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フォーミュラE ジェフ・ドッズCEO、東京大会開催に向け会見
2025年4月26日 08:00
- 2025年4月25日 開催
フォーミュラEオペレーションズのジェフ・ドッズCEOは4月25日、東京・有明で5月17日〜18日に開催する「フォーミュラE」シーズン11の東京大会「Tokyo E-Prix」開催に向けてオンライン会見に出席、東京大会の魅力や開催への思いを話した。
フォーミュラEは、FIA(国際自動車連盟)が管轄する世界初のEV(電気自動車)レースの世界選手権で、2024年-2025年シーズンで11シーズン目を迎える。ジャガー、マクラーレン、ポルシェ、マセラティといった自動車ブランドが参戦し、日本からは日産自動車に加えて今シーズンよりヤマハ発動機も「ローラ・ヤマハABT」として参戦している。
日本で開催する東京大会に対して、ドッズCEOは「東京での開催は今年が2年目となります、昨年が初年度となりましたけれども、最初からぜひやってみたい場所だったので、東京での実現に9年がかかったというところでした」と、東京大会開催への思いを述べた。
東京大会の「Tokyo E-Prix」は、2024年3月にシーズン10の第5戦として初開催され、2025年は5月17日に第8戦、翌日の18日に第9戦というダブルヘッダーで開催されることが決定している。
初開催となった2024年の大会について、ドッズCEOは「私たちフォーミュラEの主催側が、昨年のフォーミュラE東京ラウンドを開催するにあたって、東京都のチームといろいろとやり取りしたときに、やはり非常に組織力に優れていて全てが非常にスムーズに行きました」と振り返った。
そして、今シーズンはダブルヘッダー開催となることに関して、ドッズCEOは「2024年に東京ラウンドのチケット発売した時、本当にすぐに売り切れてしまって、つまり需要に応え切ることができなかった。ということから東京都と協力しまして、これをダブルヘッダーにしました」と明かした。
走行するマシン「GEN3 Evo」は、0-60mph(0-96.5km/h)加速をわずか1.82秒で達成する、FIA公認のシングルシーターレーシングカーとしては最速の車両。加速性能では現行のF1マシンを30%上まわり、2月のジェッダ大会から導入された超高速充電機能「ピットブースト」は、レース中にピットレーンで30秒間の超高速充電を行ない、レースカーに10%(3.85kWh)の追加エネルギーを供給し、大会をより魅力的なものにする。
次のシーズンから投入されるという第4世代のGEN4車両について、ドッズCEOは「第4世代のGEN4車両の出力はこれまでの350kWから600kWにまで増します。そして、GEN4はまさに今テストが行なわれているところです」と、シリーズを盛り上げる次世代マシンへの期待感を述べるとともに、GEN4車両になると車体も大きく、よりパワフルな車両になり、開催場所などに関しては継続的に東京都と協議を進めていることを明かした。
5月17日、18日に開催される東京大会のコースレイアウトに関しては、ドッズCEOは「昨年のコースというのは、非常に伝統的なストリートサーキットのレイアウトだったと思います。レース自体も、競争をとても高める内容だったので、非常によかったと捉えています。ただ、今年に向けては少々変えるということは計画しておりますけれども、大幅に変えるというよりは少々変える程度です」との考えを述べた。