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デアゴスティーニ、週刊「日本の名車」を2014年1月4日創刊

発売記念トークショーで石田純一氏、吉田由美氏が「日本の名車」を語る

発売記念トークショーに石田純一さん、吉田由美さんが登場。創刊号で紹介される「トヨタ 2000GT」の前でフォトセッション
2014年1月4日創刊

創刊号特別価格:290円(無料バインダー1冊付属)

2号以降:562円+消費税

自動車史に名を残す「日本の名車」を毎号5~8車種取り上げて詳細解説

 デアゴスティーニ・ジャパンは、日本のモータリゼーションの歴史を彩ってきた名車たちを詳細なデータとビジュアルで紹介する週刊「日本の名車」を2014年1月4日に創刊する。価格は創刊号が290円、2号以降は2014年4月以降の消費税アップを見越して562円+消費税としている。2号以降は毎週火曜日の発売で、全100号の予定。

 12月12日に東京・お台場にあるクルマのテーマパーク メガウェブ・ヒストリーガレージで創刊記者発表会が実施され、冒頭でデアゴスティーニ・ジャパン 代表取締役の大谷秀之氏から創刊に至った理由や自身の記憶に残る名車などについて語られた。このなかで大谷氏から、同社が目指す「人々の楽しい人生に貢献する」という目的に向け、新創刊する「日本の名車」では世界に誇る日本の国産車を紹介し、クルマ好きだけでなく、より多くの人に日本の名車について知ってもらうことで、生活をより楽しいものにしてほしいとの願いが込められているという。また、自身の記憶に残っている名車については第2号で取り上げる「スバル 360」を挙げ、30年前に他界した大叔父がスバル 360に乗っており、小学校の校長先生をしていた優しい人柄などがクルマと共に思い出されることなどを紹介している。

 このあと、デアゴスティーニ・ジャパン マーケティング部の中東郁子氏などから「日本の名車」の内容について解説が行われた。

デアゴスティーニ・ジャパン 代表取締役の大谷秀之氏
デアゴスティーニ・ジャパン マーケティング部の中東郁子氏

 週刊「日本の名車」はA4変型判オールカラーで、ページ数は創刊号が50ページ、第2号以降が32ページ。監修をモータージャーナリストの松下宏氏が担当している。内容は「名車ライブラリー」「名車の系譜」「自動車タイムズ」「メーカーの歴史」「クルマペディア」という5つの章に分けて構成。メインコンテンツとなる「名車ライブラリー」では毎号5~8車種の国産車を紹介する。各ページを背表紙から取り外せるようになっており、メーカーごとにバインダー分けしての保存も可能。全100号で国産車1100車種以上を取り上げ、詳細データと写真&イラストなどで国産車の情報を網羅する全集を構成する。

メインとなる「名車ライブラリー」では国産車の「プロフィール」「スペック」の2点からそれぞれのクルマについて紹介。主要車種ではデザインやメカニズムなども写真解説し、大判の写真を掲載する「ギャラリー」も設定される
「名車の系譜」では車名でシリーズを分類し、歴代モデルの変遷や派生車種の登場などを分かりやすく解説
戦後の1年ごとに、その年に発売された乗用車/商用車を当時のできごとと合わせて紹介する「自動車タイムズ」
国内の自動車メーカーを紹介する「メーカーの歴史」。創刊号では本田技研工業の創業当時をふり返る
「クルマペディア」では、自動車関連の用語を基礎知識から先進技術まで解説。カラーイラストなども使って分かりやすいよう工夫されている

創刊号で紹介される「スカイライン 2000 GT-R」にも乗っていた石田純一氏がクルマの魅力を語る

俳優の石田純一氏

 記者会見後半では、“芸能界きってのクルマ好き”として知られる俳優の石田純一氏、カーライフエッセイストの吉田由美氏の2人をゲストに招いたトークショーが行われた。このトークショーでは、週刊「日本の名車」の創刊を記念して実施される「いま乗りたい日本の名車 総選挙キャンペーン」(後述)にエントリーされている10台の名車を中心にトークが展開された。

 石田氏は自身が以前に所有していた「スカイライン 2000 GT-R」について「素晴らしいクルマで、今思い出しても全てにゾクゾクするような質感があって、振動や音、セクシーなスタイルや運転席からの眺めなどは忘れられずに記憶に残っています」と語り、「トヨタ 2000GT」については「中山美穂さんが主演する“君の瞳に恋してる”というドラマに出演したときに乗る機会がありました。当時は生意気にもベンツに手がとどくような収入になって乗っていたのですが、ベンツも“なんてよいクルマなんだ”と思っていたのですが、トヨタ 2000GTはちょっとじゃじゃ馬な部分があるものの、ベンツより全てがうわまわっていると感じました」「エンジンがカブったりして運転操作に集中させられるなど、運転が難しくてかなりNGを出しました。でも、ステアリングの振動などが自宅に帰っても忘れられなかったですね」とコメント。これ以外でも会話中でさまざまな車名や当時の印象などを口にして、クルマに対する愛着の深さを感じさせた。

カーライフエッセイストの吉田由美氏

 一方で吉田氏は、国産車のクラシックカーについて質問され、「クルマって女性的な部分があると思いますが、日本車の場合は“かわいいおばあちゃん”っていう気がしませんか? 例えば咳をしていたら背中を擦ってあげたくなったり、歩くときに手を引いてあげたくなったり、そんな雰囲気を持っているように感じます。親しみやすくて、そばにいて何かしてあげたくなる。そんな部分が日本車の魅力だと思います」と回答している。

 トークショーの最後には、司会から総選挙キャンペーンで2人が投票したい1台について質問され、両氏とも悩んだ末に、石田氏は手が届くクルマで後継モデルを生み出す1台になりながら、現在でもかっこよく感じる「スカイライン 2000 GT-R」を、吉田氏は自分と“同級生”であるトヨタ 2000GTとマツダ コスモスポーツの2台で、現代でも高い価値があると評価されている「トヨタ 2000GT」を選んでいる。

会場となったヒストリーガレージに置かれた「スバル 360」を、吉田氏は「撮影で乗ったことがありますが、見た目がかわいくて助手席の人との密着感があっていいですよね」と評価。石田氏は「大学生のころに軽井沢までフィアット 500と2台で行ったとき、スバル 360の方がよく走った思い出があります」とエピソードを披露した

 前出の「いま乗りたい日本の名車 総選挙キャンペーン」は、12月12日~2014年1月19日に週刊「日本の名車」紹介Webサイト(http://deagostini.jp/nnm/)で応募を受け付け。エントリーされている10台の名車から1台を選び、Facebookの「いいね!」ボタン、またはTwitterの「フォロー」ボタンを押してから専用の応募フォームに必要事項を入力すると投票できる。投票したクルマが最終的に1位~3位に選ばれると、投票した人のなかから抽選で各4人に投票したクルマの助手席試乗の体験が贈られる。

 投票結果は2014年1月下旬に発表され、試乗はメガウェブを会場に、プロドライバーが運転する車両の助手席で体験できる。

トヨタ 2000GT/日産 スカイライン 2000 GT-R
トヨタ スポーツ800
トヨタ カローラレビン AE86
トヨペットクラウン RS41
日産 フェアレディZ
ホンダ S800
マツダ コスモスポーツ
スバル 360
いすゞ 117クーペ

(編集部:佐久間 秀)