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日産、「エクストレイル」をマイナーチェンジ 新グレード「ロッククリーク」など多彩なバリエーション展開

スポーティグレード「AUTECH SPORTS SPEC」も新設定

2025年9月18日 発売
384万3400円~494万6700円(基準車)
514万1400円~590万1500円(AUTECHシリーズ)
475万6400円~488万6200円(ROCK CREEK)
「エクストレイル」をマイナーチェンジ

 日産自動車は、「エクストレイル」をマイナーチェンジして9月18日に発売する。価格は基準車が384万3400円~494万6700円、AUTECHシリーズが514万1400円~590万1500円。新グレード「ROCK CREEK(ロッククリーク)」は475万6400円~488万6200円。

 今回のマイナーチェンジでは内外装デザインを変更するとともに、日産として国内初となるGoogle搭載の最新NissanConnectインフォテインメントシステムや最新のカメラ技術を搭載し、商品力の向上を図った。また、タフギア感を強めた新グレード「ROCK CREEK」を新設定するとともに、「NISMO」「AUTECH」といったさまざまなバリエーションを用意した。

 なお、ROCK CREEK、NISMO、AUTECHは持ち込み登録車でNMC(日産モータースポーツ&カスタマイズ)の取り扱いとなり、AUTECHシリーズの発売は10月1日、ROCK CREEKの発売は11月下旬を予定する。

マイナーチェンジで多彩なラインアップに

エクストレイル価格一覧

モデルエンジン駆動方式シート価格
S直列3気筒DOHC 1.5リッターターボ+BM46モーター2WD(FF)2列3,843,400円
X4,049,100円
G4,646,400円
S e-4ORCE直列3気筒DOHC 1.5リッターターボ+BM46モーター+MM48モーター4WD (e-4ORCE)2列4,038,100円
X e-4ORCE4,349,400円
G e-4ORCE4,946,700円
X e-4ORCE3列4,479,200円

日産国内初となるGoogle搭載のインフォテインメントシステム採用

 エクステリアについて、今回のマイナーチェンジでは横桟調の精密なパターンを施したフロントグリルデザインを採用し、上質で情緒豊かな表情を表現。また、フロントのシグネチャーランプを常時点灯するデイタイムランニングランプとし、昼間でも特徴的な上下2分割のヘッドランプの存在感を高めた。同時に前後のターンシグナルをLEDに変更し、先進感と上質さを際立たせている。

 フロントバンパーはバンパー下部をグロスブラックにするとともに、サテン調シルバーのアクセントを施すことで、よりドレスアップした上質感を演出。刷新された19インチのアルミホイールは幾何学的でモダンな切削パターンの入ったデザインとした。

新型エクストレイルのエクステリア

 インテリアではインストルメントパネル上部のカラーを黒色に変更するとともに、オプションで選択可能なナッパレザー仕様では従来のタン色からより落ち着いた印象を与えるブラウン色に変更し、ナチュラルで洗練された大人の雰囲気を演出した。

 シートデザインには織物ならではの上質な繊細さとダイナミックさを併せ持つジャパニーズモダンを感じさせるクロスを採用。また、ワイヤレス充電器を持つコンソールトレイや、大型のセンターコンソールボックスなど従来の機能性はそのままに、前後席すべてのUSB電源ポートをType-Cに変更して利便性を高めている。

インストルメントパネル上部のカラーを黒色に変更するとともに、オプションで選択可能なナッパレザー仕様では従来のタン色からブラウン色に変更

 先進のコネクテッド技術においては、日産として国内初となるGoogle搭載の最新NissanConnectインフォテインメントシステムを搭載。Googleマップでのルート案内や、音声での目的地検索や車両の操作ができるGoogleアシスタント、さまざまなアプリをダウンロードできるGoogle Play ストアがインストールされている。ユーザーのGoogleアカウントを設定することでスマートフォンと情報をよりシームレスに活用できるようにするとともに、ワイヤレスApple CarPlay、ワイヤレスAndroid Auto、NissanConnect サービス、車内Wi-Fiも利用可能とした。NissanConnectアプリを使うことで、スマホから車内のエアコンを作動させる機能や、降車時のドアロック忘れをスマホに通知してリモートでドアをロックできる機能を新規追加した。

 また、「3Dビュー」機能と「インビジブルフードビュー」機能を搭載した「インテリジェント アラウンドビューモニター」を日産として国内販売モデルに初採用したのもトピック。「3Dビュー」機能はクルマの周囲360度を立体的に見ることが可能で、ドライバーの死角をなくすことで車両発進時の巻き込み防止など安全確認をサポートする。

「インビジブルフードビュー」機能はフードで隠れて目視できない路面の映像が表示され、特に駐車場や狭い道での曲がり角などにおいて正確かつ安全にクルマを操作できるようサポートし、ドライバーの不安を低減する。また、「フロントワイドビュー」には新たに地点登録機能を追加し、ユーザーが登録した地点に接近すると「フロントワイドビュー」が自動的に表示されるようになり、普段利用する自宅近くの交差点などで、ボタン操作をすることなく前方や左右の安全確認ができる。

