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新型「デリカミニ」も展示された「スターキャンプ2025in朝霧高原」に行ってきた
約195万円~約295万円という価格帯、「DELIMARU Package」はグレード名称だった
2025年9月8日 13:09
- 2025年9月6日~7日 開催
広大な敷地を持つふもとっぱらでのキャンプイベント
三菱自動車工業が1991年から開催している「スターキャンプ」が2025年も開催された。今回の名称は「スターキャンプ2025in朝霧高原」(以下スターキャンプ)で、会場は例年通り、静岡県の朝霧高原にある人気のキャンプ場「ふもとっぱら」。日程は9月6日~7日の1泊2日。募集総数は400組で同じグループで乗り入れができるクルマは1台となっているため、人数も乗車定員が上限となる。
スターキャンプは広大な敷地を持つふもとっぱらでのキャンプイベント。ふもとっぱらはサイト内にクルマの乗り入れができ、区画がないフリーサイトなのでのびのびとした装備の展開ができるキャンプ場である。
そんなふもとっぱらを使うスターキャンプではあるが、参加者が快適に過ごしてもらうことを考えた参加台数に設定している。それだけに普段は混み合うセンターハウスやトイレに近いサイトであっても、比較的余裕を持った装備の展開ができるのだ。
そしてさらにのんびりとした環境を求める参加者は、水場やトイレなどからは距離があって他の人があまり集まらないサイトを狙う。こちらはいわゆるお隣さんとの距離がさらに広がるので開放感は非常にいい。今回のように天気がよく、暑さもそれほどでもない環境では、高原らしい広さを感じられるこの選択は正解と言えるだろう。
スターキャンプでは参加者が楽しめるよう各種の体験型アウトドアコンテンツを用意している。クルマを使ったものでは毎年人気となっている最大傾斜45度の急坂登坂が体験できる「4WD登坂キット同乗体験」をはじめ、林間コースで三菱自動車の4WDモデルの試乗ができる「ネイチャードライブ! ワクワク試乗体験」も行なわれた。
そのほかにも、小さい子供やファミリーで参加できるスポーツクライミングや丸太切り体験、シャボン玉遊び、アウトドア、クッキングのワークショップなどがあり、夜にはキャンプファイヤーや「つじあやの」さんのスペシャルライブも開催された。
新型デリカミニの印象を来場者に聞いてみた
今回のスターキャンプには、8月22日に発表されたばかりの新型デリカミニが展示されていた。新型デリカミニはこの秋発売予定なのでまだまだ見かける機会は少ないし、今回の展示ではクルマへの乗り込みも可能とあって、新型デリカミニのまわりには常に人が集まっているという状態だった。
新型デリカミニについてはエンジンのラインアップやインテリアの仕様、ボディカラーなどの情報が公開されているが、スターキャンプが開催された段階ではまだ正確な価格は発表されていない。
ただ、車両価格の参考になる「価格帯」は公開されていて、自然吸気で190万円付近、ターボで200万円付近をスタートとし、最上級グレードになる「T Premium DELIMARU Package(ターボ/4WD)」が約295万円という価格帯で設定されている。
この数字を見ると「軽自動車もついに300万円になったのか」と思ってしまうが、これはちょっと説明が必要かもしれない。
新型デリカミニにはターボエンジン搭載の「T」シリーズと自然吸気エンジン搭載の「G」シリーズがあって、ベーシックなグレードが「T」と「G」。そして主要グレードに「T Premium」と「G Premium」がある。このグレードは一般的な同クラスの軽ハイトワゴン車の上級クラスと同じ車格設定となっていて、おそらくはこれが1番の売れ筋である。
ただ、軽ハイトワゴンを含めて最近のクルマは装備品が多いので、ユーザーが装備を選びやすくするためにカーナビやドラレコなどは「オプション」として設定されている。初代のデリカミニもそのような設定になっていたが、実際に販売してみると選ばれるオプションに傾向があり、それならばより選びやすくするために「選ばれやすいオプション品」を最初から装着したグレードを設定しようということになり、いわゆる全部入りとして「T Premium DELIMARU Package」「G Premium DELIMARU Package」というグレードが設定されたのだ。
つまりDELIMARU Packageであれば、ほぼフル装備状態で購入できるということ。そういうことであれば、感覚的に高いか安いかは別として、軽ハイトワゴンで300万円は珍しいものではないのだ。
ということで、展示されていたT Premium DELIMARU Packageの装備内容を改めてチェックしてみよう。
