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トヨタ、バッテリEV「bZ4X」を一部改良しハンマーヘッドデザインに 航続距離は2WDで746km、4WDは687km
4WDのシステム最高出力は218PSから342PSに大幅向上
2025年10月9日 13:42
- 2025年10月9日 発売
- 480万円~600万円
航続距離は2WDで746km、4WDは687kmとなったbZ4X
トヨタ自動車は10月9日、バッテリEV「bZ4X」を一部改良し発売した。バッテリ容量74.7kWhでは2WD(FWD)と4WD、バッテリ容量57.7kWhでは2WDをラインアップする。容量74.7kWhの2WDは最高出力165kW(224PS)で航続距離746kmを実現し価格は550万円。容量74.7kWhの4WDはシステム最高出力252kW(342PS)で航続距離687kmを実現し価格は600万円。
バッテリ容量57.7kWhの2WDは最高出力123kW(167PS)で航続距離は544km。価格は480万円となる。
今回の一部改良では、発売以来寄せられた「より長い航続距離」「より短い充電時間」といった要望に応えた改良を実施。「クルマ屋が作るBEV」として走りを進化させ、乗り味を作り込んだほか、お客さまがかっこいいと思うスタイリングに変更したという。
外観では、フロントまわりにハンマーヘッドデザインを採用。LEDデイタイムランニングランプ/LEDクリアランスランプにより、昼も夜もしっかり見えるような印象的な見栄えにした。
航続距離については、74.7kWh仕様ではバッテリのセル数を96個から104個としたほか、イーアクスルのエネルギーロスを約40%削減することで、電費の大幅な向上に寄与。より短い充電時間については、充電前にバッテリを予め温めることができる「バッテリープレコンディショニング」を装備し、外気温が-10℃の環境下でも150kWの充電器であれば約28分の急速充電を可能にしている。
動力性能も大幅に向上。4WDモデルではシステム最高出力が160kW(218PS)から252kW(342PS)に引き上げられ、0-100km/h加速は6.9秒から5.1秒に向上したという。回生ブレーキの減速度をパドルシフトにて切替可能とし、4段階の減速度から選べるようになり、シーンに応じたクルマのコントロールの幅も広がった。
トヨタの急速充電サービス「TEEMO」
トヨタは、このbZ4Xの一部改良に合わせて急速充電サービス「TEEMO」を発表。自社ユーザーだけでなく他社のバッテリEV/PHEVユーザー含め加入可能としており、月額基本料金は無料で、出力別の料金設定を行なう。高出力の急速充電器を整備(TEEMO充電器の約3割が最大出力150kW)し、さらに拡大予定としている。
このTEEMOサービスだが、新型bZ4X購入ユーザーには充電料金1年間無料キャンペーン(TEEMO充電器で月2回・1回30分上限)を提供し、サービスの拡大を図っていく。
さらにトヨタは、トヨタ純正普通充電器を販売店オプションとして新設定する。6kW出力のもので、筐体色はブラックとホワイトを用意。設置からアフターフォローまでをトヨタ販売店でサポートするワンストップサービスも提供する。

