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写真で見る 三菱自動車「デリカミニ」「eKスペース」(2025年デビュー)
2025年8月22日 13:30
三菱自動車の軽乗用車といえば「eKクロス」などに代表されるekシリーズが中心。そんな中で2023年に登場したのが「デリカミニ」だ。人気のスーパーハイトワゴンスタイルとアウトドアテイストな外観の組み合わせは、一躍人気モデルの仲間入りを果たした。ただ、この初代モデルはあくまでも「eKクロススペース」をベースにしたもので、意匠変更や仕様強化が行われたとはいえまったくの新型車というワケではなかった。それでも販売台数の面ではeKクロススペースが月間8000台あまりであったのに対し、約4倍となる3万4000台もの数字を叩き出したのはユーザーから支持が高かったことに他ならない。
そこで満を持して登場するのが正真正銘ブランニューとなる新型デリカミニだ。商品コンセプトは「Advanced Active reliable partner」(進化した頼れる相棒)で、アウトドアやアクティビティなどを好むユーザーをターゲットにしている。また、同時に新型「eKスペース」も撮影可能となっていたのでそちらも併せて紹介する。ただし、今回紹介するのはどちらもプロトタイプで、細かなスペックやグレード展開などは未公表となっている。そのため記事中写真で紹介している装備もグレード別なのか全車標準なのかは不明。オプションとアナウンスがあったものについては記載している。
デリカミニ
新型は初代で評価された「特徴的で親近感のあるスタイリング」「広くて便利で快適な室内空間」「運転のしやすさと走行性」を強化しつつ、数々の先進機能を採用している。
外観はデリカらしさを感じさせるタフなイメージを随所に配置している。前後バンパー下部にスキッドプレート状の意匠を設けることでプロテクション感を高めつつ、フロントには三菱車ならではのダイナミックシールドや厚みのあるボンネットを、リアにはロゴ入りの大型ガーニッシュなどを採用。その一方でフロントライトは初代を踏襲しつつ大型化することで“お目めパッチリ”なだけでなく“ウルルン”感もある親近感あふれる表情とした。
一方の内装は見た目にも進化を感じさせる仕上がり。Aピラーの角度を起こすことでフロントウインドウ上端を10cm前に出し、視界を広げてルーミーな空間とするとともに、インパネをアウトドアやギアを感じさせるデザインで統一。メーター類は7インチの液晶パネルと、インパネ中央にある12.3インチのセンターディスプレイを一体感のある造形に。センターディスプレイではGoogle搭載のインフォテイメントシステムを利用でき、Googleマップはもちろんアシスタントやストアも利用可能。スマホを使うことなくリアルタイムの情報を活用することが可能となっている。
エンジンやミッションなどパワートレインは初代を踏襲しつつリファインを実施。スペックは公開されていないので参考までに初代の数値を書いておくと自然吸気エンジンは最高出力38kW(52PS)/6400rpm、最大トルク60Nm(6.1kgfm)/3600rpm。ターボエンジンは最高出力47kW(64PS)/5600rpm、最大トルク100Nm(10.2kgfm)/2400-4000rpmとなっている。なお、新型はハイブリッドシステムを搭載しない純粋なガソリンエンジン車となるが、燃費は「現行モデル同等」とのこと。
走行性能の面ではインパネに設けられたダイヤルにより5モードの走行パターンが選択可能。「エコ」「ノーマル」「パワー」のほか「グラベル」「スノー」が選べるのは三菱車らしいところ。初代モデルから用意されていた「ヒルディセントコントロール」は車速域をよりワイドに設定することで使い勝手を向上させている。加えて全車にカヤバ製ショックアブソーバ「Prosmooth」を採用したほか、スタビリンクやブッシュ、ブッシュ位置変更などにより揺れやふらつきを抑え、荒れた路面でもスムーズな乗り心地を実現。また、CVTのチューニングを変更することでアクセルペダルの踏み込みに応じたエンジン回転数の上昇が得られるなどフィーリング面を改善しているほか、特殊遮音フィルムをフロントガラスに採用するとともに前後ドアに2層遮音シートを配置するなど、軽エンジン車No.1の静粛性を実現しているという。
ボディカラーはモノトーンを9色、ルーフをブラックとした2トーンが6色と幅広いラインアップを用意している。
純正アクセサリー装着車
外観では「ワイルドアドベンチャースタイル」「アクティブトーンスタイル」の2パターンを設定。もちろん、それ以外にも外観や内装、使い勝手をアップするアイテムなどが用意される。今回はワイルドアドベンチャースタイルが用意されていたので紹介しよう。
eKスペース
デリカミニと同時にeKスペースも新型となる。女性をメインターゲットと想定し、「Just-fit Reliable Partner」(私の日常に安らぎが寄り添うクルマ)をコンセプトに開発。先進安全装備の強化や快適、便利装備の充実化を図った。
外観はスクエア基調としつつシンプルかつ高品質なフロントマスク、力強さと高級感を表現するサイドライン、洗練されたリアビューを採用した。内装面ではデリカミニと同様にAピラーを立てることで車内の広がり感をアップしつつ、フロントシートまわりの収納スペースを増加、USB Type-Cの増設、グレー基調のインテリアやフィット感を向上した新しい形状のシートなどにより上質で使いやすく仕上げている。
また、衝突被害軽減ブレーキシステムなど予防安全技術「e-Assist」を強化し安全性の向上も図られている。


















































































































