イベントレポート
フォーミュラEマシンが走った! 東京都の潮田勉副知事、日産 星野朝子副社長が2024年のフォーミュラE東京大会をピーアール
2023年10月28日 17:21
- 一般公開日:10月28日~11月5日
- 入場料:1500円~4000円
10月28日から一般公開がスタートした「ジャパンモビリティショー2023」。東展示棟の屋外駐車場にある「デモランゾーン」では、「もてぎEnjoy耐久 FITeHev&N-One車両同乗走行」「Formularタンデム同乗会」「Super Fomular B-Max Racing Team デモンストレーション走行」「GR86、Yarisワンメイク車両同乗走行」「全日本ジムカーナ選手会デモラン・同乗走行」「ラリージャパン デモンストレーション走行」など、日替わりでさまざまなコンテンツを用意している。
一般公開初日となる28日には、2024年3月30日にフォーミュラEシーズン10(2023年~2024年)の第7ラウンドが東京ビッグサイトを囲むコースレイアウト(18ターン、2582km)で開催されることを記念して、日産の「リーフ NISMO RC_02」およびフォーミュラEマシンがデモンストレーション走行を実施した。
会場ではフォーミュラEの実況解説を行なっているサッシャ氏をMCに迎え、東京都の潮田勉副知事と日産自動車の星野朝子副社長も登場し、会場に詰め掛けていたモータースポーツファンと一緒にデモ走行を楽しんだ。
潮田勉副知事は、いすゞ自動車、スズキ、ダイハツ工業、トヨタ自動車、日野自動車が参画するCJPT(Commercial Japan Partnership Technologies)が5月に、社会実装実証として東京都に約190台を導入したFC(燃料電池)小型トラックで登場。
ステージに登壇した潮田副知事は、「都内で新車販売される乗用車を2030年までに100%非ガソリン化することを目標とし、現在さまざまな取り組みをしているところです。サステナブルな社会を目指すフォーミュラEと目的を共有しまして、来年3月の東京大会の開催を計画をしています。サステナブルな次世代都市の魅力的な場所ということで、ここ東京ビッグサイト周辺での開催が決まりました。まさにこの駐車場(デモランゾーン)にもコースが通っていまして、周辺道路のコーナーも活かし、大変エキサイティングなレースコースになってます。今私達がいるこの場を来年の3月フォーミュラカー走り抜けると思うと本当にワクワクします」とあいさつ。
また、2018年からフォーミュラEに参戦していることについて星野副社長は、「世界に先駆けて電気自動車リーフの量産化に踏み切りまして、2010年以降ずっと世界でEVを販売してきたのですが、その日産の電動化技術の蓄積や制御技術をさらに磨きをかけるということで、日産自動車にとってフォーミュラEへの参戦は、本当にスムースな流れといいますか、当たり前のことだよねという感じで決まりました」と日産の挑戦する意義を紹介。
デモラン1台目は、最大出力240kW、最大トルク640Nmを発生する「リーフ NISMO RC_02」で、加速重視の50:50とコーナリング重視の45:55と前後駆動力配分の調整が可能な4WD仕様。ボディはサブフレームもモノコックもカーボン製で軽量・高剛性を両立。ドライバーはSUPER GTのGT500クラスに3号車 Niterra MOTUL Zで参戦中の千代勝正選手。
デモラン2台目は、フォーミュラE大会のシーズン8(2021年~2022)に参戦していたGen2(ジェネレーション2:第2世代)マシン(現在はGen3マシンが現役)。「Gen2」マシンはドライバーを入れた重さが900kg、335馬力、最高速280kmに制限されている。ステアリングを握るのは、千代勝正選手と一緒にSUPER GTに参戦中で、2022年まで日産フォーミュラEチームのリザーブドライバーも務めていた高星明誠選手。
ちなみに2024年3月に東京を走る「Gen3」マシンは、重さが840kgまで軽減され、470馬力、最高速322kmと大幅にパワーアップ。星野氏は「より迫力のあるレースが観られますよ」とコメント。また、日産のGen3マシンは、唯一参戦している日本メーカーということで、ボディに桜を配しているのが特徴となっている。
なお、東展示棟の屋外駐車場で開催されるコンテンツに関しては、「屋外会場スケジュール」を、あらかじめご確認いただきたい。