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ポルシェ、新型「カイエン」プロトタイプでヒルクライムへ挑戦 リチャード・ハモンド氏が出演する動画公開
2025年7月7日 18:09
- 2025年7月2日(現地時間)公開
ポルシェAGは7月2日(現地時間)、イギリスのテレビ司会者リチャード・ハモンド氏がフル電動モデルの新型「カイエン」プロトタイプを紹介する動画を公式Webサイトで公開した。
新しいカイエンの市場導入はまだ先とのことだが、イギリスでの動画制作の一環として、ポルシェはこのモデルの走りを公開した。
リチャード・ハモンド氏は動画撮影の一環として、新型カイエンのカモフラージュされたプロトタイプを使用して、ヘレフォードにある自分の工房からガレージまで、重量2tを超える100年以上前のクラシックカーを運んだ。トレーラーを合わせた合計重量は約3tに達したが、ハモンド氏によると、新しいカイエンは難なくこの仕事をこなしたという。
ハモンド氏が向かったのは、1905年から続く世界屈指の伝統あるモータースポーツイベント、シェルズリー・ウォルシュ・ヒルクライム。ほぼ市販車に近い新型カイエンのプロトタイプは、このイギリスのヒルクライム選手権に出場するクルマにまじって姿を見せた。
カモフラージュされたカイエンを運転したのは、タグ・ホイヤーポルシェフォーミュラEチームのシミュレーター兼開発ドライバーのガブリエラ・ジルコヴァ選手。
ジルコヴァ選手は、幅わずか3.5m、勾配最大16.7%、全長1000ヤード(914m)のアスファルトの丘を登るヒルクライムに挑戦し、それまでのSUVによる記録を4秒以上も更新する31.28秒というタイムを記録した。
もう1つの数字も話題を呼び、スタートラインから60ヤード(18.3m)先にある最初の計測地点を通過したのは、わずか1.94秒後。過去にこのイベントでこれほどの記録を達成したのは、この目的のために特別に製造されたスリックタイヤを装着したシングルシーターのレーシングカーだけだった。この事実は、従来型のサマータイヤを装着したポルシェの新しいフル電動SUVの加速性能を示している。
フル電動モデルのカイエンには、将来のポルシェSUV向けに開発されたアクティブシャシー「ポルシェアクティブライド」が装備され、ブレーキング、ステアリング操作、加速時でも、ボディを水平に維持。またホイール荷重をバランスよく配分することで、路面との完璧なつながりを実現するという。
現在、新型カイエンはまだ市場導入前の最終調整段階にあるものの、カイエンの開発責任者、ミヒャエル・シェッツレ氏は「この記録破りのクルマの駆動力と装備は、すでに生産レベルに達しています」と述べている。
今後、新型カイエンは、2025年7月10日~13日に開催されるグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで、カモフラージュ姿のプロトタイプが展示される。









