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アウディ、新型「A6 セダン」公開 空気抵抗係数0.23は内燃機関搭載モデルとしてアウディ史上最高値
2025年4月28日 12:58
- 2025年4月15日(現地時間)発表
独アウディAGは4月15日(現地時間)、新型「A6 セダン」を公開した。新型A6 セダンはネッカーズルム工場で生産され、世界中での販売を予定。4月中旬から受注を開始し、納車は今夏より開始されるとのこと。
新型A6としては3月に「A6 Avant(アバント)」がリリースされ、今回セダンがお目見えした形。エクステリアはエレガンスとスポーティさを融合したもので、フロントまわりはスリムなヘッドライトと際立った位置に配置されたアウディのフォーリングスで形成され、低い位置にある大型のシングルフレームによって特徴付けられた。また、精緻なグラフィックを備えたテールランプと、それらをつなぐ一体型のライトストリップが新型A6 セダンに存在感を与えており、縦型のブレーキライトも同様にその印象を強めている。
ノッチバックの特別な形状も車両の卓越した空力性能に大きく寄与する。テールゲートの鋭いカーブとその手前のくぼみは最適な気流の剥離(ストール)を生み出し、これに大型で幅の広いディフューザーを組み合わせることでドライビングダイナミクスを向上。空気抵抗係数は0.23とし、内燃エンジンを搭載する量産モデルとしてアウディ史上最高の値になるという。
パワートレーンはマイルドハイブリッド仕様(MHEV plusシステム)の最高出力150kW(204PS)の2.0 TDI 4気筒エンジンに加え、最高出力270kW(367PS)の3.0 TFSI 6気筒エンジンを展開。MHEV plusシステムは走行性能と快適性を高め、CO2排出量を低減するほか発進や追い越しの際に最大230Nmの追加トルクと最大18kW(24PS)の電力を提供。減速時には最大25kWの回生エネルギーが得られる。
一方で車内の遮音性能は従来モデルと比べて最大30%向上し、快適な乗り心地を実現。より高密度にシールされたウィンドウや最適化されたドアシールによって車内の音響環境が向上し、テールゲートシールも風切り音を大幅に低減するとともに、19インチ以上のタイヤには「ノイズアブソーバー(吸音材)」が装備された。新たに開発されたエンジンおよびトランスミッションマウントのブッシュによって、より滑らかで静かな走行が可能になっているという。
そのほかオプションで用意されるアダプティブエアサスペンションは、ノーマルサスペンションと比較して通常モードでは車高が20mm低く設定され、ダイナミックモードではさらに10mm低くなり、スポーティなドライビングフィールが得られる。空気抵抗を抑えるため、バランスモードおよび効率モードにおいても高速走行時にはこの低い車高になる仕様とした。
同じくオプションのオールホイールステアリングは、低速時には後輪が前輪と逆方向に最大5度まで切れることで市街地や狭いカーブでの取りまわし性が向上。中速から高速域では後輪が前輪と同じ方向に切れるため、安定性が増し、より正確なハンドリングとなる。