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三菱自動車、「アウトランダー」2016年モデルをニューヨークショーで世界初公開

車両運動統合制御「S-AWC」を新採用。CVTはAT感覚の新世代品に一新

2015年4月1日(現地時間)発表

 三菱自動車工業は4月1日(現地時間)、2015年ニューヨーク国際オートショー(会期:4月1日~12日)で内外装やパワートレーンなどを大きく一新した2016年モデルの「アウトランダー」を世界初公開した。

 この2016年モデルでは、同社の車両運動統合制御システムである「S-AWC(Super All Wheel Control)」を新たに採用。操縦性と走破性を大きく高めた。また、トランスミッションにはエンジンとCVTを協調制御する新世代CVTを搭載し、2.4リッターMIVECエンジンやECOモードスイッチなどの低燃費化技術と組み合わせることで高い環境性能を実現。

 さらにエンジン出力と減速比を最適化することで、エンジンの回転上昇に対してリニアな加速を実現し、発進から追越加速など幅広い領域で加速性を向上させている。このほか、トルコンATのようなステップアップシフトを採用。アクセルを大きく踏み込んだときなどに、ドライバーの感覚に合う気持ちよい加速フィーリングを手に入れる。

 走行性能の面ではサスペンション取付部の剛性を向上させ、ドライバーによるステアリング操作やサスペンションからの入力を正確にボディーに伝えることで、操舵感と操舵に対する応答性、正確性を向上。また、リアショックアブソーバーのシリンダーを大径化し、安定感があり乗り心地よい走りを実現する。

 ボディーには吸遮音材や制振材の追加、ダイナミックダンパーの採用など30個所以上の改良を施しており、エンジン音、ロードノイズ、風切音などを大幅に低減して車内空間の快適性を高めた。

 外観では、歴代パジェロで培ってきたデザインを継承・進化させた「Dynamic Shield」という考え方でデザインしたフロントマスクを採用。両サイドから中央に向って包み込むようなバンパーサイドのプロテクト形状、バンパー下部のスキッドガード形状などによって“人とクルマを守る機能”を表現し、ダイナミックで力強い形状とした。

 装備ではLEDヘッドランプやLEDリヤコンビネーションランプを採用して先進的なイメージを演出。新デザインの切削光輝タイプ18インチアルミホイールで高級感とスポーティさを与えている。

(編集部:佐久間 秀)