風と外の世界をオープンエアで全身に感じられる」とその魅力を語った。

ブースではマセラティの歴史をパネル展示している
ブースではグッズも販売している