スバル、新型7人乗りクロスオーバー「エクシーガ クロスオーバーセブン」

　スバル（富士重工業）は4月16日、新ジャンルのクロスオーバーモデル「エクシーガ CROSSOVER 7（クロスオーバーセブン）」を発売した。価格は275万4000円。

クロスオーバーセブン

　クロスオーバーセブンは、2013年11月に開催された「第43回東京モーターショー」で参考出品された「CROSSOVER 7 CONCEPT」をベースに市販化したモデル。内外装にファッション性とともに本格SUVとしての機能性が与えられ、先代にあたるエクシーガから7人乗りのパッケージングを受け継ぎ、スバルならではと言える全天候型AWDのパフォーマンスを兼ね備え、アクティブなライフスタイルを実現する「7シーターSUV」として提案されている。

　ボディーサイズは4780×1800×1670㎜（全長×全幅×全高）でホイールベースは2750mm。車両重量は1620kgで、最小回転半径は5.5m。最低地上高は170mmとしてロードクリアランスをしっかりと確保しつつ、全幅と全高を抑えて立体駐車場も利用可能なサイズを実現している。

　エクステリアデザインはCROSSOVER 7 CONCEPTのイメージを踏襲し、前後バンパーやホイールアーチ、サイドシルなどに成形色のクラッディングを設定。さらにフロントバンパーのLEDアクセサリーライナー、大型フロントグリル、ルーフレール、ブラック塗装＋切削光輝タイプの専用17インチアルミホイールなどによってSUVらしい力強さを表現している。ボディーカラーは「クリスタルホワイト・パール」「タングステン・メタリック」など5色を設定。

フロントバンパー下側をプロテクター風のデザインにし、成形色のクラッディングや専用専用17インチホイールなどで力強さを表現

都市型SUVとして、最低地上高170mmのロードクリアランスと立体駐車場も利用可能なサイズを両立

クリスタルホワイト・パール

タングステン・メタリック

ダークブルー・パール

プラチナムグレー・メタリック

クリスタルブラック・シリカ

クロスオーバーセブンの走行イメージ

　パワートレーンには新型「レガシィ」などでも採用している水平対向4気筒DOHC 2.5リッターのFB25型を搭載。軽量・高効率タイプのリニアトロニックCVTと組み合わせ、電子制御のアクティブトルクスプリットAWDによって4輪を駆動する。可変バルブタイミング機構のAVCSを備えるFB25型エンジンは、最高出力127kW（173PS）/5600rpm、最大トルク235Nm（24.0kgm）/4100rpmを発生。JC08モード燃費は13.2km/Lとなっている。

　フロントがストラット式、リアがダブルウィッシュボーン式となるサスペンションは新開発されたもので、抑えた車高と170mmのロードクリアランスを両立させ、優れた走行安定性と質感の高いしなやかな乗り心地を実現する。また、ステアリングには大型のパドルシフトを設定し、6速マニュアルモードを駆使した積極的なドライビングも楽しめるようになっている。

フロントサスペンションはストラット式。2ピストンの16インチベンチレーテッドディスクブレーキを採用

リアサスペンションはダブルウィッシュボーン式。リアブレーキは15インチのディスクタイプとなる

　車内ではシートやドアトリムなどにタンカラーを使い、ブルーグリーンのステッチと組み合わせて都市型SUVらしい遊び心を演出。加飾パネルはピアノブラックや金属調として上質感を高めている。運転席と助手席は8ウェイパワーシートを採用し、シート表皮はファブリック＆合成皮革を標準設定するほか、オプションとしてウルトラスエード＆本革シートも用意している。

タン/ブラックの本革ステアリングを標準装備。シフトセレクターにもピアノブラック加飾と本革を組み合わせて使用する

2＋3＋2の3列シートで7人乗車となる

シート表皮はファブリック＆合成皮革（左）がベースとなり、ウルトラスエード＆本革シート（右）もオプション設定

3列目シートを格納すると広いラゲッジスペースが出現。2列目シートは6：4分割可倒式

シートアレンジ例

　安全装備では先進運転支援システムの「EyeSight（ver.2）」を採用し、SRSサイドエアバッグと3列目シートまで対応するSRSカーテンエアバッグを標準装備。このほかにVDC（Vehicle Dynamics Control）、HIDヘッドライトなども全車で採用している。

クロスオーバーセブンではEyeSight（ver.2）を採用

3列目シートもカバーするSRSカーテンエアバッグとSRSサイドエアバッグを標準装備