ニュース

東風日産、中国で新型「ティアナ」と新型PHEV「N6」発表

2025年10月17日 発表
新型「ティアナ」

 日産自動車は10月17日、同社中国合弁会社の東風日産乗用車公司(DFN)が同社初のPHEVセダンとなる新型「N6」と、内燃機関(ICE)モデルの新型「ティアナ」を公開したと発表した。日産の中国事業を祝うイベントで披露された両セダンは、年内に中国で発売する予定としている。

 日産のCEOであるイヴァン・エスピノーサ氏は「私たちは経営再建計画Re:Nissanで、日産が提供する価値を再定義していきます。日産の核となる強みを強化し、ブランドの鼓動を高鳴らせ、人々にワクワクと信頼を提供する商品を生み出します。そして、より明確に焦点を絞った商品戦略を通じて、より強固なブランドを築き、お客さまへの新たなコミットメントを追求します。日産はこの変革を、スピードと技術の先進性、顧客インサイトで世界の自動車業界をリードする中国市場において強力に推進しています」と述べた。

 また、中国における日産の事業の進捗について、エスピノーサ氏は「日産と東風汽車の合弁会社は、中国独自のお客さまニーズに対応して商品開発を現地化し、イノベーションを加速させています。日産は中国市場をグローバル戦略の重要な柱と位置付けており、私たちのチームは今後、中国でさらに電動化を加速し、NEV車のラインアップを強化していきます。中国はNEV車の開発と将来予定される輸出を通じて、日産の成長へ大きく貢献していきます。私たちは合弁会社と共に、未来のモビリティを形作っていきます」と強調した。

新型「N6」

新開発したPHEVセダン「N6」

 新開発したPHEVセダンのN6は、EV(電気自動車)モデルの「N7」と同様に、DFN独自のNEV(新エネルギー車)技術アーキテクチャーを採用し、1.5リッターエンジンと21.1kWhのLFPバッテリを搭載。ボディサイズは4831×1885×1491mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2815mmで、エレガントなシルエットと広々とした室内空間を両立させた。

 外観はV-Motionデザインのシグネチャーグリルや、前後に配した表情豊かなLEDライトを特徴として、流麗で有機的なラインが自信と躍動感を表現した。流線形のスタイルでありながら、中国のファミリー層が求める信頼性や知性、快適性を満たす広々とした室内空間を実現させたという。

 N6についての詳細は、今後数週間以内に発表する予定。

新開発したPHEVセダン「N6」

新型「ティアナ」

新型「ティアナ」

 新型ティアナは、中国市場で高く評価されてきたティアナのプレミアムな快適性を提供する洗練されたセダンの伝統を維持しながら、新デザインを採用。エクステリアは、シャープでエレガントな印象とし、プレミアム感と洗練された美しさを表現した。

 また、中国の内燃機関(ICE)車として初めてファーウェイの「HarmonySpace5.0」スマートコクピットを搭載するなど、先進的なインテリジェントコネクティビティ機能を採用。

 インテリアではファーウェイの「HarmonySpace5.0」スマートコックピットとHuawei “SOUND” オーディオシステムを採用することで、多彩なインテリジェント機能による高い快適性を提供するという。

新型「ティアナ」
新型「ティアナ」