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三菱自動車、新型「エクリプス クロス」世界初公開 2025年内にEV専用モデルとして欧州で発売
2025年9月18日 12:32
- 2025年9月18日 発表
BEV専用モデルとしてルノーからOEM提供
三菱自動車工業は9月18日、欧州事業統括会社であるミツビシ・モーターズ・ヨーロッパ・ビー・ブイが欧州市場向けの新型EV(電気自動車)「エクリプス クロス」を2025年内に欧州で順次販売を開始すると発表した。
新型エクリプス クロスはルノーグループのEV生産拠点であるルノーエレクトリシティのドゥエー工場で生産。2026年には日常使いに最適な中距離モデルの販売も予定されている。
新型エクリプス クロスは、コンパクトSUV「ASX」、コンパクトハッチバック「コルト」、コンパクトSUV「グランディス」に続いて、アライアンスパートナーのルノーグループからOEM供給を受けるコンパクトSUV。CMF-EVプラットフォームを採用し、BEV専用モデルとして欧州の電動化を推進するとした。
新型エクリプス クロスには、三菱自動車独自のデザインコンセプト「ダイナミックシールド」がフロントフェイスに採用されるほか、約600kmの航続距離を実現する電動パワートレーンやGoogle搭載の最新のコネクテッド機能、先進の安全技術などを備え、日常から週末のロングドライブまで、安心かつ快適な移動をサポートするとした。
三菱自動車工業 代表執行役社長兼最高経営責任者 加藤隆雄氏は「世界初の量産型電気自動車『アイ・ミーブ』を開発した当社は、環境にやさしい車両の提供を使命とし、カーボンニュートラルの実現に取り組んできました。今回の『エクリプス クロス』の投入は、プラグインハイブリッドEV『アウトランダーPHEV』やハイブリッドEV『グランディス』に続く、欧州における電動化戦略の重要なステップであり、より幅広い電動車ラインアップを揃えて脱炭素社会の実現に貢献するとともに、欧州のお客さまの多様なニーズにお応えしてまいります」とコメントしている。
新型エクリプス クロスの主な特徴
新型エクリプス クロスは、総電力量87kWhの駆動用バッテリを搭載し、一充電あたり約600km(WLTPモード)の航続距離を実現。最高出力160kW、最大トルク300Nmを発生し、アクセルを踏み込んだ瞬間から力強いトルクが立ち上がるという。都市部からアウトドアまで、あらゆる道で爽快なドライブフィールを実現すると同時に、電動車ならではの静かでスムーズな走りで快適性を一段と高めるとした。
回生ブレーキは、パドルシフト操作で4段階から選択可能。交通状況や走行環境に応じて最適なレベルを任意で選べ、航続距離のさらなる延長にも寄与するとのこと。ワンペダル機能も搭載しており、アクセルペダル操作のみで加減速や停止の操作を可能とし、加減速の多い都市部でもスムーズな運転を実現するとともに、効率的なエネルギー回生にも役立つとした。
さらに、「パーソナル」「エコ」「コンフォート」「スポーツ」の4つのドライブモードが選択でき、ドライバーの好みや走行状況に合わせたドライブが可能。
充電は、最大22kW(オプション装備)の普通充電に加え、最大150kWの急速充電の利用も可能となる。
新型エクリプス クロスのデザインコンセプトは「スマート アーマー」とし、先進的で洗練されたスマートなEVデザインに、鎧のような力強いデザイン要素を用いることで、堅牢性や安全性を表現。