まずはフロント、リアのドライブレコーダー。これはフロントカメラカバーに組み込まれているので見た目も非常にスッキリしている。また、見た目だけでなく、アウトドアユーザーにとってフロントウィンドウ上側がスッキリするのはありがたいことである。
クルマをテント代わりで使うオートキャンプや車中泊をするアウトドア派ユーザーにとって、車中泊時は窓の目隠しに各種のフロントシェードを使うが、こういったアイテムは車種専用の作りになっているので、後付けのドライブレコーダーがあると、その部分をうまくカバーできずに隙間ができることでプライバシー性が低下したり、日の差し込みが気になったりすることもある。
でも、後付けではないDELIMARU Packageのドライブレコーダーであれば、車種専用のシェードがぴったりと合うと思われるので、そのような使いづらさはないはずだ。細かいところかもしれないが、アウトドアレジャーで新型デリカミニを使いたい人にとっては「かゆいところに手が届く」的なことだと思う。そしてリアのドライブレコーダーも、ハイマウントストップランプのカバー内に収まっているので、こちらも後付けのような出っ張りはない。
そのほかの装備ではルームミラーがデジタルインナーミラーとなっていて、悪天候や夜間での後方視認性が向上している。
ナビゲーションは12.3インチナビゲーションディスプレイ+7インチ一体型ディスプレイ(Google搭載インフォテイメントシステム)が標準装備されていて、ETC2.0車載器も標準装備となっている。これが「T Premium DELIMARU Package」(G Premium DELIMARU Packageも同じ)である。
新型デリカミニにはシートヒーターなども標準装備されているので、これらの装備が追加されると機能的な面について不足はないだろう。
そんな新型デリカミニを見に来ていた参加者に声をかけてクルマの印象を伺ってみた。まずはアウトランダーに乗っている渡瀬さんご夫婦。外観を熱心に見ていた奥さまに意見を聞いてみたところ、エクステリアデザインがかわいらしく、大きくなったヘッドライトが印象的とのこと。ご主人は「かわいらしいデザインではあるが、それでいてアウトドア寄りの雰囲気を持っているし、軽自動車に見えないくらいボリューム感があるところがいいですね」とコメント。渡瀬さんご家族はキャンプにもよく行かれるようで、夫婦2人であれば、新型デリカミニでキャンプに出かけるのも洒落ているしサイズ的にもちょうどいいのではないか、とのことだった。
ちなみにアウトランダーは最近購入されたそうだが、購入時にはデリカD:5と迷ったそうだ。しかし、最終的にはクルマから電気が取れるところと、お子さまが大きくなってスライドドアである必要がなくなったことからアウトランダーを選んだという。ただ、奥さまとしては自分が運転する際に車体が大きいのが気になるようで、新型デリカミニの小さくてかわいい部分がずいぶんお気に入りのようだった。
2組目は最終型のパジェロ(3.2リッターディーゼルエンジン)と日産 ルークスにお乗りの唐木さんご夫婦。新型デリカミニは現在乗っているルークスと比較するのにいい存在だったようで、細かいところまで見られていた。そして印象を伺ってみると、ご主人からは「すごく近代的になっていておどろいたし、高級感が増している」とコメント。
2024年のスターキャンプにも参加されたそうで、そのときは初代デリカミニに林道で試乗されたとのこと。そのときの印象は外観だけでなく走りもしっかりしたクルマであり、ご自身が乗るパジェロと同じような雰囲気を感じたそうだ。そんなことからさらに力強さが増した新型デリカミニにも興味があるようだった。
奥さまは全体的な印象を「かわいい」と表現。そして使い勝手が良さそうな部分に好印象を持っているようだった。ちなみに奥さまは普段ルークス(現在発売中のモデル)で移動されているそうだが、軽自動車を選んだ理由としては車体がコンパクトで乗りやすく、狭い道でも走っていける安心感があるところがポイントだという。
また、奥さまはギタリストであり大切なギターを積んでの移動も多いようだが、そういった積載性についても問題はなし。そういった観点から新型デリカミニのインテリアを熱心に観察されていた。
ブース出展を写真で紹介
広大なふもとっぱらの敷地を使ったスターキャンプだが、これまでに紹介したようなコンテンツが用意されているだけでなく、協賛企業のブース出展もあった。キャンプイベントでありながら、アウトドア&クルマイベントのような側面もあり、いろいろな角度から楽しめる内容になっていた。
最後は企業ブースを含む会場の模様を写真で紹介していこう。












































