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写真で見る三菱自動車「eKワゴン」「eKカスタム」
(2013/6/10 11:49)
三菱自動車「eKワゴン」「eKカスタム」はトールワゴンタイプの軽自動車。この新型はekシリーズとしては3代目となり、日産自動車からも「DAYZ(デイズ)」の名称でリリースされることが決定している。ちなみに、同社としては2008年にリリースした「トッポ」以来、5年ぶりの新型軽自動車となる。
初代eKワゴンは2000年に発足した「eK(いい軽)」プロジェクトにより企画され、2001年にセダンとトールワゴンの中間に位置するセミトールワゴンとしてデビュー。「eKスポーツ」「eKクラッシィ」「eKアクティブ」とラインアップを充実、累計50万台を超えるヒットモデルとなった。
2代目は2006年にデビュー。エクステリアは初代のコンセプトを継承しつつ、軽自動車初の電動スライドドアを装備するなど、快適さをアップさせたのが特長。同時にeKスポーツもフルモデルチェンジを果たし、累計販売台数は75万台を越える数字を記録している。
そしてこの6月にデビューしたのが3代目となる新型だ。「Just Your Partner」をコンセプトに、「上質感」「快適空間」「燃費」の向上を目指し、プラットフォームはもちろんボディやエンジン、トランスミッションといったコンポーネントを一新。スタイリッシュなeKワゴン、プレミアムなeKカスタムと2つのラインアップを完成させた。
大きく変わったのがボディーサイズだ。軽自動車枠があるため全幅および全長は変わらないが、全高を70mmプラスの1620mmとすることでトールワゴン化。同時にホイールベースの拡大、エンジンルームのコンパクト化などにより居住空間を拡大。さらにリアシートに関しては170mmのスライド幅を与えることで快適性が大幅にアップしている。
快適性の面では一部モデルにプッシュスタートボタン&キーレスオペレーションを採用したほか、リアビューモニター付ルームミラー、99%UVカットガラス、タッチパネルオートエアコンなどを装備。また、三菱自動車独自の電子制御システム「ETACS(Electronics Time and Alarm Control System)」として、オートライトコントロールやヘッドライトオートカット、コンフォートフラッシャー、リバース連動リアオートワイパーなどの快適装備を充実させているのも特長といえる。
エンジンは直列3気筒の「3B20」ユニットで自然吸気とターボの2ライン、計3タイプを用意。これは「i」用のユニットをベースにFF車用にカスタマイズしたもので、アルミダイカスト製シリンダーブロックやインテークマニホールドに樹脂製パーツを採用するなどにより、先代eKワゴン用「3G83」ユニットより約15kgの軽量化を実現。三菱独自の吸気連続可変式バルブタイミング機構「MIVEC」の採用をはじめ、非対称スカート化などによるフリクションの低減などにより燃費の大幅な向上を果たしている。スペックは標準仕様が36kW(49ps)/59Nm(6.0kgm)、約13km/h以下でアイドリングストップを行う「オートストップ&ゴー(コーストストップ機能付)」車は36kW(49ps)/56Nm(5.7kgm)、eKカスタムのみに搭載されるターボ付のハイパワーユニットが47kW(64ps)/98Nm(10.0kgm)となる。
ミッションは同社軽自動車では初採用となる副変速機付のCVT。こちらもワイドギヤレンジの採用や直結域の拡大、フリクションの低減などにより効率アップを図り省燃費化に貢献している。駆動方式はFFがメインとなるが4WD車も用意されている。
一方、ボディーそのものは大型化や法規対応などにより50kgの重量増となったが、高張力鋼板の採用率アップをはじめドアやシートの構造合理化などにより50kgの軽量化を実現。先代モデル同等の830kg(G 2WD)となった。
車両重量をキープしつつ各部の軽量化や空気抵抗やフリクションの軽減を行った結果、もっとも燃費の良いモデルはJC08モードで29.2km/Lを達成。4WD車やアイドリングストップ機能を持たないモデルはそれより若干落ちるものの、自然吸気エンジン搭載車はeKカスタムを含めて全車エコカー減税は免税対象。eKカスタムのターボモデルは2WD車が23.4km/Lで75%減税対象、4WD車が22.6km/Lで50%減税対象となる。
eKカスタム
デザインテーマは「ダイナミック&プレミアム」。大型のメッキフロントグリルのほか専用デザインのヘッドライトやフォグランプなどの採用により、精悍な表情とするとともに存在感をアップ。また、サイドエアダムやリアスポイラーなどエアロパーツの装着により、低重心感とともにスポーティな印象を強めているのが特長。
グレードはベーシックな位置づけとなる「M」、充実装備の「G」、ターボエンジン搭載の「T」の3タイプ。GとTは4WD車も設定される。価格は順に126万9000円、136万8000円、143万円。4WD車は146万3000円、154万6000円となる。ボディカラーは有料色となる「パープリッシュネイビーパール」「ホワイトパール」および「クールシルバーメタリック」「ブラックマイカ」の計4色。
eKワゴン
丸みを帯びたヘッドライトや黒基調のフロントグリルなど「カッコかわいい」をデザインテーマにスタイリッシュに仕上げられている。
グレードは各種装備を省略した「E」、ベーシックモデル的な位置づけの「M」、充実装備の「G」の3タイプ。いわゆるアイドリングストップ機能となるオートストップ&ゴーはGとMの2WD車がコーストストップ機能付、4WD車は通常タイプ、Eは装備無しとなる。価格は順に105万円、112万5000円、124万円。4WD車は9万5000円高。ボディカラーは有料色となる「チェリーブラウンパール」など計8色。
【お詫びと訂正】記事初出時、価格表記に誤りがありました。関係者ならびに読者の皆様にご迷惑をおかけしました。