スズキ、2気筒0.8リッターターボディーゼルエンジンを開発

「E08A型」直列2気筒DOHC 0.8リッター インタークーラーターボディーゼルエンジン

　スズキは6月3日、直列2気筒0.8リッターの小型車向け「E08A型ディーゼルエンジン」を開発したと発表した。新エンジンは、インド子会社であるマルチ・スズキ・インディアが生産・販売する小型車「セレリオ」に搭載されてインド国内向けに販売される。

　新開発したE08A型ディーゼルエンジンは、直列2気筒DOHC 0.8リッター インタークーラーターボディーゼルエンジンで、最高出力は35kW/3500rpm、最大トルクは125Nm/2000rpmを発生する。

　インド市場でのディーゼルエンジン仕様車の需要に対応するため自社開発したもので、シリンダーブロックの材質にアルミニウムを採用。コンパクトな2気筒エンジンに適した小型の燃料供給システムとターボチャージャーを搭載することで軽量化を実現。

　圧縮比を15.1とする低圧縮比化と大型インタークーラーの搭載により、低回転域での高トルクと燃費性能を両立。フライホイールの最適化で2気筒ディーゼルエンジン特有の低周波振動を軽減したとしている。

「セレリオ」への搭載にあたっては、エンジンの取り付け方法や車体剛性の最適化、吸音材の追加等を行いエンジンから伝わる低周波振動や燃焼音を軽減して快適性を高めたほか、インドでの燃費性能で27.62km/L（インドにおける1989年中央自動車規則115の試験結果）を達成した。