ニュース

小池都知事とフォーミュラEのドッズCEOが東京大会をPR 東京都庁で新型マシン公開

2025年2月10日 開催

フォーミュラEの東京大会「Tokyo E-Prix」をPRする小池百合子都知事(左)とフォーミュラEオペレーションズ CEOのジェフ・ドッズ氏(右)

東京E-Prixのチケット先行抽選を2月10日10時~19日23時59分に実施

 東京都知事の小池百合子氏は2月10日、東京都庁で「TOKYO GX ACTION×フォーミュラE 東京大会PRイベント オープニングセレモニー」に出席し、フォーミュラEの新型車両のモデルカーを披露するとともに、フォーミュラEオペレーションズ CEOのジェフ・ドッズ氏も来日して5月17日〜18日に東京・有明で開催するシーズン11の東京大会「Tokyo E-Prix」をPRした。

 フォーミュラEは、国際自動車連盟(FIA)が管轄する、世界初の電気自動車(EV)レースの世界選手権で、2024年-2025年シーズンで11シーズン目を迎える。日本の日産自動車やヤマハ発動機といった大手自動車メーカーを含む11チーム、22名のドライバーが、世界各地の市街地サーキットで激しい攻防戦を繰り広げる。

 東京大会の「Tokyo E-Prix」は、2024年3月にシーズン10の第5戦として初開催。シーズン11では2025年5月17日〜18日に第8・9戦のダブルヘッダーで開催されることが決定しており、東京・有明の東京ビッグサイト周辺に作られる特設サーキットを舞台に、白熱のレースが展開される予定。

東京都知事の小池百合子氏とフォーミュラEオペレーションズ CEOのジェフ・ドッズ氏が出席した「TOKYO GX ACTION×フォーミュラE 東京大会PRイベント オープニングセレモニー」

 会場で披露された新型車両「GEN3 Evo」は、2024/2025シーズンより導入されるフォーミュラEの最新レーシングカーで、旧型マシン「GEN3」をもとに改良されたモデルとなり、パフォーマンスや持続可能性、そしてエネルギー効率において大きく進化した。また、2月10日10時~19日23時59分に行なわれている「Tokyo E-Prix」チケットの先行抽選についても説明がされた。

東京都知事の小池百合子氏

 イベントに登壇した小池都知事は「昨年の3月に初めてEVによる公道レース、フォーミュラE東京大会が開催されまして、大きな反響を呼んだところでございます。今年5月に2回目のフォーミュラEのレースを迎えることとなっております。今回はですね、2日間の開催にパワーアップをいたします」とあいさつ。

 フォーミュラEについて、小池都知事は「なんて言うんでしょうね、音は、爆音というのか、どっとね、こうお腹にこたえるような、そんな振動って言いましょうか、音が伝わってくる、とてもエキサイティングなレースになっております。そして、走るときにはCO2を発生しないという、EV世界最高峰のレースでございます。その迫力を目の前で見られるということが何よりもエキサイティングなところでございます」と、レースの魅力について話した。

 また、今回の東京大会の開催について、小池都知事は「5月17日の土曜日と翌18日の日曜日と2日間のダブルヘッダーになっております。東京ビッグサイトでこの2日間にわたりまして、同時に東京GXアクション・チェンジングも開催する予定といたしております。最新のGXの技術が体験でき、そしてさまざまなワークショップを通じてCO2削減のノウハウなどを楽しく学んでいただくという、そのようなイベントになっております。そして、フォーミラEのパブリックビューイング会場もありますので、多くの皆さま方にはそちらでもご堪能いただければと思います」と同時開催のイベントについて紹介した。

フォーミュラE東京大会と併催される「東京GXアクション・チェンジング」のイベントについて紹介するパネル展示

 東京都では、化石燃料からクリーンエネルギー中心の社会へと転換する「グリーントランスフォーメーション(GX)」を加速させるための取組「TOKYO GX ACTION」を2024年からスタート。その一環としてZEV(ゼロエミッション・ビークル)の普及促進を行なっていて、こうした背景から、2024年のレースに引き続き、フォーミュラEを後援していることについて紹介した。

フォーミュラEオペレーションズ CEOのジェフ・ドッズ氏(写真中央)

 フォーミュラEオペレーションズ CEOのドッズ氏は「東京の素晴らしいコースを使ったフォーミュラEのレースまであと数か月となりました。小池都知事もおっしゃった通り、昨年はこのレースは本当に非常に人気でして、そしてチケットもアナウンスのあとに1時間で売り切れてしまいました。そして今年もさらに加速するのではないかと思っております。そして、ご覧になりたい皆さまにチケットは本日から先行発売が開始されております。そしてすぐに売れ切れてしまうので、もし見たい方はぜひ早めにお申し込みください」とアピール。

 また、ドッズ氏は「今年のレースはまた大きく変わってくると思います。レースは新しいチーム、新しいレースカーの登場によって変わってきます。日本からは2つのチームが参戦します。日産と、ローラ・ヤマハABTのチームです。車両も変わっていて全く違うように見え、スピードも変わっていて、四輪駆動となりました。そして、加速スピードも0-60mphを、1.8秒で加速できるというこれまでにないスピードになっております。こちらの後ろにあるフォーミュラEのクルマですけれども、フォーミュラ1のクルマと比べても、その加速のスピードは30%上まわっております」と今シーズンのポイントを紹介した。

 そして、東京でレースを継続していくことについて、イベント後の囲み会見にこたえたドッズ氏は「都知事、そして都知事のチームと将来的なフォーミュラEに関してもいろいろなお話をさせていただいてきました。それに伴って、新しいクルマについても、パワーが2倍ぐらいになるというクルマも構想しております。日本で、東京でレースをずっと続けていくことを、本当に夢見ております。夜のレースというのも考えていますし、日本のレースドライバー、例えば小林さんであるとか、佐藤さんであるとか、そしてミキ(小山美姫)さんですね、こういう方たちも含めて、日本のたくさんのドライバーたちに参加してもらいたい」との将来展望を話した。

フォーミュラEオペレーションズ CEOのジェフ・ドッズ氏

「TOKYO GX ACTION」×フォーミュラE東京大会 PRイベント

会場で展示されるフォーミュラEの新型マシンのモデルカー

 なお、東京都庁第一本庁舎1階全国観光PRコーナー横では2月10日〜16日の期間、「TOKYO GX ACTION×フォーミュラE東京大会 PRイベント」を実施。今シーズンから導入された「GEN3 Evo」のモデルカーを設置するとともに、パネル展示などにより大会の魅力をPRする。