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日産 イヴァン・エスピノーサ社長兼CEO、SUPER GT最終戦もてぎで松田次生選手らを激励

ジャパンモビリティショーのプレスデーに行なわれた会長・副会長参加のトークショーに参加する日産自動車 イヴァン・エスピノーサ社長兼CEO(右)。スズキの鈴木敏宏代表取締役社長(左)

 SUPER GT第8戦が11月1日~2日の2日間にわたってモビリティリゾートもてぎで開催されている。この第8戦はシリーズ最終戦となり、最終戦もてぎの結果次第でシリーズチャンピオンが決まる。

 また、2025年シーズンはGT500クラスからの引退を表明している選手が複数人いるのも特筆すべき年かもしれない。日産系では松田次生選手、トヨタ系では石浦宏明選手、ホンダ系では伊沢拓也選手など、数々の戦いを繰り広げ、ファンの多い選手たちでもある。

GT500のラストレースに挑む松田次生選手(左)。エスピノーサ社長は、松田選手をレジェンドなドライバーと語っていた

 とくにSUPER GTで25勝を挙げた松田次生選手は、GT-R好きとしても多くの人に知られており、本誌でもさまざまな形で登場している。

 このもてぎ戦が最後の戦いとなる松田次生選手のほか、日産系ドライバー&チームを激励に訪れたのが日産自動車のイヴァン・エスピノーサ社長兼CEO。エスピノーサ社長は、モータースポーツが好きでもあり、愛車はジャパンモビリティショーのトークショーで披露されたように新型Zでもある。

高星明誠選手や、千代勝正選手らを激励。日産系チームを順番にまわっていた

 ジャパンモビリティショーのトークショーではあまり触れられていなかったが、エスピノーサ社長がZを買おうと思ったときは、お客さまの納車待ちが多く発生しており、日本で注文を入れるのを迷う状態。そのため、わざわざ納車待ちがない海外で注文。海外が輸入したZが、ジャパンモビリティショーで展示されていた。

日産自動車大学校チームと

 もてぎを訪れたエスピノーサ社長は、松田次生選手や高星明誠選手など、GT500の選手&チームをグリッドウォークで激励。後半にはチームインパルの星野一義総監督も現われ、星野監督は「社長が来てくれるとレースが盛り上がる」と大よろこび。星野総監督とともにエスピノーサ社長はサーキットを訪れたファンやグリッドウォークを楽しんでいるファンに向かって日産愛を叫んでいた。

チームインパルを訪問。日産の社長の訪問に星野一義総監督(中央)はとてもよろこんでいた

 記者は日本自動車工業会の取材なども行なっているが、自工会でのエスピノーサ社長(自工会の立場は副会長)は、厳しい表情が多くクールなイメージだった。しかしながら、ジャパンモビリティショーのトークショーでは楽しい一面を、サーキットでは熱い一面を見ることができた。

 前々回のジャパンモビリティショーでの日産ブースは近未来的な展示が多かったが、今回のジャパンモビリティショーでの日産ブースは、次世代エルグランドや新型リーフなど、今購入できる、いずれ購入できるリアルな世界を見せてくれている。

 日産は、経営が厳しい状況にあるが、新型リーフなど見れば分かるようにハイレベルなクルマ作りができるメーカーである。エスピノーサ社長が日産を今後どのように発展させていくか、そのリーダーシップに期待したい。

 個人的には、社長がレースの応援に来てくれたため、ニコニコ顔の星野総監督が印象的だった。