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スズキ、鈴木修相談役がインド政府から国家勲章「パドマ・ビブシャン」を受賞

2025年4月29日 発表
4月28日に執り行なわれた叙勲伝達式の様子(インド内務省提供)

 スズキは4月29日、2024年12月25日に逝去したスズキの鈴木修相談役が、2025年1月25日にインド政府から国家勲章「パドマ・ビブシャン(Padma Vibhushan)」を受章したと発表した。

 鈴木修相談役は、通商と産業の分野での顕著な貢献、特に自動車産業で日印の関係強化の功績が認められ、今回の受章に至ったとのこと。

 パドマ・ビブシャンはインド政府がさまざまな分野で卓越した貢献をした民間人に贈る最高位から2番目の勲章。鈴木修相談役は、2007年にも民間人に贈る最高位から3番目の勲章「パドマ・ブーシャン」を受章している。

 4月28日にはインド・ニューデリーのラシュトラパティ・バワン(大統領官邸)で叙勲伝達式が執り行なわれ、ドロワパディー・ムルム大統領からスズキ 代表取締役社長 鈴木俊宏氏が代理で勲章を受け取った。

 スズキは、インドの子会社マルチ・スズキ・インディアで、2024年に四輪車の累計生産3000万台、年間生産200万台を達成。また、1986年に開始したインドからの四輪車輸出も累計300万台を超えた。

 スズキ 代表取締役社長 鈴木俊宏氏は「このたび、鈴木修に名誉あるパドマ・ビブシャンを授与してくださいましたムルム大統領およびインド政府に、心より感謝申し上げます。相談役も今ごろ天国にて、第二の故郷であるインドでの45年間の出来事を懐かしく振り返っていることと存じます」。

「この勲章をいただけたのは、スズキならびにインドで働く従業員、そしてお取引先さまのご協力があってこそでございます。相談役もこの受章を誇りに思っていることでしょう。私も同様に誇りに感じております。従業員およびお取引先さまにも誇りに思っていただければ幸いです。また、今回の受章はインドの皆さまがスズキを愛してくださったたまものであると思います」。

「私たちチームスズキの1人ひとりは、相談役の思いを受け継ぎ、これからもインドの発展に貢献するとともに、インドの皆さまに愛される持続可能なモビリティソリューションを提供してまいります」とコメントしている。