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日産、独ダイムラーとメルセデス・ベンツのピックアップトラックを共同開発

新型「NP300」とアーキテクチャーの一部を共有

2015年4月7日発表

日産自動車の新型ピックアップトラック「NP300」

 日産自動車と独ダイムラーは4月7日、メルセデス・ベンツのミッドサイズピックアップトラックを共同開発すると発表。2020年末までにスペインのバルセロナ、アルゼンチンのコルドバにある工場で生産開始予定で、欧州、豪州、南アフリカや中南米で販売される。

 共同開発するメルセデス・ベンツのピックアップトラックは、日産の新型「NP300」とアーキテクチャーの一部を共有し、設計とデザインはダイムラーが担当する。

 生産を担当する日産は、南米市場向けに、アルゼンチンのコルドバにあるルノー工場内に新生産ラインを設置。北米を除くその他の市場向けには、スペインのバルセロナにある日産の工場を活用する。

 同生産拠点で日産は、ルノー、日産、メルセデス・ベンツと3ブランドのピックアップトラックを生産、バルセロナ工場では年間約12万台、コルドバ工場で約7万台の生産を計画している。

 ルノー・日産アライアンスの会長兼CEOのカルロス・ゴーン氏は「ダイムラーとの協業によって、本プロジェクトにおけるコルドバ工場への投資コストを分担することができると同時に、ルノー・日産アライアンスにとっては中南米地域の新たな市場を開拓することができます。また、バルセロナ工場の生産能力を最大限に活用し、重要なセグメントにおける我々の競争力を高めることも可能になります」と述べた。

(編集部:椿山和雄)