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ヒョンデ、ハイパフォーマンスEV「アイオニック 5 N」日本導入 価格は858万円

2024年6月5日 発売

858万円

初のハイパフォーマンスEV「IONIQ 5 N」

システム合計の最高出力は609PS、最大トルクは740Nm

 ヒョンデ(Hyundai Mobility Japan)は6月5日、初のハイパフォーマンスEV「IONIQ 5 N(アイオニック ファイブ エヌ)」を発売した。価格は858万円。

 ハイパフォーマンスブランド「N」は2015年にローンチされ、「IONIQ 5 N」を2023年7月英国で行なわれたグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで発表。モータースポーツで培ったテクノロジーを兼ね備えたモデルを導入することで、日本のユーザーにハイパフォーマンスEVの新たな在り方や選択肢として認識してもらうことを目指しているという。

 その特徴として「Corner Rascal(コーナリング性能)」「Racetrack Capability(サーキットを本気で走れる能力)」「Everyday Sportscar(日常もドライビングを愉しむ)」の3点を挙げ、高性能四輪駆動システムをベースに84.0kWhの高出力バッテリとハイパフォーマンスEVのために開発された熱管理システムなど、さまざまな専用技術が盛り込まれた。さらにこれまで数々のモータースポーツ競技に参加し培ってきた経験と「N」の高性能車両のテクノロジを組み合わせ、ハイパフォーマンスモデル用のサスペンションやブレーキングシステムなどを開発しつつ、電気自動車に必要な熱管理、回生ブレーキなどの電動化技術を磨いたという。

 ボディサイズは4715×1940×1625mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは3000mm。フロントモーターは175kW、リアモーターは303kWを発生し、システム合計の最高出力は448kW(609PS)、最大トルクは740Nmとした。これに加え、N Grin Boost使用時は478kW(650PS)/770Nmまで引き上げられる。

土屋圭市氏監修のオリジナルチューニングパーツ開発も

6月5日よりHyundai Customer Experience Center横浜(CXC横浜)にて「N Space」を展開

 また、IONIQ 5 Nの販売開始に伴い、6月5日よりHyundai Customer Experience Center横浜(CXC横浜)にて「N Space」を展開すると発表。「N Space」では車両の展示に加え、「N」のモータースポーツ関連の取り組みおよびN Performance Partsの展示など、Nブランドの世界観を伝えるための場所として設置された。また、同日よりCXC横浜で試乗予約や購入相談も可能になっている。さらにHyundai Citystore 名古屋、Hyundai Mobility Lounge 京都四条でも「N Space」を展開することが発表された。

「N Space」のイメージ

 一方、「N」では新しいチューニング文化を提供するため、高性能車両に装着可能な“N Performance Parts”を開発・販売しているが、日本での販売も予定されており、日本でのニーズに対応するためこれまで協業を重ねてきたオートバックスセブンとの連携を深めていくことも明かされた。

”N Performance Parts”は、今秋よりHyundai Customer Experience Center 横浜および A PIT AUTOBACS 京都四条内に設置されるN Space 京都四条にてパーツを展示・販売し、取り付けサービスを開始。さらにオリジナルチューニングパーツの開発においても協業していく予定とし、レーシングドライバーの土屋圭市氏の監修のもと開発を進め、高性能EVのドライビングの愉しさを追求できる選択肢を提供していくという。オリジナルチューニングパーツは2025年初頭に開催される東京オートサロンでプロトタイプを公開する予定で、その後販売を開始するとのこと。

”N Performance Parts”については、空力改善のためのパーツのみならずサスペンションやブレーキシステムなど、性能向上を目的としたパーツも開発・展開していく予定。