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三菱自動車、3つの“e(いい)”を具現化する新型「eKワゴン」「eKカスタム」
燃費は軽トールワゴンでクラストップの29.2km/L
(2013/6/6 13:30)
三菱自動車工業は、軽トールワゴン「eKワゴン」「eKカスタム」を6月6日に発売した。車両価格は105万円~154万6000円。
車種 | グレード | エンジン | 変速機 | 駆動方式 | 車両価格 |
---|---|---|---|---|---|
eKワゴン | E | 直列3気筒DOHC 0.66リッター | CVT | 2WD(FF) | 1,050,000円 |
M | 2WD(FF) | 1,125,000円 | |||
4WD | 1,220,000円 | ||||
G | 2WD(FF) | 1,240,000円 | |||
4WD | 1,335,000円 | ||||
eKカスタム | M | 2WD(FF) | 1,269,000円 | ||
G | 2WD(FF) | 1,368,000円 | |||
4WD | 1,463,000円 | ||||
T | 直列3気筒DOHC 0.66リッターターボ | 2WD(FF) | 1,430,000円 | ||
4WD | 1,546,000円 |
新しいeKワゴン、eKカスタムは、2011年6月に日産自動車と三菱自動車工業によって設立された軽自動車事業会社「NMKV」から生み出された第一弾モデル。同じく6月6日にデビューした日産自動車の「DAYZ(デイズ)」「DAYZハイウェイスター」とは姉妹車になる。
誕生から12年目で3代目となるeKワゴンシリーズだが、軽自動車に対するユーザーニーズの変化を受け、今回からセミトールワゴンからトールワゴンのジャンルに移行。また、これまでeKワゴンのスポーティバージョンとなっていたeKスポーツは、ネーミングをeKカスタムに変更している。開発コンセプトは「Joy Your Partner」と定め、気軽に長く付き合っていける、自分らしいカーライフが送れるクルマを目指している。また、「軽自動車の枠を超える上質感(elegant)」「運転のしやすさと快適空間(easy&comfort)」「優れた燃費性能(eco)」の3要素に含まれる3つの「e(いい)」を具現化するため、プラットフォームからボディー、エンジン、ミッションなど、主要コンポーネントを一新している。
ボディーカラーでは、「チェリーブラウンパール」「ブリリアントターコイズメタリック」「パープリッシュネイビーパール」という3種類の新色を設定。eKワゴンでは「サクラピンクメタリック」などを加えた全8種類で幅広いニーズに対応。eKカスタムは「存在感」と「プレミアム感」とキーワードとして、敢えて4色に厳選して展開している。
ボディーサイズは2代目eKワゴンから車高を70mm拡大し、3395×1475×1620mm(全長×全幅×全高)となったほか、ホイールベースも90mm延長。エンジンルーム内のレイアウトをコンパクトにまとめ、リヤシートを170mm前後スライド可能にするなど、快適な居住スペースと使い勝手のよいラゲッジスペースを両立させている。また、ガラスエリアの拡大、ボンネット位置の低下、左右フロントピラーやサッシュを細くすることで死角を減らして視界を確保。さらに上下30mmの調整幅を持つ運転席ハイトアジャスター、チルトステアリングなどの装備によって扱いやすさを向上させている。
インテリアは、eKワゴンがピアノブラック調のセンターパネルを引き立たせることを狙ったブラック&アイボリー内装で上質さを演出。eKカスタムはドアアームレストなどにシルバー加飾を施し、スポーティでプレミアムなテイストに仕上げている。また、インパネ内には三菱自動車の軽自動車で初採用となる「マルチインフォメーションディスプレイ」を設置。平均燃費や航続可能距離、サービスリマインダーなどのデータを表示する。
エンジンはiでも使用されている3B20型のターボとNAだが、FF用に仕様変更するにあたって大幅な改良を実施。ピストンの非対称スカート化、樹脂コート処理などによるフリクション低減、ターボでは軽自動車で初めて水冷クーラー付EGRを搭載し、ポンピングロスの低減と抗ノック性向上によって12.0というクラストップの高圧縮比を実現する。さらにエンジンの小型化・軽量化を推し進め、アルミダイカスト製シリンダーブロックの採用、狭角バルブ配置シリンダーヘッド、直打式バルブ駆動システム、樹脂製のインテークマニホールドやヘッドカバーなどを採用し、エンジン全体で約15kgの重量低減を実現している。
このエンジンに、三菱の軽自動車で初となる副変速機付CVTを組み合わせ、停車直前の微速走行中からアイドリングを停止する「コーストストップ機能」を初採用した新オートストップ&ゴーなどにより、軽トールワゴンでクラストップの29.2km/L(M、GグレードのFF車)を達成。NA車は全車エコカー減税の免税対象モデル、ターボ車はFFが75%減税、4WD車は50%減税となっている。
このほかに装備では、シフトレバーをRレンジに入れるとリアカメラが撮影した車両後方の映像がルームミラーに映し出される「リヤビューモニター付ルームミラー」をeKワゴン G、eKカスタム G/Tに装備。安全装備では急ブレーキ時に自動的にハザードランプを高速点滅させる「エマージェンシーストップシグナル」を三菱自動車の軽自動車で初採用。eKカスタム Tには2013年8月からアクティブスタビリティコントロール(ASC)がオプション設定される。
このほか、eKワゴン、eKカスタムの購入者を対象に、新たに「ぷちリペア保証」がスタート。初度検査年月日(届出日)から1年以内に、偶発的な事故や人為的な第三者による事故(接触、はね石、いたずらなど)で車両を修理する場合、1回(1事故)に限り最大5万円まで修理費用が保証されるサービス。ユーザーが負担する免責額は3000円となっている。