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トヨタ、ハイビームの照射範囲を自由にコントロールする次世代照明技術「LEDアレイAHS」を2015年に導入
「住宅地配光」「通常配光」「高速配光」と車速に応じてハイビームの照射範囲を最適化
(2014/11/26 20:37)
- 2014年11月26日発表
トヨタ自動車は11月26日、次世代照明技術「LEDアレイAHS(アダプティブ ハイビーム システム)」を開発し、2015年に発売する新型車から採用すると発表した。2015年から導入される新予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」に標準装備する予定。
今回発表されたLEDアレイAHSは、歩行者死亡事故の全体の約7割が夜間に発生(警察庁交通局「平成25年中の交通事故の発生状況」より)することを受け、夜間の視界確保が重要であるとして開発された次世代照明技術。ヘッドランプ内に一列に配置した複数のLED、ルームミラー裏側の単眼カメラおよびECUからなり、それぞれのLEDを独立制御することで先行車や対向車を眩惑することなく広範囲の照射を可能にした。
具体的には、先行車と対向車がすれ違う際の両車の間の空間などを照射し、横断歩行者などの発見を支援。また、広範囲を照らす配光となる「住宅地配光」(15km/h~40km/hの車速で適用)、一般的な照射範囲の「通常配光」(40km/h~80km/hで適用)、遠方に光を集中させる配光となる「高速配光」(80km/h以上で適用)と、さまざまな走行シーンに応じた配光制御を実現している。
加えてステアリング操作に連動し、カーブの先を照射して進行方向の視界確保を支援する「カーブ時配光機能」を装備しており、これらの機能を組み合わせて夜間走行時の視界確保を積極的に支援する技術になっている。