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ヒョンデ「アイオニック5」が千葉ロッテマリーンズのリリーフカーに

贈呈セレモニーで高野脩汰投手と七五三木敏幸社長を乗せて登場

2025年8月5日 実施
ZOZOマリンスタジアムで開催される試合中に投手交代があるとアイオニック5のリリーフカーが登場する。リリーフカーとしての任期は特に定めてないとのことだが、今シーズンのもちろん、来シーズンも「試合のいいところ」で登場する予定という

 8月5日、ヒョンデ(Hyundai Mobility Japan)はZOZOマリンスタジアムで開催された千葉ロッテマリーンズの公式戦にて、千葉ロッテマリーンズとのパートナーシップ締結を記念して製作された「IONIQ 5(アイオニック ファイブ)リリーフカー贈呈セレモニー」を実施した。

 この取り組みはプロ野球という日本文化に深く根ざした舞台を通じて、ヒョンデの思いや価値観をより多くの人に届けることを目的としている。

 リリーフカーとして贈呈された車両はヒョンデのフラグシップBEV(バッテリ電気自動車)「アイオニック5」。BEVならではの静粛性や環境性能に加え、スタジアムでの視認性やデザイン性、さらには乗車している選手が誰かということもよく分かるように、こだわりを持って作られている。

ZOZOマリンスタジアムで開催された千葉ロッテマリーンズの公式戦にて、ヒョンデのフラグシップEV「アイオニック5」をベースにしたリリーフカー(ホーム用、ビジター用)の贈呈セレモニーが行なわれた

 セレモニーは試合開始前に行なわれた。グラウンドでは両軍の選手がキャッチボールなどを始めているなか、一塁側から千葉ロッテマリーンズの高野脩汰投手を乗せた白いアイオニック5リリーフカーがグラウンドへ入場。そして三塁側からはHyundai Mobility Japan 代表取締役社長の七五三木敏幸氏を乗せた黒いアイオニック5リリーフカーが入場。

 2台は観客が見守るなかゆっくりとグラウンド中央へ。そしてリリーフカーを降りてきた高野投手に七五三木氏が歩み寄り、両名が笑顔で挨拶をする場面が見られた。

 そしてセレモニーがスタート。七五三木氏より車両贈呈式ではおなじみのキーを模した記念パネルが高野投手へ渡されたことで、ZOZOマリンスタジアムにヒョンデのアイオニック5のリリーフカーが正式に引き渡されることになった。

一塁側から高野投手が乗ったホーム用の白いアイオニック5が入場
三塁側からは七五三木氏が乗ったビジター用の黒いアイオニック5が入場
リリーフカーということで大幅な改造がされている。ホーム用は左側のドアがなく、助手席も取り外されている。そして選手が乗る後席は高い位置に設定されていて、スタンドからも誰が乗っているかよく見えるようにしている
ビジター用のリリーフカーは右側のドアが外されていて、左側はこのようにドアがある。シートの設定などは、ホーム用のリリーフカーと同じものだ
ホーム用のリリーフカー
ビジター用のリリーフカー
贈呈式は2塁ベース後方のエリアで行なわれた。所定の位置に停止したリリーフカーから両名が降りてくる
七五三木氏が高野投手のほうへ向かい笑顔で挨拶。高野投手もそれに応えて挨拶をする
クルマの贈呈式ではおなじみのキーを模したパネルが渡され、贈呈セレモニーは終了した

七五三木(しめぎ)氏に今回の取り組みについて聞く

Hyundai Mobility Japan株式会社代表取締役社長の七五三木敏幸氏

 贈呈セレモニーのあと、七五三木氏に話を聞けたので、その内容を紹介しよう。まず、クルマを提供する先としてなぜ野球を選んだのか?

 これについて七五三木氏は、野球は日本で一番親しまれているスポーツであることを挙げた。そして七五三木氏自身も野球が好きだと言う。そのうえで「野球というスポーツを通じて、皆さんとご一緒したいという気持ちからやらせていただきたいとなったわけです。電気自動車のリリーフカーという試みが、多くの熱狂が生まれているZOZOマリンスタジアムで実現できたことに特別な意味を感じています。こうした新たな視点から“野球”という日本の文化に少しでも貢献できることを心から嬉しく思っています」と述べていた。

千葉ロッテマリーンズから七五三木氏にユニフォームが贈呈された。背番号は名前からとった「753」

 贈呈したアイオニック5リリーフカーは、選手の乗り降りが容易なことに加えて、乗っている選手の顔が観客からよく見えるという要素も必要となる。そこでアイオニック5のルーフやボディの切断、加工を行なったのだが、アイオニック5は万が一の事故の時でも乗員を守るため高張力鋼板が使われているので、リリーフカーを製作するにおいて、なによりボディを切断することが大変だったそうだ。

 ちなみにヒョンデの地元の韓国でも野球はとても人気があるが、アイオニック5を使ったリリーフカーは存在しないと言う。その他の国にもないとのことなので、ZOZOマリンスタジアムにある2台は世界的に見ても珍しいモデルとなる。

 また、リリーフカーのメンテナンスについて質問をしてみたところ、試合がある日はヒョンデよりメカニックをスタジアムに派遣し、万が一トラブルが発生した際にも対応できる体制をとっていくとのこと。

大型スクリーンにヒョンデのロゴが掲示された。なお、この日は福岡ソフトバンクホークスを迎えての試合で、結果は6-3で千葉ロッテマリーンズが勝利した

千葉ロッテマリーンズ戦 観戦チケットプレゼントも実施

 今回のIONIQ 5の贈呈にともない、千葉ロッテマリーンズ観戦チケットが抽選で当たるSNSキャンペーンが8月4日~8月17日に実施される。応募は、ヒョンデのWebサイト会員登録のほか、ヒョンデと千葉ロッテマリーンズの公式Xをフォローし、対象ポストをいいね&リポストするというもの。

キャンペーン期間:2025年8月4日~8月17日
チケット対象試合:8月23日/8月30日/9月28日の3試合を除く全試合
チケット対象座席:内野指定席A/内野指定席OA/内野指定席IB/内野指定席B/内野指定席Cのいずれか
キャンペーン応募条件:ヒョンデ公式X千葉ロッテマリーンズ公式Xをフォローし、ヒョンデWebサイトで会員登録を行なう。対象ポストをいいね&リポストする。また、ハッシュタグ【#IONIQ5とマリーンズ】を付けてコメント投稿すると当選確率が2倍になる。

【お詫びと訂正】記事初出時、七五三木敏幸社長の表記に誤りがありました。お詫びして訂正させていただきます。