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ブリヂストン、千葉・柏で「ファミリー交通安全パーク」を開催

ファミリー交通安全教室で交通安全を説明

2025年9月27日 開催
中央のステージで開催された「ファミリー交通安全教室」

 ブリヂストンは9月27日、千葉県柏市のセブンパークアリオ柏で交通安全啓発イベント「ファミリー交通安全パーク」を開催した。日本交通安全教育普及協会と共催で秋の全国交通安全運動期間に行なったもので、千葉県警、JAF(日本自動車連盟)千葉支部が協力した。

 このイベントは、ブリヂストンの企業コミットメント「Bridgestone E8 Commitment」の「Ease より安心で心地よいモビリティライフを支えること」にコミットする活動と位置付けられており、毎年秋ごろに実施。これまでもショッピングセンターなどで交通安全を訴えてきた。

 内容は、タイヤや自転車の整備に関するもの、交通安全に関する体験展示、千葉県警による白バイ展示などのほか、今回は「ファミリー交通安全教室」と題して交通安全について説明するステージが催された。

ファミリー交通安全教室の講師はプロライダーの山口辰也氏

 ファミリー交通安全教室はプロライダーの山口辰也氏を講師に迎えて開催され、イベントの開催時間中、複数回にわたって行なわれた。山口氏オリジナルの交通安全キットを使い、より安全に街を歩くため、交差点で信号を待つ際の工夫や、店舗の駐車場での危険性など、自動車側からの視点を交え、事故に遭わないための注意点などを説明した。

オリジナルの交通安全キットは、ミニカーのトミカがぴったり置けるサイズ

 講師の山口氏は2010年ごろから交通安全についての活動を開始、小学校や養護施設、病院などで交通安全について説明する活動を続けている。オリジナルの交通安全キットは道路を模したものとなっており、ミニカーのトミカをぴったり配置できるサイズになっている。道路上にミニカーを置くことで子供がより注目してくれるという。

 安全教室ではトラックの内輪差についてミニカーで説明し、歩道の端で信号待ちをすると後輪がカーブの内側を通ることをミニカーで示し、歩道の端で信号を待つことの危険性を紹介していた。

空気圧の違いによるタイヤの転がり方を2つのタイヤで確認できる

 ブリヂストンの展示では、タイヤと自転車の安全の紹介。タイヤでは溝や空気圧の重要性を訴え、空気圧についてはタイヤの転がり方が空気圧の違いで変わることを体験できるコーナーを設置した。

 空気圧の違う2つの同じタイヤを転がし、適正な空気圧のタイヤは転がりがよいことで燃費などの点で有利であることを説明した。タイヤについては溝の深さによる雨の日の安全性の違いを説明、交換タイミングを示し、実際に偏摩耗したタイヤも展示して良好ではない状態のタイヤの危険性を説いた。

タイヤの溝による制動力などの違いを説明したパネル。車検の規定では1.6mmが限度だが、実際には3~4mmから要注意となってくる
偏摩耗してタイヤの中身が見えている展示
バイクのタイヤも展示、摩耗に対する注意を呼びかけた
ブリヂストンの代表的なタイヤたちを展示

 一方、自転車の空気圧については、一般的な自転車のタイヤはバルブの特性から空気圧計による測定が困難なため、タイヤを手でつまみ、硬さから判断する。ブースでは適正な空気圧のタイヤと空気が不十分なタイヤを触ってもらい、目安とするよう説明した。

自転車の空気圧の確認は手でつまんで硬さを確認する

 自転車では関連してブレーキなどの点検の目安も紹介。自転車のブレーキは使っているうちにブレーキワイヤーの張りが緩んでブレーキのかかりが不十分になることもある。ブレーキを握ったときにブレーキレバーがハンドルに当たらず、半分くらいのところで止まるように調整する必要性を紹介していた。

ブレーキレバーもハンドルとの間に適度な隙間ができる程度に調整が必要

 ライトやヘルメットの重要性も展示。努力義務化されているヘルメットを展示し、ライトについては2026年4月から自転車の交通反則金制度の開始に伴い反則金対象となることもあり、必ず点灯するよう呼びかけた。

自転車のヘルメットを展示し、自転車での事故死の6割は頭部のけがが原因
自転車のライトの大切さを説明した

 交通安全に関する展示では、歩行者の安全として、歩行者安全シミュレーターを展示し、体験することができた。画面に街の様子を映し、画面の前に立って足踏みをすると画面上の自分が動く。

 目の前を横切るクルマなどがあり、危険が迫ったときには足踏みを止めて立ち止まることで危険を回避していくシミュレーターとなっており、歩いているときに予想される危険が次々登場した。

歩行者安全シミュレーターを設置。自分が歩いているときに起こり得る危険を体験できる
成績もプリントアウト

 おなじみのJAFの子ども安全免許証は今回はペーパーレス。作成とスマートフォン画面での表示にとどまった。

子ども安全免許証は、今回、自分のスマートフォンで作成する
スマートフォン上で表示し、必要なら各自でデータから印刷する

 そのほか、うんこ先生が自転車の交通ルールのクイズを出してタブレット上で答える「うんこ交通安全」や、VRで交通安全を体験できるコーナーなどを設置した。

うんこ先生が自転車の交通ルールのクイズを出してタブレット上で答える「うんこ交通安全」
交通安全の危険予測をVRで体験

 そして、千葉県警は白バイを展示し、子供用制服やヘルメットを用意して白バイに乗って記念写真を撮ることができた。

千葉県警は白バイを展示し、乗って記念写真を撮ることができる
子供用に制服やヘルメットを用意

 また、千葉県警は飲酒運転を疑似体験できるゴーグルを用意。かぶると視界がぼやけて視点が定まらなくなり、飲酒運転の危険性を体験できる。さらに、反射神経をテストできる機器も展示。自分の反射神経の状態を確認できた。

飲酒運転を疑似体験できるゴーグル。濃い色のゴーグルは夜間の飲酒を、透明なものは昼間の飲酒を疑似体験できる
反射神経を測定する機器。2つの点灯したボタンを押していき、その速さから想定年齢を判定する

 最後には、来場者向けのスタンプラリーが実施され、回り終えた人にはコインが渡され、特製のガチャを回すことができ、記念品がプレゼントされた。

ガチャが登場し、アンケートとスタンプラリーを終えるとコインがもらえ、参加プレゼントの抽選ができる
ガチャで出た番号によって、参加プレゼントがもらえる