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三菱自動車、「eKワゴン」「eKカスタム」の大幅改良で軽初の「オートマチックハイビーム」搭載

eKカスタムに「ダイナミックシールド」採用。eKワゴンにターボエンジンを新設定

2015年10月22日発売

eKワゴン:108万円~158万6520円

eKカスタム:134万5680円~170万7480円

eKカスタム T Safety Package

 三菱自動車工業は10月22日、トールワゴンタイプの軽自動車「eKワゴン」「eKカスタム」を大幅改良して発売した。価格はeKワゴンが108万円~158万6520円、eKカスタムが134万5680円~170万7480円。

 今回の大幅改良ではラインアップの一新を実施。これまで自然吸気エンジンのみをラインアップしていたeKワゴンに、eKカスタムと同じ直列3気筒DOHC 0.66リッターターボエンジン搭載車を設定した。また、内外装のデザイン変更や燃費性能の向上、走行性能の見直し、先進安全装備の充実などを実施。商品性を全面的に高めている。

eKワゴン
モデルエンジン変速機駆動方式価格
E直列3気筒DOHC 0.66リッターCVT2WD(FF)1,080,000円
M1,196,640円
4WD1,303,560円
M e-Assist2WD(FF)1,237,680円
4WD1,344,600円
G2WD(FF)1,311,120円
4WD1,418,040円
G Safety Package2WD(FF)1,425,600円
4WD1,532,520円
T Safety Package直列3気筒DOHC 0.66リッターターボ2WD(FF)1,479,600円
4WD1,586,520円
eKカスタム
モデルエンジン変速機駆動方式価格
M直列3気筒DOHC 0.66リッターCVT2WD(FF)1,345,680円
G1,409,400円
4WD1,516,320円
G Safety Package2WD(FF)1,523,880円
4WD1,630,800円
T Safety Package直列3気筒DOHC 0.66リッターターボ2WD(FF)1,600,560円
4WD1,707,480円

 エクステリアデザインでは、eKカスタムに三菱自動車の推進する新しいフロントデザインコンセプト「ダイナミックシールド」を採用。フロントバンパーの下側両サイドにクロームメッキ加飾とLEDイルミネーションを設定し、ロアグリルのワイド感を強調。eKカスタム T Safety Packageはダークグレー塗装と光輝切削処理によって緻密でスポーティなデザインとした15インチアルミホイールを装着している。

 また、eKワゴンでもフロントバンパーの形状変更を実施。アッパーグリルの上下幅を広げ、アンダーグリルは左右にインテークを模したガーニッシュを設定してスポーティな雰囲気を演出している。ディスチャージヘッドライトはこれまでeKカスタム専用装備となっていたが、新たにeKワゴンのMグレード以外に採用を拡大した。eKワゴンの外装色は新色の「ポピーレッドメタリック」「ウォーターブルーメタリック」「シトラスイエローソリッド」の3色を設定する全9色としている。このほかに両モデル共通のアイテムとして「LEDリアコンビネーションランプ」を標準装備した。

 インテリアでは両モデル共通で、センターコンソール下側にスマートフォンなどの小物を置いておける「センターオープントレー」を設置して使い勝手を向上。eKワゴンではシート表皮にアーガイル柄のスエード調トリコットを採用。色遣いはブラウンと明るいアイボリーの2トーンとして開放感のあるおしゃれでモダンな車内を演出する。eKカスタムではパワーウインドースイッチのパネルにメッキ調ラインモール加飾を追加。プレミアム感やスポーティさを高めた。

eKワゴン G Safety Package

 燃費改善では自然吸気エンジンに電子制御サーモスタッドを採用し、CVTの制御見直しなどを実施。2WD(FF)車のJC08モード燃費を30.0km/Lから30.4km/Lに高め、4WD車ではこれまで2WD車のみだった停車直前の微速走行中からアイドリングを停止する「オートストップ&ゴー(コーストストップ機能付)」、減速時の運動エネルギーで発電し、ニッケル水素電池に電力を蓄えて電装品に供給する「アシストバッテリー」も追加設定したことで、22.6km/Lから25.0km/Lに向上させている。また、「オートストップ&ゴー(コーストストップ機能付)」と「アシストバッテリー」はターボエンジン搭載車でも採用され、2WD車は26.2km/L(従来比+2.8km/L)、4WD車は25.0km/L(同+2.4km/L)にそれぞれ燃費向上している。

 このほかに走行面では、ショックアブソーバーの減衰力見直しによって乗り心地を向上。EPS制御を最適化したことで、パワーステアリングの取りまわし性を高めている

 先進装備では、夜間走行中に先行車や対向車の有無に合わせ、ヘッドライトをハイビームからロービームに自動的に切り替える「オートマチックハイビーム」を、同日発表の日産自動車「デイズ」シリーズと合わせて軽自動車で初採用。この「オートマチックハイビーム」は、低車速域衝突被害軽減ブレーキシステムの「FCM-City」や「誤発進抑制機能」「オートライトコントロール」「マルチアラウンドモニター(バードアイビュー機能付)」などとセットで、「G Safety Package」「T Safety Package」の2グレードに標準装備している。

(編集部:佐久間 秀)