3Dビュー
インビジブルフードビュー

アクセサリーパッケージ「SOTOASOBI パッケージ」は先代モデルにも対応

 新型エクストレイルの発売と同時に、よりアウトドアイメージにカスタマイズするアクセサリーパッケージ「SOTOASOBI パッケージ」をリリースする。

「SOTOASOBI パッケージ」は、アウトドアシーンに映えるデザイン性と機能性を両立したアクセサリーパッケージで、フードを飛び石などから守りながらフロントマスクを引き締める艶消し黒のプロテクションシールド、オフロードイメージを印象付けるタフブラックのフェンダーガーニッシュ、「SOTOASOBI パッケージ」の世界観を表現する専用エンブレムの3つで構成される。基準車だけではなく「ROCK CREEK」にも装着が可能で、「ROCK CREEK」のタフギアイメージをさらに高めることが可能になっている。

アクセサリーパッケージ「SOTOASOBI パッケージ」装着車

 また、先代エクストレイル(T32型)ユーザーもカスタマイズが楽しめるよう、T32型用「SOTOASOBI パッケージ」も設定。全国の日産販売店でのメンテナンスと同時に装着することも可能としている。

 同パッケージの価格はT33型エクストレイル用(今回のマイナーチェンジ前のモデルも装着可能)が24万1425円、T33型エクストレイル ROCK CREEK用が23万2155円、T32型エクストレイル用が24万2997円。

スポーティグレード「AUTECH SPORTS SPEC」もエクストレイルに設定

エクストレイル「AUTECH SPORTS SPEC」

 NMC(日産モータースポーツ&カスタマイズ)もエクストレイルのマイナーチェンジに合わせ、カスタムカー「AUTECH」をマイナーチェンジ。同時にエクストレイル「AUTECH」のスポーティグレード「AUTECH SPORTS SPEC」、新たなカスタムカーであるエクストレイル「ROCK CREEK」を設定し、「AUTECH」シリーズは10月1日より、「ROCK CREEK」は11月下旬より発売する。

エクストレイル AUTECH、ROCK CREEK価格一覧

モデルエンジン駆動方式シート価格
AUTECH e-4ORCE直列3気筒DOHC 1.5リッターターボ+BM46モーター+MM48モーター4WD (e-4ORCE)2列5,141,400円
AUTECH Advanced Package e-4ORCE5,659,500円
AUTECH SPORTS SPEC e-4ORCE5,901,500円
AUTECH e-4ORCE3列5,271,200円
AUTECH Advanced Package直列3気筒DOHC 1.5リッターターボ+BM46モーター2WD(FF)2列5,359,200円
ROCK CREEK e-4ORCE直列3気筒DOHC 1.5リッターターボ+BM46モーター+MM48モーター4WD (e-4ORCE)2列4,756,400円
3列4,886,200円

 エクストレイル「AUTECH」のマイナーチェンジでは、ベース車の外装デザイン変更にともない「AUTECH」専用デザインも一部変更するとともに、ベース車と同様にGoogle搭載の最新NissanConnectインフォテインメントシステムや最新のカメラ技術を搭載し、商品力の向上を図った。

 さらに今回、ハンドリングや加速感をチューニングした「AUTECH SPORTS SPEC」を、「セレナ」「ノート オーラ」に続いてエクストレイルにも新たに設定した。

 エクストレイル「AUTECH SPORTS SPEC」では、車体への入力を効果的に減衰させるパフォーマンスダンパーを採用したほか、プレミアムコンフォートタイヤとして定評のあるミシュラン「PRIMACY4」と合わせ、サスペンション仕様やパワーステアリング特性をチューニング。さらにコンピュータの専用チューニングと、ドライブモードごとに前後の駆動配分を専用化する「e-4ORCE」制御を施すことで、安心感が高いハンドリングと爽快で質感の高い乗り味を実現したという。

 熟練のテストドライバーが徹底的に走り込みを行なって仕立てているという「AUTECH SPORTS SPEC」には、NMC開発陣の想いを「TUNED BY NMC」の文字に込め、専用エンブレムとしてインテリアに装着している。

エクストレイル「AUTECH SPORTS SPEC」ではパフォーマンスダンパー、ミシュラン「PRIMACY4」を採用し、サスペンション仕様やパワーステアリング特性をチューニング。コンピュータの専用チューニングと、ドライブモードごとに前後の駆動配分を専用化する「e-4ORCE」制御を施した

アウトドア好きに向けたエクストレイル「ROCK CREEK」

エクストレイル「ROCK CREEK」

 エクストレイル「ROCK CREEK」は、アウトドアを好むユーザーに向けて専用の内外装パーツや防水シートを装備し、エクストレイルの初代モデルからのDNAである「タフギア」イメージをさらに高めたモデル。

 エクステリアはブラックを基調とし、溶岩をイメージした「ラバレッド」のアクセントを配した専用のフロントグリル、フロントバンパー、アルミホイールなどを採用し、SUVとしての存在感や力強さをより高めた。インテリアも全体をブラック基調でコーディネートし、アウトドアなどで利便性の高い防水シートを装備したほか、シート、ドアトリム、インストパッド、ステアリングなど随所にラバレッドのアクセントを施した。

 ボディカラーはキャニオンベージュにスーパーブラックのルーフを組み合わせた日産新色の2トーンを「ROCK CREEK」専用カラーとして設定。全7色のカラーバリエーションとしている。

エクストレイル「ROCK CREEK」では溶岩をイメージした「ラバレッド」のアクセントを配した専用のフロントグリル、フロントバンパー、アルミホイールなどを採用。インテリアでは防水シートを装備するほか、シート、ドアトリム、インストパッド、ステアリングなど随所にラバレッドのアクセントを施した