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日産、新型ピックアップトラック「ナバラ」を南アフリカで生産。組立工場に30億ランド(約238億円)を投資
小型商用車「NP200」「NP300」の輸出拠点として工場の機能拡大
2019年4月10日 20:12
- 2019年4月10日 発表
日産自動車は4月10日、新型ピックアップトラック「ナバラ」の生産準備に向け、南アフリカの首都 プレトリアのロスリンにある車両組立工場「ロスリン工場」に30億ランド(約238億円)の投資を行なうと発表した。
ナバラは2018年のグローバル販売台数が前年同期比6%増の23万1435台を数える日産ピックアップトラックの最量販モデル。ナバラの生産に向けた30億ランドの投資により、ロスリン工場は近代化が進み、フレキシブルな製造ラインや新しい設備を導入。また、作業員の研修や技能向上を実施しているという。
ロスリン工場では現在、LCV(小型商用車)の「NP200」と「NP300」を生産しており、南アフリカ国内に加えて生産した車両をパンアフリカ地域の45か国に向けて輸出。新たに新型ナバラの生産が加わることにより、日産のLCV製造拠点としての機能が拡大される。
新型ナバラは2020年からロスリン工場で生産が開始され、現在の年間生産台数3万5000台に対し、市場状況によっては生産台数がさらに約3万台/年増加することが見込まれており、これを受けて生産体制を現在の1シフトから2シフトに増やす予定としている。また、工場での直接的な雇用に加え、現地のサプライチェーン全体で約1200人の新たな雇用を創出するとしている。
この発表内で日産自動車 専務執行役員のペイマン・カーガー氏は「アフリカは日産の中期計画『日産M.O.V.E. to 2022』の実現に向け重要な市場です。日産はアフリカ・中近東・インド地域におけるプレゼンスを倍増したいと考えています。すでにアフリカでは、エジプト、ナイジェリア、南アフリカで生産工場を有し、現在アルジェリアに工場の開設を計画しているなど、日産はこの地域で存在感を増しています。今日の発表は、世界でも重要なマーケットであるアフリカが継続的に成長していることを改めて示しています。また、南アフリカでは、長期的な投資が可能となる安定した市場環境が政府によって整えられています」と述べている。