ニュース
「人とくるまのテクノロジー展 2015」リポート(自動車、バイクメーカー編)
「ロードスター」「S660」などを運転できる試乗会も実施
(2015/5/21 12:17)
- 2015年5月20日~22日開催
- 入場無料(登録制)
自動車技術展 人とくるまのテクノロジー展 2015(自動車技術会主催)が神奈川県横浜市のパシフィコ横浜で開幕した。会期は5月20日~22日で入場は無料(登録制)。
この展示会は自動車に関連するエンジニアに向けて開催されており、自動車メーカーをはじめ、部品、検査、研究開発支援などの企業がブースを出展。数々の最新技術が披露された。
自動車メーカーでは、マツダ「ロードスター」、ホンダ「ステップワゴン」といった注目の車種も展示されたが、完成車そのものの展示に加え、それらの車種に採用されている技術の紹介をメインとした展示も実施。カットモデルやユニット単位の展示も多くあり、採用技術についてよく分かるようになっていた。本記事では、そんな自動車メーカーのブースを中心にお届けしていく。
トヨタ自動車
トヨタ自動車のブースでは、燃料電池車(FCV)「MIRAI(ミライ)」のカットモデルをブース中央に配置したほか、新しいエンジンラインアップの中から、注目の1.5リッターアトキンソン(2NR-FKE)、1.2リッターターボ(8NR-FTS)、2.0リッターターボ(8AR-FTS)の3種類を展示した。ミライは特別企画展示コーナーに1台置かれているほか、試乗コーナーにも試乗車が用意されていた。
日産自動車
リーフがベースとなる自動運転車両を展示した日産自動車ブース。自動運転技術を公開するとともに、超小型モビリティの「日産ニューモビリティコンセプト」を展示した。特別企画展示コーナーに横浜マラソンのカラーリングを施した商用EV(電気自動車)「e-NV200」が置かれ、試乗コーナーでもe-NV200が走行した。
本田技研工業
発売されたばかりの新型「ステップワゴン」を展示するホンダブース。注目のテールゲート「わくわくゲート」を実際に試せることから人気を集めた。また、搭載している1.5リッターの“VTECターボ”エンジンなども展示。そのほか、先進安全運転支援システムの「Honda SENSING」、小型スクーター用の新エンジンラインアップなどを展示した。
マツダ
マツダブースでは、5月21日から正式発売されると発表されたばかりの「ロードスター」を中央に展示。誰でも乗り込むことが可能で、ルーフの開閉も試すことができた。また、パワートレーンや足まわりなどのメカニズムについても展示された。
スバル(富士重工業)
5ドアハッチバック車の「インプレッサ スポーツ」を展示し、アイサイトの技術紹介を行った。現段階で最新バージョンとなるver.3に加え、初代アイサイト、ver.2のそれぞれをヒストリー形式で紹介し、機能の進化が紹介された。
三菱自動車工業
「アウトランダーPHEV」のカットモデルを展示し、採用されているメカニズムやバッテリーなどがよく分かるように展示された。また、参考出品として「CarPlay」と「Android Auto」の車載システムを展示した。搭載時期は未定。
ヤマハ発動機
同社がフラグシップモデルとして販売しているスーパースポーツ「YZF-R1」、MotoGP参戦マシンのホモロゲーションモデルという位置づけの「YZF-R1M」を展示。どちらも自由にまたがることができた。
また、展示としては軽量化技術について紹介し、アルミ燃料タンクやマグネシウムホイールなどを展示した。マグネシウムホイールを採用すると車両重量自体が減少することのほか、軽量化によって慣性の力が弱まるため、コーナーリング時のハンドリングの影響が減るとしている。実際にホイールを回してみることも可能で、その差を感じることができた。
いすゞ自動車
実車展示された「エルフ HYBRID」は、パワートレーンをスケルトン状態にしてエンジンやモーターのレイアウトが分かるようになっていた。エルフ HYBRIDはモーターだけで走る「EVモード」も備えるディーゼルハイブリッドトラックで、走行モードの特徴などもパネル展示した。
UDトラックス
最新エンジンの「GH11」や電子制御トランスミッション「ESCOT-V(エスコット-ファイブ)」のほか、1960年代のエンジンで、同社の社名の由来ともなっているUDエンジンの初期モデル「UD33N」エンジンをレストアし、世界初公開している。