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ハーレーダビッドソンとMotoGP、2026年開幕の新レースシリーズ発表
2025年5月13日 12:31
- 2025年5月10日(現地時間) 発表
米ハーレーダビッドソンとMotoGPは5月10日(現地時間)、ハーレーダビッドソンのバガーモーターサイクルをフィーチャーする新しい世界レース選手権を2026年から開始することを明らかにした。
全12戦で構成されるこのシリーズは、ヨーロッパと北米の6つのグランプリで開催され、ライダーはレース用に準備されたハーレーダビッドソンの「ロードグライド」で、1ラウンドにつき2レースを戦う。レースカレンダーや観戦方法などの詳細は、改めて発表する予定。
ハーレーダビッドソン ファクトリー レーシングが設計し、レース用に製作されるマシンは、重量約280kg、最高出力200馬力以上、最大トルク245Nmを発生し、300km/hを超える性能を有する。すべてのマシンが同じであるため、スリリングな競争が保証される新シリーズとなり、グリッドはハーレーダビッドソン ファクトリー レーシングがサポートする2人のライダーを擁する6〜8チームで構成される予定。
ハーレーダビッドソンでは、最近では「MotoAmerica Mission King of the Baggersシリーズ」の展開に加え、新しい「CVO RR」(米国限定)、「CVOロードグライド ST」のようにパフォーマンス面で際立つ製品も提供している。今回の発表は、ハーレーの世界的なレース活動にとって新たなステップとなるとしている。
ハーレーダビッドソン会長兼社長兼CEOのヨッヘン・ツァイツ氏は「私たちは、パフォーマンスがライダーやファンの共感を呼ぶことを目の当たりにしてきました。この新シリーズによって、新しい形のレースを世界の舞台で開催できることに興奮しています。これはハーレーダビッドソンブランドにとって大胆で新たなチャプターであり、ハーレーダビッドソンの伝統をたたえつつ未来へと突き進むものであるだけでなく、世界最大のモーターサイクルショーに素晴らしいスペクタクルを加えることになるでしょう」とコメント。
また、MotoGPのライツホルダーであるDorna SportsのCEO、カルメロ・エスペレタ氏は「ハーレーとのコラボレーションは、両者にとってエキサイティングな機会」と話しつつ、「ハーレーダビッドソンのように、米国を代表するライフスタイルブランドと提携することで、私たちのスポーツの魅力を新たな層へも届けることができます。このパートナーシップは、両者の戦略にとって大きな可能性を秘めており、ファンに真のスペクタクルを提供し、シリーズが競われるグランプリの週末に新たな価値と趣をもたらすことでしょう」とコメントを寄せた。