フロントフェイスは、三菱自動車のデザインアイデンティティ「ダイナミックシールド」を進化させたデザインとして、フロントグリルの立体的なハニカムパターンで力強さと上質さを演出し、特徴的なLEDフロントライトで堅牢性とモダンな印象を表現している。ボディサイドは、デイタイムランニングランプ周囲に描かれたダイナミックなJ字型のラインで、引き締まった俊敏なプロポーションを演出。加えて、特徴的な三角形デザインの20インチアルミホイール(グレード別装備)が、洗練された印象を付与している。リアは「ヘキサゴナル スタビリティ」というデザインアイデンティティを採用し、彫り込まれたような六角形のモチーフで力強さと三菱自動車のDNAを表現するとともに、水平に配置したリアコンビランプで、安定感と力強いスタンスを表現している。
インテリアは、「スポーティ&モダン」のテーマのもと、車内を囲むように配置したサテンシルバーの水平基調のアクセントで、空間の広がりと先進性を演出。シートレイアウトは、広さと使い勝手にこだわった2列5名乗車で、ホールド性を高めたシートにはダイヤモンドパターンのステッチを採用し、上質感と快適性を提供するとした。
また、ドアパネルとダッシュボードにはアンビエントライト(グレード別装備)を用いることで、モダンで先進的な雰囲気を演出。48色のカラーバリエーションから好みや気分に合わせて選択でき、ドライブモードに応じて色が自動で変化する。さらに、スイッチ操作でガラスの透過と調光の切り替えが可能なパノラマガラスルーフ(調光機能付/グレード別装備)は、日差しの眩しさや熱を抑え、開放的かつ快適な室内空間を実現するとともに、あらかじめ設定されたパターンに基づいて、全面透過や全面調光に加え、フロント透過・リア調光、フロント調光・リア透過の調整ができる。
新型エクリプス クロスは、縦型の12.3インチスマートフォン連携ディスプレイオーディオ(SDA)を採用し、最新のインフォテイメント体験を提供。Google搭載の車両では、クルマに乗った瞬間からGoogle アシスタントやGoogle マップといったアプリを利用でき、さらにGoogle Playからより多くのアプリのダウンロードも可能。「OK Google」と話しかけるだけで、エアコンの操作、目的地検索、通話、音楽再生などを、すべてハンズフリーで実行できる。Apple CarPlayとAndroid Autoのワイヤレス接続にも対応し、シームレスなスマートフォン連携を実現している。加えて、ドライブモードもSDAから選択可能としている。
車載オーディオにはハーマンカードン製プレミアムサウンドシステムを採用。5つのリスニングモードから気分や好みに応じて音質を調整でき、臨場感あふれる高品位なサウンドを体験できる。
さらに、モバイルアプリ「Mitsubishi Motors」は、車両のロックやアンロック、車両の充電、駐車位置などをスマートフォン上から遠隔で操作、確認でき、日常の利便性を向上。ソフトウェアの無線通信技術「FOTA(Firmware-Over-The-Air)」に対応しており、SDA画面上の案内に沿うだけで、常に最新のソフトウェア環境にアップデートできる。
新型エクリプス クロスは最大20にのぼる先進運転支援システム(ADAS)を搭載。超音波センサーやカメラ、前方レーダーで車両周辺を常時モニタリングし、安全運転を支援。高速道路同一車線運転支援機能 マイパイロット「MI-PILOT」や後退時交差車両検知警報システム[RCTA]などの多彩な先進安全装備で、安全・安心なドライブ体験を提供する。
主な先進安全装備は下記の通り。
・レーダークルーズコントロールシステム(全車速追従機能付)
・マルチアラウンドモニター
・オートマチックハイビーム
・後側方車両検知警報システム
・クルーズコントロール(スピードリミッター付)
・ディスタンスウォーニング
・ふらつき警報
・緊急時車線維持支援機能
・衝突被害軽減ブレーキシステム
・インテリジェントスピードアシスタンス
・車線維持支援機能
・車線逸脱警報システム
・高速道路同一車線運転支援機能「MI-PILOT」
・オキュパントセーフティイグジットアシスト
・駐車支援システム
・パーキングセンサー
・後退時ブレーキアシストシステム
・後退時交差車両検知警報システム
・リアビューモニター



