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ヒョンデとCCC、軽井沢の魅力発信と交通課題の解決に向けてカーシェアを活用したモビリティ実証実験を開始

2025年11月10日 発表
軽井沢でEVカーシェアとカルチャー体験を融合した新たな移動モデルの実証実験を開始

 ヒョンデ(Hyundai Mobility Japan)とCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)は11月10日、日本各地域が抱える交通課題の解決に向けた新たな取り組みとして、軽井沢の魅力発信に向けたモビリティ実証実験を11月18日から開始すると発表した。

 軽井沢は、国内外から年間約850万人が訪れる自然・文化・芸術・グルメなど多様な魅力を有する国内有数の観光地である一方で、繁忙期には交通渋滞や移動手段の不足といった課題があるという。そのため、地域の魅力をそのままに、地域住民や別荘所有者と観光客の両者の移動ニーズを叶えることが求められている。

 今回の実証実験では、軽井沢の観光・文化スポットをより快適に巡るための新しい移動体験の創出を目指し、ヒョンデが展開するカーシェアリングサービス「MOCEAN(モーシャン)」と、CCCが企画する体験型地域メディア「JAPAN 100」を活用。軽井沢書店付近にヒョンデのフラグシップEV(電気自動車)「IONIQ 5(アイオニック ファイブ)」を2台設置し、利用者には3時間無料クーポンが提供される。サービス開始日は11月18日で、特設サイトでは事前予約を受け付けている。

 MOCEANは、2022年12月にHyundai Customer Experience Center 横浜から始まったヒョンデのカーシェアサービス。2024年5月にオープンした北陸初のショールームとなるHyundai Mobility Lounge富山や、ヒョンデ初となるロードサイド型ショールームのHyundai Citystore 沖縄などに設置されているほか、代官山 T-SITEをはじめとするCCCが提供する拠点でも拡大している。ヒョンデは今後も全国各地でMOCEANの設置拠点を増やし、より多くの地域のユーザーが利用できるサービスを展開していく。

 JAPAN 100は、日本全国のカルチャースポットを発見できる体験型地域メディア。地域の専門家が厳選したスポットを紹介することで、観光客の動線を分散させ、地域経済の活性化を目指している。JAPAN 100とMOCEANの連携により、利用者は現在地から近いスポットの提案やテーマ別おすすめルート、海外からの観光客も利用しやすい多言語対応など、よりパーソナルで快適な移動体験を楽しめる。

 両社は、地域に寄り添った実効性の高いソリューションを共同で企画・実施することで、移動体験の向上と新たな価値創出を目指しており、今回の実証実験は将来的なサービス展開に向けた重要なステップであり、中長期的な取り組みも視野に入れているとのこと。