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JVCケンウッド、ドライブレコーダーの国内・海外累計出荷台数が1000万台を突破

2025年7月31日 発表
JVCケンウッド製ドライブレコーダーの国内・海外累計出荷台数の推移

 JVCケンウッドは7月31日、同社製ドライブレコーダーの国内・海外の累計出荷台数が2025年3月に1000万台を突破したと発表した。

 当初、ドライブレコーダーは、事故やトラブル発生時の状況を記録する手段として注目され、主に事業用自動車での導入が進んだという。その後、自家用自動車への搭載が広がり、近年では、あおり運転などへの対策意識の高まりを背景に注目を集めている。

 JVCケンウッドは、国内アフターマーケット市場向けに、初めてケンウッドブランドからドライブレコーダー「KNA-DR300」を2014年に発売して以来、同ブランドで高画質・高機能・高信頼性を備えた製品を製造・販売し、国内のドライブレコーダー市場の普及と拡大を後押ししてきた。特に、JVCケンウッドが長年培ってきた映像・光学技術と車載技術を融合させた独自の製品展開により、国内・海外で高い評価を受けているとのこと。

 そうした製品力・技術力を生かして、新たな市場展開も推進。2016年にはOEM市場に参入し、多くの日系自動車メーカーに採用されたほか、2018年からは損害保険会社の自動車保険サービス向けに、通信機能を備えた製品の提供を開始。交通事故発生時の「自動通報」が可能となり、迅速かつ的確な初期対応をサポートするとともに、事故率低下にも貢献しているとした。

 2019年以降も、夜間撮影性能に優れたモデルや、クラウド連携サービス対応モデルなど、ユーザーニーズに応じた製品を継続的に投入しながら販売を拡大。2025年3月、国内・海外の累計出荷台数が1000万台を突破した。

 JVCケンウッドは、マテリアリティ(重要課題)の1つとして「安心・安全への取り組み」を掲げ、サブマテリアリティの1つに「交通事故の抑制・抑止」を設定しており、その実現に向けて、KPI(Key Performance Indicators:重要業績評価指標)を策定し、「ドライブレコーダーの普及拡大によって、交通事故の抑制や、安全運転支援に貢献する」ことに取り組んでいる。今後も、中期経営計画「VISION2025」で掲げる基本戦略「変革と成長」のもと、これまで培ってきた映像・車載技術をさらに生かし、持続可能な社会の実現への貢献と企業価値の向上を目指していくとしている。