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日産、新型バッテリEVセダン「N7」が発売1か月で受注1万7000台突破 快適性とブランド力と価格で新規顧客獲得
2025年6月5日 11:52
- 2025年6月5日 発表
日産自動車の中国合弁会社である東風日産乗用車公司(以下、DFN)は6月5日、同社の新型EVセダン「N7」が4月27日の発売から約1か月で1万7215台を受注したと発表した。
同モデルは、日産が2027年夏までに中国で発売を予定している9車種の新エネルギー車(NEV)の第1弾で、「マックス」「プロ」「エア」の3グレードがあり、価格は11万9900元~14万9900元。中国での納車は5月15日から始まっている。
新型N7は、自分の楽しみや家族との時間などのパーソナルライフと仕事のバランスを大切にする価値観を持つ、若いファミリーユーザーをターゲットにし、58kWhと73kWhの2種類のバッテリがあり、最大635kmの航続距離を実現したモデル。
Momentaと共同開発した高度な運転支援技術「ナビゲート・オン・オートパイロット」や、AIを駆使してシートを調整する姿勢適応システムを備えた「ゼロプレッシャーシート」などの先進技術を搭載し、中国での多様なニーズに対応するため3グレードを用意し、「マックス」と「プロ」はバッテリ容量の選択が可能となっている。
購入層は主に35歳以下の若いファミリーで、うち70%が初めて日産車を購入するユーザーとのこと。DNFは、N7の高い快適性や日産ブランドの信頼性に加えて、手ごろな価格によって、多くの新しい顧客層の開拓につながったとしている。
また、実店舗では「注文、配送、アフターセールス」を分離するチャネルモデルを構築し、すでに100店舗超のNEV専用配送センターと500店舗超の注文センターを全国に設置したほか、オンラインではアプリをアップグレードし、メンテナンスの予約や進捗状況をリアルタイムで表示する機能や、ユーザー同士が交流できる専用コミュニティスペースなどを提供。
DFN総経理の關口勲氏は、「N7の発売を新たな出発点として、皆さんと共に、より多様でワクワクするカーライフを創造してまいります」と述べている。