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フォルクスワーゲンファンに向けたイベント「VW Weekend Meetup」開催、本国乗用車ブランドのトーマス・シェーファーCEOがサプライズで登場

2025年11月1日 開催
独フォルクスワーゲン乗用車ブランドのトーマス・シェーファーCEOがサプライズで訪れた「VW Weekend Meetup」開催

 フォルクスワーゲン ジャパンは11月1日、代官山T-SITE(東京都渋谷区猿楽町)において「VW Weekend Meetup」を開催した。

 2024年9月にCITABRIA BAYPARK GRILL&BAR(東京都江東区豊洲)で行なわれた「Volkswagen Fan Meeting」に続く、フォルクスワーゲンファンに向けたイベント。フォルクスワーゲンは、品質やサービス、ユーザーエクスペリエンスの向上を図ることで、もう一度幅広い人々から愛されるブランドになるという「Love Brand(ラブ ブランド)」と呼ばれる取り組みを全世界で行なっている。今回の「VW Weekend Meetup」はそのLove Brandの一環として実施された。

 前回のイベントでフォルクスワーゲンファンの愛称が参加者の多数決で「VWer(ヴィーワー)」と決められ、今回はVWer65組を無料招待という形で募集したところ、想定を超える応募があったことからその枠を80組まで広げる形で開かれた。

 イベントではInstagramで開催された「I Love VWフォトコンテスト」の作品発表、モータージャーナリストの藤島知子さんが参加者の愛車をチェックして解説するコーナー、この日のためにデザインされたオリジナルTシャツや非売品グッズをプレゼントするなど、さまざまなコンテンツが用意されたが、もっともサプライズだったのが独フォルクスワーゲン乗用車ブランドのトーマス・シェーファーCEOが登場したことだろう。特設サイトにもドイツ本社からの特別ゲストが来日することが予告されていたが、まさかブランドトップのシェーファーCEOが来場するとはと、おどろきの声をもって迎えられた。

「VW Weekend Meetup」の会場は代官山T-SITE
イベントは7時30分スタートと早い時間設定だったものの、80組のVWerが終結
モータージャーナリストの藤島知子さんが参加者の愛車をチェック

 シェーファーCEOはイベント冒頭のあいさつで「こうして皆さまとご一緒できますことを本当にうれしく思います。ここ東京に来るのを本当に楽しみにしておりました。すばらしいお天気に恵まれ、美しいクルマがたくさん並んでます。皆さまのクルマを今日拝見するの楽しみにしてまいりました。このような休みの日に多数お集まりいただきまして本当にありがとうございます」と述べるとともに、イベントの前日にフォルクスワーゲン ジャパンとのミーティングを実施し、日本市場を今後どうやって盛り上げていくかと熱く議論を交わしたことを報告。11月1日にフォルクスワーゲンブランドディレクターに就任したマーティン・ザーゲ氏を紹介しつつ、日本市場の重要性について言及し、かつて日本の輸入車市場でNo.1だったフォルクスワーゲンブランドの地位回復に向け、本社として全面的にサポートする意向を表明した。

トーマス・シェーファーCEOとともに2名の役員もイベントに参加

 あいさつのあとは、グローバルで生産の統括を行なっているクリスチャン・フォルマー氏、グローバルでセールスマーケティングを担当するマーティン・ザンダー氏の2名の役員とともに会場を歩き、ビートルやワーゲンバスなど気になるモデルをチェックしながらオーナーとクルマ談議に花を咲かせた。

トーマス・シェーファーCEOらは各モデルのオーナーとの談議を楽しんだ

 なお、イベントの締めくくりとしてシェーファーCEOは「私がフォルクスワーゲンブランドのCEOに就任したのは約3年前ですが、グローバルに展開している企業であり、アイコン的なモデルが多くあるブランドなので大きな責任を感じていました。新しいアイコン的なクルマを皆さまにお届けするために一生懸命取り組んでまいりましたが、今後も精進してまいりますことを皆さまにお約束します」とコメント。

 一方でここ2年はブランドの立て直しに時間を費やしてきたため、日本市場にそこまで時間をかけてこれなかったという現実があったと述べつつ、「昨日もいろいろと話してマーティン(・ザーゲ氏)を中心にこれからしっかり日本市場にフォーカスをして進めてまいりたいと思います。実際、昨日もこういうことやってほしい、ぜひこのモデルを持ってきてほしいというような話し合いをしましたので、これからはもっともっと日本市場を盛り上げるために私たちもさらに力を尽くしてまいりたいと思います。皆さま、日ごろからフォルクスワーゲンのフラッグを掲げていただいて本当にありがとうございます。これからもこの日本という美しい国にフォルクスワーゲンのメッセージをあまねく届けるべく、私たちも精進して参りますので今後ともぜひご愛顧・ご支援お願いいたします」と、今後フォルクスワーゲンとして改めて日本市場に注力していくことを誓った。

 国内販売台数について2024年度は供給不足に悩んだものの、2025年に入って加速モードに入り、1月~5月は対前年比で+33%と伸び傾向にあるフォルクスワーゲン。ブランドトップが極東の地まで赴くことはそうそうあるものではなく、間違いなく日本市場を重要視し、さらなる攻勢をかける構えであることは間違いないだろう。直近ではフォルクスワーゲンらしいBEVミニバン「ID.Buzz」が日本導入され、ドイツ本国では「ID.ポロ」「ID.CROSS」といった注目度の高いBEVが発表されている。今後どのような魅力あるモデルを日本で展開していくのか、新フォルクスワーゲンブランドディレクターのマーティン・ザーゲ氏、そして本国フォルクスワーゲンの手腕に期待したい。

今後フォルクスワーゲンが日本市場をどのように活性化していくか、楽しみにしたい