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住商アビーム自動車総合研究所、ジャパンモビリティショー2025でASVの理解を深める体験型展示を実施

2025年10月16日 発表
住商アビーム自動車総合研究所はジャパンモビリティショー2025において企画運営を行なうことを発表した

 住商アビーム自動車総合研究所は10月16日、同社が受託する国土交通省が推進する第7期ASV推進計画における普及啓発活動の一環として、東京ビッグサイトで開催されるジャパンモビリティショー 2025(プレスデー:10月29日~30日、一般公開日:10月31日~11月9日)で、国土交通省が出展するASV推進計画ブースの企画運営を行なうことを発表した。

 ASV(Advanced Safety Vehicle:先進安全自動車)は、先進技術を利用して安全運転に資するシステムを搭載した自動車のこと。「ASV推進計画」は、ASVに関する技術の開発・実用化・普及を促進する国土交通省によるプロジェクトで、1991年度から30年以上にわたりASV技術の実用化による交通事故の削減に向けて活動を行なっている。現在の第7期では、より多くの人々に「正しく活用してもらうこと」、そして「過信・誤解による事故の防止」を目的として普及促進活動に取り組んでいるという。

 今回のジャパンモビリティショーでは、実車走行では体験が難しいASVの運転支援機能をリアルに再現する「ASVドライビングシミュレータ」が登場。高速道路でのクルーズコントロールや、交差点右折時のリスクに対する運転支援機能がどんな働きをするのか、安全な状態で疑似体験できる。また、VRヘッドマウントディスプレイ「ASV体感VR」でもさまざまなASV機能が紹介される。さらに、国内外メーカーの各モデルに搭載された運転支援機能を調べることができる検索システム「ASVテックサーチJMS2025 ver.」で、自分のクルマにどんな機能があるのかを知ることができる。

 高度な運転支援機能は、安全運転をサポートあるいは運転を快適にするものであるが、一方で機能には限界があることから、あくまで「運転支援」であり「自動運転」ではないことに注意したい。ASV推進計画のブースでは、機能の過信による行動が危険につながることを多くのユーザーに伝えるメッセージを動画などで発信。また、ASVに関する情報をユーザー目線で発信するサイト「Drive Safe!」も紹介される。

展示内容

ASVドライビングシミュレータ

 試乗体感が難しい先進安全機能をリアルに再現し、先進安全機能の作動シーン、作動条件、うれしさを擬似的に体感することで、機能をより理解することができる。専用シートと映像が連携し、アクチュエーターでシートが挙動するため、実際の運転感覚が得られる。
(協力:トヨタカローラ埼玉株式会社)

実際の運転感覚が得られるASVドライビングシミュレータ

ASV体感VR

 上下左右360度見回せて、没入感のある試乗体験が可能。CG技術を用いた機能解説もあり、実際の運転ではわからない機能の細部まで理解することができる。
(協力:SUBARU)

実際の運転ではわからない機能の細部まで理解することができるASV体感VR

ASVテックサーチJMS2025 ver.

 国内外モデルの搭載安全機能の検索システムで、自身の愛車に搭載されている先進安全技術について、調べることができる。各自動車メーカー、インポーターの協力の下、モデルごとの最新情報が提供される。

正しい理解促進のための動画展示

ASV推進計画およびASV技術等のパネル展示

出展概要

・場所:東京ビッグサイト 東展示棟(E7310)
・出展者:国土交通省
・企画・運営:住商アビーム自動車総合研究所

【訂正】記事初出時の一部表記について訂正がありました、記事においても表記を訂正させていただきます。