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レクサス「RZ」にジェイテクトのステアバイワイヤシステムとバックアップ電源を採用
2025年10月1日 14:55
- 2025年10月1日 発表
ジェイテクトは10月1日、同社のリンクレス ステア・バイ・ワイヤシステムと、そのバックアップ電源装置に搭載される高耐熱リチウムイオンキャパシタ「Libuddy」が、レクサス初となるBEV(バッテリ電気自動車)専用モデル 「RZ」に搭載されたことを明らかにした。リンクレスステアバイワイヤシステムの搭載はレクサスでは初採用としている。
ステア・バイ・ワイヤシステムは機械的な接続構造がないため、搭載性がよく、その他機器のレイアウトの自由度が高まるとともに、車両衝突の際でも、その構造によりハンドルからの突き上げがなく、運転手の安全確保にも寄与する。
同社が開発したステア・バイ・ワイヤシステムでは、安全第一で構成されたシステムの冗長化、新しい制御技術を実装し、車両への搭載可能なシステムとするとともに、電動化技術で操作系を拡げ、ワインディングでの直感的な操作フィーリングや低速域での取りまわし性において、レクサスが大切にしている「人とクルマとの対話」をより加速させ、従来のコックピットに大きな変革をもたらすと認められ、搭載されたとしている。
バックアップ電源の「Libuddy」は、万が一、車両電源トラブルが発生した際、路肩に寄せるなど安全な位置まで車両を操作できる電力を供給し、車両、運転手、同乗者、周囲の環境への安全性向上に寄与するもの。
同社の「Libuddy」は、EPSシステムの補助電源用高耐熱リチウムイオンキャパシタとして開発されたものであるが、現在では、さまざまな設備・装置のエネルギーマネジメントなど、自動車以外の用途でも提案を進めているという。
ジェイテクトは、1988年にEPS(電動パワーステアリング)の量産を世界で初めて開始。EPSにおいて安全・環境に配慮した性能向上に加え、快適性向上による将来のモビリティ社会を見据えて、操舵ユニットと転舵ユニットの機械的な接続構造のないリンクレスのステア・バイ・ワイヤシステムの開発を進めてきた。今回「RZ」に採用されたステア・バイ・ワイヤシステムは、同社が開発・量産を進める次世代のステアリングシステムの1つとしている。
同社では、今後もモビリティの安全性や走行性の向上、環境性向上に貢献する製品・サービスの技術力をさらに高めるとともに、次世代の自動車技術に貢献することができるソリューションプロバイダーとして顧客に新たな価値を提案していくとしている。

