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ブリヂストンの交通安全啓発イベント「ファミリー交通安全パーク」見学 大人も新たな気づきのある充実の内容
2025年4月8日 11:30
- 2025年4月5日 開催
「タイヤの日」を起点に安全啓発活動を
「タイヤは生命を乗せている」という大原則のもと、ブリヂストンでは4月8日のタイヤの日を起点に、社会インフラやユーザーの安心・安全な移動や暮らしを支え続けるため、グループが一体となってタイヤの安全啓発活動を強化している。
その一環として、お出かけ前にタイヤを点検してトラブルを未然に防止することをドライバーに促す「#TIRE SAFETY」や、ファミリーを中心とする一般の方々へ向けた交通安全啓発イベント「ファミリー交通安全パーク」を実施していることは、あまり知られていないのではないだろうか。
ファミリー交通安全パークは、クルマやバイク、自転車の安全啓発を実施し、子供から大人までファミリーで楽しみながら、幅広く交通安全の大切さを体感して知識を深めることを目的としている。その4回目が2025年4月5日にイオンモール幕張新都心(千葉県千葉市美浜区)で行なわれ、Car Watch取材班も参加したのだが、日ごろからクルマに接する機会が多く最新情報に通じているはずの筆者や編集部のスタッフにとっても新たな気づきのある内容だったことを、あらかじめお伝えしておこう。
今回の主催は日本交通安全教育普及協会とブリヂストンで、千葉県警察本部やJAF(日本自動車連盟)千葉支部の協力を得て、ブリヂストングループが一体となって実施された。
正しくヘルメットの着用を
イオンモールの一角に設けられたスペースには、さまざまなコーナーが用意されていて、10時の開店とともに大勢の来場者が訪れた。過去にも来てよかったのでまた来たというリピーターも多かったようだ。
まずは、タイヤの空気圧を適正に保つことがいかに大事かを体験した。空気圧が低いタイヤと適正なタイヤを転がしてみると違いは歴然。空気圧が低いとクルマなら燃費が悪化するだろうし、自転車ならペダルが重くなるのはいうまでもなし。そのことが誰でも一目瞭然で分かるようにされていた。また、タイヤの溝が十分に残っていないと雨の日にすべりやすくなって危険なことを学べるコーナーも設けられていた。
自転車のシミュレーターでは、自分ではルールを守って乗っていても危険な目に遭う可能性があることを体験した。たとえば一時停止しないクルマと衝突したり、歩行者がいたので車道側にさけたら後ろから走ってきたクルマにひかれたりと、実際に起こりそうなシチュエーションが分かりやすく再現されていた。
そのとなりでは、ヘルメットについていろいろ教わった。自転車に乗るときにヘルメットを着用することはすでに努力義務とされているが、事故時の死亡率などのデータをまじえつつ、ヘルメットの着用がいかに大事かとともに、正しい着用の仕方をイチから丁寧に教えてくれた。ベルトにたるみがないようにするのはもちろんだが、後頭部のアジャスターや耳の横でベルトが交差する三角形の部分の調整も大事だということは知らなかったので、非常に参考になった。
また、自転車で出かける前にブレーキレバーを半分ほど引いた状態でちゃんとブレーキがきいて自転車が動かないか確認しておくことや、ブレーキをかける際には前後ともしっかり握ったほうがよいことを教わった。そういえば僕らが子供のころには後ろをメインにかけるようにと聞いた気がするのだが、それだと不安定になりやすいので、最近では前後ともブレーキかけるように指導しているそうだ。なるほど!
そのほか、子供たちに人気の「うんこ交通安全ドリル」のコーナーのほか、暗闇では反射するものを身につけておくと、周囲から視認しやすくなって安全性が高まることが分かるコーナーなどが設けられていた。
加齢により反応速度が…
さらには、特別な機器を使って俊敏性を診断した。全20個ある丸いボタンが順番に2つ同時に光るのを両手で押せばいいだけなのだが、これがなかなか手強い。年代別の平均タイムとこれまでの最速タイムが表示されていて、50代の筆者はかろうじて実際の年齢よりも若いと診断されたものの、30代のCar Watchスタッフがあっさりはるかに速いタイムでやってのけたのには恐れ入る思い。一方、40代のCar Watchの編集者は筆者よりも遅かった(笑)。若いつもりでいても、加齢とともに反応速度が衰えてしまうことを身にしみて痛感した次第である。
その後方には現役を引退した白バイをはじめ、ブリヂストンタイヤがOEM装着されるスズキの隼(ハヤブサ)やポケットバイクが展示されていて、子供たちが順番に記念撮影していた。せっかくなので筆者も人生で初めて白バイにまたがってみた。白バイのお世話にはなりたくないものだが、こういう場所で見るとやっぱりワクワクする(笑)。
ステージではレーシングライダーの山口辰也氏による交通安全教室が実施された。山口氏はライダーとして活躍するかたわらで、幼い子供にも交通安全に興味を持ってもらえるようにとかねてからこうした活動を全国各地で行なっているそうだ。
今回も山口氏自らが考案したという交通安全キットを使って、楽しみながら正しいルールを学んでいた。子供はもちろん、保護者にとっても、子供がどれぐらい交通ルールを理解できているか、あるいは自身が運転する際にどこに気をつけるべきかをあらためて確認できる、よい機会になったように思う。
このようにファミリー交通安全パークは、子供にとっても大人にとってもとても有意義な内容で、短時間でいろいろなことを教わることができた。自転車からバイクやクルマまで、タイヤの付いた乗り物を使う1人でも多くのユーザーにぜひ来場してほしいと本気で思った次第である。

























