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自動車技術展「人とくるまのテクノロジー展2013」開幕(自動車メーカー編)
発売前のスバル「XVハイブリッド」が一般初公開
(2013/5/22 19:46)
自動車技術展「人とくるまのテクノロジー展2013」が5月22日~24日まで開催される。会場はパシフィコ横浜 展示ホール(神奈川県横浜市)。開催時間は10時~17時までで、入場料は無料。
人とくるまのテクノロジー展は、自動車メーカー・部品メーカーらによる最新技術の展示のほか、新製品・新技術のセミナーを開催。屋外では各社最新車両の試乗会なども実施されており、今年は475社が出展している。
本記事では、自動車メーカーを中心とした展示の様子をリポートしていく。
スバル(富士重工業)
スバルは同社初のハイブリッド車である「XV ハイブリッド」を一般に初公開し、同社ハイブリッドシステムの概要をパネルなどで解説。新世代BOXER(水平対向エンジン)「FA20」をベースにした直噴ターボエンジン「DIT」のカットモデルなどを展示している。
トヨタ自動車
トヨタは新型クラウン ハイブリッドとプリウスPHVのカットモデルを中心に展示。新型クラウン ハイブリッドはFRセダン用2.5リッター ハイブリッドシステムの展示で、エンジンや小型化されたパワーコントロールユニットなどを見ることができる。
日産自動車
日産は世界で初めて超高張力鋼板(超ハイテン材)を自動車の複雑な形状のパーツにも利用可能にした「1.2GPa級高成形性超ハイテン材」の展示を行った。同社と新日鐵住金、神戸製鋼所との共同開発によるもの。
これまでのハイテン材は強度を上げると延性が低下するため加工が難しく、プレス成形時に「割れ」が発生してしまうため、限れた部材にしか利用できなかった。これを解決するため材料組織を極限まで微細化し、強度と延性を両立、加工を容易にしたもの。
展示機材はセンタピラーレインホース、フロントルーフレール、サイドルーフレールに適用したもので、同社では2017年以降にこれらを含むハイテン材の採用比率を25%まで拡大し、車体構造の合理化も合わせて15%の車体軽量化を図るという。
そのほか、電気自動車「リーフ」や新型ハイブリッドシステムなども展示している。
三菱自動車工業
三菱自動車は同社の次世代先進技術コンセプト「@earth TECHNOLOGY」に基づきクリーンディーゼルエンジン搭載車「デリカD:5(4WD)」の展示を中心に、プラグインハイブリッドEVシステムなどの電気車両技術、アイドリングストップ機能や衝突時の被害を回避・軽減するシステムをパネルや動画で解説している。
スズキ
スズキは新型軽自動車「スペーシア」の展示を中心に、同社に採用されている「SUZUKI GREEN Technology」を模型やパネルで解説しているほか、燃費を19%改善したという650ccスクーター「新型スカイウエイブ650」も展示している。